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しゃぼん玉GSX1100S(スズキGSX1100S)前後18インチ化などで外観も快適感も高めたカタナ【Heritage&Legends】
フレームを一生物としてまず見直しておくこと
しゃぼん玉が今カスタムユーザー、特に’80~’90年代鉄フレーム車に乗る人に勧めたいのが「今のうちに、すべての土台となるフレームをしっかり仕立て直す」(同社取締役・滝川さん)ということ。そしてこの、前後18インチホイール化を軸にしたすっきりとした仕立てが分かる同社近作のレッド×シルバーカタナも、そんな提案を受けての1台だ。
その提案通りに、エンジンオーバーホールのタイミングで単体となったフレームはリフレッシュされた。チェックとともにピボット上部等4カ所を補強、リやショックマウント取り付け部をレイダウン加工し、パウダーコート仕上げ。エンジンもO/...
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ブライトロジックGSX1100S(スズキGSX1100S)AMAスタイル+倒立のスパルタン・カタナ【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage & Legends
快適な走りのために必要なものは当然用意
多くのカタナを手がけてきたブライトロジックによる1台。エンジンは1135cc仕様、フレームは’82年AMAスーパーバイクのヨシムラ・カタナを再現したかのようなスタイル。シートレールはまっすぐ上に立ち上げてリヤショックマウントを本来より外側に新設。フロントには倒立フォークをセットした上で、17インチ化に対応させるスパルタンルックの仕上がりだ。
ただブライトロジックの場合、こうした攻めた仕様に見える17インチ車も、自然に乗れる18インチも、フレームの修正・リフレッシュやベアリングやシール類の...
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テクニカルガレージRUN GSX1100S(スズキGSX1100S)ノーマルルックを維持しベースの底上げを行う【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage & Legends
今から手に入れるカタナの見本的な作り込み
元々大きな興味はなかったけれど、2011年の映画“キリン”の劇中車プロデュースの際にノーマル車両に徹底的に乗ったことをきっかけに空冷カタナを見直す。面白いバイクだとして理想のカタナとしての“ハガネ”を作るに至ったテクニカルガレージRUNの杉本さん。
ある意味、惚れた弱みなしの冷静な目でバイクとしての空冷カタナを見て、的確な手を入れてきたとも言える。その杉本さんが今勧める空冷カタナへのメニューは、シンプルだ。古いバイク(GSX1100S)で修理や復元が必要な部分にきちんと手を入れた上で、...
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しゃぼん玉GSX1100S(スズキGSX1100S)旧車のフレームリフレッシュ提案を実行したカタナ【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage & Legends
愛車とのバイクライフを、より豊かに楽しむためのアイデアを提供する新雑誌。インターネットのみでは決して探しきれない、全国の腕利きショップや最新パーツ&アパレルの深堀り情報も満載!
18インチラジアルや現代パーツで走行性能を高める
ライトカスタムからショーモデル級まで、カスタムの世界の楽しみを幅広く見せるように多くの車両を手がけてきた、しゃぼん玉。このカタナはその近作で、同社取締役・滝川さんによれば「今、当店でお勧めしているメニューの見本的なカスタム車両のひとつなんですよ」のこと。いわば提案見本ともなる車両ということだ。
その提案...
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ブライトロジックGSX1100S(スズキGSX1100S)空冷カタナのベストバランスを構築する【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage & Legends
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美しさは細かい配慮と作り込みの現れ
この空冷カタナ=スズキGSX1100Sはブライトロジックによるカスタム車両。7月24日に本稿で紹介したKATANAカスタム同様に、’20年東京モーターサイクルショーのラボ・カロッツェリアブースに展示予定だった。2台のKATANA&カタナは「同じブラックボディにブラックで同デザインのMAGTANホイール、アルミ地シルバ...
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<カタナミーティング> カタナマミレ開催……成功!? ~感染拡大防止に気を付けた主催者より~
春のモーターサイクルショー、夏の鈴鹿8耐、そして秋の日本GPと、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、のきなみイベントが中止になっている昨今、それでも箱根「バイカーズパラダイス」でカタナオーナーたちのイベント「カタナマミレ」が開催されました。
これ実は、私・中村浩史が、友人の湯浅泰司氏と共同で主催となって開催したもので、もちろんスズキの「カタナミーティング」とは一切無関係。ふたりを中心に、カタナ乗りやカタナ関連のショップさん、パーツメーカーさんが賛同してくださって開催にこぎつけられたものでした。
もちろん私も「オートバイ編集部のヒト」でなく、カタナオーナー個人として進めていたもので、...
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SD-BROS GSX1100S(スズキGSX1100S)カタナらしさをそのままにバランス良くアップデート【Heritage&Legends】
ノーマルをよく知ってからカスタム化に着手する
コーティング剤のCR-1によるバイクのコーティングを主業務にする、愛知のSD-BROS。ここと長い付き合いのあるお客さんのスズキGSX1100Sカスタムだ。
2019年は春の東京モーターサイクルショーでジーロットヘルメットなどを扱うゴッドブリンクブースに展示。同年秋、10月いっぱいはバイカーズパラダイス南箱根で展示されていたから、見たこともあるという人も多いのではないだろうか。
「オーナーさんは元々別の車両をもってらして、そちらをフルにいじってたんですけど“カタナに乗りたい”ってなったんです。それでファイナルエディションを買ってきたんですが“...
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モトジャンキーGSX1100S(スズキGSX1100S)アップデートを重ね、現代車とも楽しく走るカタナ【Heritage&Legends】
徐々に進められていく進化も楽しんでいく
カスタムは、依頼者のオーダーを受けて手がける人の引き出し=考えの柔軟さや手法の多彩さ=によって、仕上がりが変わってくる。引き出しが多く、かつそれをどう有効に使ってくれるのか。このモトジャンキー製カタナを見ると、そんな考えに駆られてくる。
「“サーキット走行を前提にして、かつワインディングでもスーパースポーツ車とともに走れる”がコンセプトです。それで補強の材質や溶接にこだわって、縦と横の剛性バランスを考えながらフレームに手を入れて、峠道でも固すぎずにしなやかに走れるパーフェクトな仕上がりを目指しました。
結果的に19カ所を補強したんですが、狙いはうま...
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しゃぼん玉GSX1100S(スズキGSX1100S)フルメニュー・カスタムを地で行くブラックSPL.【Heritage&Legends】
ヨシムラ刀1135Rを目指しつつ独自の手法も施す
バイク向け大型洋・用品店の顔とカスタムショップの顔を持つ、しゃぼん玉。カスタムに関してはさまざまなヘビーチューンも手がけ、ZRXシリーズやゼファーシリーズ、カタナといったモデルはその中軸にある。中でもカタナはショップオリジナルで純正形状のカーボンまたはFRP外装(フロント/テールカウル、シャークフィン)やスクリーンも販売するなど力が入る。
そこでこのカタナだが、全身がきれいな艶のあるブラックで仕上げられ、ある種の凄みも見せている。
「このお客さんも長年当店とお付き合いさせていただいていて、この仕様はひとつの完成と言えます。仕様としてはヨシ...