ライター
クォーターGSX-R1000(スズキGSX-R1000)/上質&軽量化を軸にしたカスタムを現代SSに施す#Heritage&Legends
ボルトやクリアランスにもこだわってパッケージング
当初チタン・スリップオンサイレンサーの製作とバザーズ・サブコン装着のため、クォーターに入庫した、スズキGSX–R1000(L8)。
サイレンサー製作途中にオーナーのオーダーでチタンワンオフのフルエキゾースト製作へ移行、同時にブレンボ削り出しフロントマスター装着がオーダーされて以降、さらに各部の上質化を中心に作業を行っていったものだ。
そのワンオフエキゾーストはクォーター・平田さんがパイプ(φ42.7㎜)の輪切りから作業をスタート、1台分に要するピースは70個。
これを溶接して組み立てるわけだが、排気漏れがないようにつなぐ、また途中で角度を...
ライター
NEN GPZ900R(カワサキGPZ900R)/現代ネオクラシックを先取り(?!)したパッケージ
現在10号機を製作中のコンプリートカスタム
カワサキGPZ900R、初代ニンジャをクラシックの部類に入れていいかという問題はあるが、もし今、Z900RSやニューKATANAのように新ニンジャが現れるとしたら、こんな作りではないのだろうか。
ルックスはニンジャベースのカスタム。だがよく見ると、エンジンと足まわりは現代のスーパースポーツだ。
じつはこの車両、NENによる“GPZ-10R”と呼ばれるカスタムコンプリートの9号機。その名の通りにGPZ900Rのフレームをベースに、カワサキZX-10R(ここでは’09年型)を加工装着と言うか、
融合させたものだ。
「300㎞/h出せるニンジャを作っ...
ライター
ストライカーワークス Z900RS(カワサキZ900RS)/ストリートでの乗りやすさと質感を高めるパーツ群#Heritage&Legends
コンプリート車としても通用するパッケージング
ストライカーによる各種フルエキゾーストやGストライカースイングアームなど大物パーツをいち早く手がけてきた、ストライカーワークスのカワサキZ900RSデモ/パーツ開発車。その’19年夏の姿がこれだ。
4ポジション変更可能で肉抜きタイプアッパーブラケットも組み合わせたセパレートハンドルキットや、従来品よりもヒールガードを広めにした(このガードをオプション販売化)ステップキット。製品版となったSAD(ストライカーエアロデザイン)カーボンフロント&リヤフェンダー、同ラジエーターシュラウド。
さらにストリートコンセプト・フルエキゾーストはマットブラック...
ライター
ブルドックZ1-R(カワサキZ1-R)/GT-Mデモ車をモチーフにしたレプリカカスタム#Heritage&Legends
好適な見本のデモ車を元にしつつ構成する
ホワイトのベースにターコイズブルーのピンストライプを配したスクエアボディのカワサキZ1–R。前後17インチ化されている点や、各部の作り込みを見ていくと、ブルドックのカスタムコンプリート車、GT–M(GenuineTuning Machine)だと分かる。
じつはこの車両、ブルドックの自社加工&パーツの集大成的デモ車、GT–M001/Z1–Rをモチーフにして作られたレプリカ版とでも呼ぶべきオーダー車だった。細部こそ異なるがオーダーに沿った作りによって、そのレプリカ度も十分高い……と言うより、見方によってはほぼそのままと言っていい。
違うのはダブルシー...
ライター
マーベラスエンジニアリングGPZ900R(カワサキGPZ900R)/サーキット寄りのパーツ選択と作り込みでNinjaの可能性を問う#Heritage&Legends
どこを狙うかで変わるニンジャカスタム
元祖ニンジャたるカワサキGPZ900Rはパーツや車両は豊富にある機種だが、さすがに初代が1984年製、国内導入が始まったのが’90年。30~35年を経て、中古車を初めとして車両状態の劣化が目立ってきているという。
そうした車両を中心にニンジャへのメンテナンスメニュー“ニンジャドック”を提案し施工してきたマーベラスエンジニアリングの“ニンジャ乗り”、代表・折目さんによる、ニンジャカスタムの最新の姿がこれだ。
「これは今2台持ちしているうちの“初号機”です。いいものはとにかくトライしたい、ニンジャをベースにどこまで行けるかを楽しむという作り込みです。例え...
