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〈カスタム車インプレ〉オオノスピード・GSX1100S(スズキ GSX1100S)この先20年乗れるGSX1100Sを作る! 一生乗り続けたくなるカタナ像
新型車やカスタムバイクの試乗レポートを中心に、ヘリテイジ&レジェンド誌に寄稿してくれる二輪ジャーナリストの中村浩史さん。そんな彼がプライベートで長く乗り、楽しみ続けてきたのがスズキGSX1100Sなのだ。この特集の機会に、中村さんが改修に当たり、何に気を付け、何をどう変えていったのか? 空冷カタナファンなら今、誰もが気になるだろうその内容を自らまとめてもらった。※本企画はHeritage&Legends 2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
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テクニカルガレージRUN GSX1100S(スズキ GSX1100S)今空冷カタナに乗るために必要な内容をきっちり備える【Heritage&Legends】
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製造年代なりの不足点を補いリセットと再構築を図る
ファイナルエディションをベースに各部を再構築し、今空冷カタナに乗るために必要なパートを変更。その上で前後18インチ化やシート/ステップなど操作系の変更も加えたカタナ。テクニカルガレージRUNによるもので、製作自体は少し前だが、’80年代モデルに今後乗っていく上で、何が必要なのかという疑問に答える作りが込められている。その前提となる内容を同店・杉本さんに聞こう。
「まず言っておきたいのは、もし当時の新車そのものが経年なしでここに再現されたとしても...
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カスタムファクトリー刀鍛冶 GSX1100S(スズキ GSX1100S)TOTハーキュリーズを走る中でさらに進化する油冷カタナ【Heritage&Legends】
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GSX-Rディメンションに好きな形と油冷エンジンをドッキング
「今回はいくつかの変更を行いました。フレームは作り替えて外装も変わったし、操作系も換えていますね。でも、それぞれがうまく機能した上に噛み合ってくれて、3位という結果と58秒台(58秒972)というラップタイムも達成できました」
こう言うのは、カスタムファクトリー刀鍛冶の石井さん。ツクバサーキットで行われるテイスト・オブ・ツクバ。そのハーキュリーズクラス用に油冷エンジンをオリジナルフレームに積み、GSX1100Sルックをドッキングさせ...
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オオノスピード GSX1100S(スズキ GSX1100S)フロント19インチ仕様で“上がり”バイクに仕立て直す【Heritage&Legends】
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これからの金属パーツの試作用テストベッドにもなった
「新車から乗られているオーナーさんの車両で、2006年頃に前後18インチホイール仕様で作ったんです。そこからでももう15年以上経ちましたし、オーナーさんも歳を取ったので、改めて“上がり”バイクに仕立て直してほしいと。それでリフレッシュするのに合わせて、今の空冷カタナ定番の純正φ37mmフォーク&フロント19インチホイールにしたんです」と、オオノスピード・大野さん。フロント19インチだと履けるタイヤが限られてくるはずだが、そのあたりはどうだった...
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スズキ「GSX1100Sカタナ」1981年|80年代を代表する1台! 独創性に満ちた記憶に残る名車【絶版名車解説】
スズキ「GSX1100Sカタナ」特徴
圧倒的な個性でライダーを今なお惹きつける名車
1980年、ドイツ・ケルンで開催されたIFMAショーで世界中に衝撃を与えたモデルこそがスズキGSX1100Sカタナ。工業デザイナーのハンス・ムート率いるドイツのターゲットデザイン社が、その名の通り日本刀をイメージしてデザインした、未来的、先鋭的なスタイルが大きな話題となった。
スズキは1979年に、空冷DOHC4バルブユニットでトップレベルのパフォーマンスを実現したGSX1100Eを投入していたが、スタイリングがオーソドックス過ぎて市場の反応は今ひとつ。よりインパクトのあるデザインが求められていたのだ。シ...