ライター
ナイトロンジャパンZ900RS(カワサキZ900RS)/リヤショックに加えフロントカートリッジも登場#Heritage&Legends
より路面を捉えやすく、車体挙動も分かりやすく
諸規制に適合化を図った上で、パッケージとしての完成度も高められた現代バイク。もはやカスタム化したりパーツを換えるようなことはあまりないのか……と思うようなケースもあるが、まだまだ手を入れていく箇所はある。
バイクのルックスに満足しているのなら、機能パーツの換装は一番に効果を楽しめ、かつ走りの質も高めてくれる。
その筆頭と言えるのが、サスペンションだ。
基本的にノーマルからのボルトオン互換が可能なのも魅力。うち、車種対応が豊富で、日本人の体格や使い道に沿った国内組み立てを特徴とするのがナイトロンサスペンション。
これはそのデモ車だ。既に’18年...
ライター
トレーディングガレージ ナカガワGPZ900R(カワサキGPZ900R)/オトナが楽しむシブいNinjaがコンセプト#Heritage&Legends
派手ではないけれど、艶のある1台に仕上がった
多彩なエンジンチューニングメニューを持つ一方で、カワサキGPZ900R、いわゆる初代ニンジャ系には車体作りにも力を入れている、トレーディングガレージナカガワ。代表・中川さんも自身用の車両を持ち、カスタムノウハウを構築してきた。
「この車両はA8フルパワー仕様がベース。それで『今あえてニンジャを手に入れたので、これから乗るための2019年型ニンジャを意識して作ってもらいたい』というオーダーに沿って作ったものです。YSSの新しいガスフォークとGストライカー製スイングアームは持ち込みです」(中川さん)
具体的にはどういう考えから、どういう構成を取っ...
ライター
ACサンクチュアリーGPZ900R・RCM448(カワサキGPZ900R)/対策部品や厳選アフター品で進化するコンプリート#Heritage&Legends
最新足まわりも組み合わせカスタム感もさらに高める
ACサンクチュアリーが手がけるカスタムコンプリート車のRCM(リアル・コンプリートマシン)。500台を超えたその中で、カワサキ・ニンジャはZ系に次ぐ台数が作られてきた。そのうち、ニンジャエンジンをベースにしたものが「スポーツパッケージTYPE–R」、後継エンジンへのコンバートを行ったものが「フォーミュラパッケージ」に分類されている。
スポーツパッケージTYPE–Rは’15年秋に完成したRCM–350からニューTYPE–Rにと一新したが、これは従前が「高年式のA10以降モデルで、走行距離が1万㎞以内で異音等もないもの」をベースにしていたのを...
ライター
アメリカンドリームZ1 (カワサキZ1)/サーキット走行を狙って現代的17インチでまとめる#Heritage&Legends
見た目も性能面も考えトータルバランスに配慮
オリジナル「PRIDE」ブランドによるパーツ展開やハーフカウルキットを初め、数々のカスタム/整備/チューニングメニューで知られるアメリカンドリーム。根底には“お客さんのバイク生活がより楽しいものになるように”という思いがある。
一方で代表・松田さんはカワサキZ2が好き。そこから多くのZカスタムも手がけてきた。時にはお客さんと鈴鹿サーキットでの走行会に行き、自らも走ることでZの走りを磨いてきた。
このZはそんな同店でサーキット走行を楽しむための足まわりグレードアップを主として、手を入れた1台。とは言えカスタムらしいトータルバランスも考え、ホイール...
ライター
クォーター カタナ1135R (ヨシムラ カタナ1135R)/ヨシムラ・コンプリートを20年維持しアップデートも!#Heritage & Legends
完成車に加えられる現代的アップデート
スズキGSX1100Sの登場直後からAMAスーパーバイクを走らせ、’90年代ネイキッドブームの際はNK1レーサーを仕立てたヨシムラが’01年に5台限定で送り出した17インチコンプリート車、刀1135R。各部補強や17インチ最適化、また1135ccのエンジンなど、カタナカスタムの中でも最高峰的な存在として知られてきた。
その2号車は最初のオーナー、そして次のオーナーとも、同じクォーター(ヨシムラテクニカルショップでもある)で長年メンテナンスを受けてきた。現オーナーになってからはヨシムラ公認の上でブラックアブソリュートTMR‐MJNキャブレター化やブレン...