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ホンダ「CBR1100XX スーパーブラックバード」1996年|メガスポーツ全盛期に欧州市場へ向けて開発【絶版名車解説】
ホンダ「CBR1100XX スーパーブラックバード」特徴
世界最高のパフォーマンスと快適性を両立
1990年代当時の最速マシン・ZZ-R1100の牙城を崩す、世界最高のスポーツバイクを目指しホンダが投入したCBR1100XX。愛称の「スーパーブラックバード」は、有人ジェット機としては世界最速を誇ったアメリカ空軍の超音速戦略偵察機・SR71の愛称「ブラックバード」にちなんだものだ。
コンパクトさを徹底追求した新設計エンジンはデュアルシャフトバランサーを搭載し、164PSのパワーと滑らかなフィーリングを実現。これを新設計アルミツインチューブフレームに搭載し、外装にはまるで弾丸のような、空気を...
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スズキ「RGV-Γ 250SP」1996年|レプリカブームの終わりに登場した本気の250cc・2ストロークモデル【絶版名車解説】
スズキ「RGV-Γ 250SP」特徴
2ストレプリカ最後の星!
1983年のRG250Γから本格化したレプリカブームも、1990年代後半には衰退。そんな中でスズキは思い切ったフルチェンジを敢行、1996年にRGV-Γ 250SPが登場する。
新設計70度VツインエンジンはワークスマシンのXR95と同様のシリンダーレイアウトを採用、アンダーチューブを廃した新作のアルミツインチューブフレームを持つ車体も大幅にコンパクト化され、抜群の速さを発揮。レプリカブームのトリを飾るにふさわしい高性能ぶりを誇った。
スズキ「RGV-Γ 250SP」注目ポイント
スズキ「RGV-Γ 250SP」主なスペック...
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カワサキ「ZRX」1994年|ゼファーとはまた異なる魅力を持つ400ccネイキッド【絶版名車解説】
カワサキ「ZRX」特徴
熱い走りと“角Z”フォルムが自慢!
ゼファーの大ヒットで400ccスポーツクラスにネイキッドブームを起こしたカワサキだったが、強力なライバルの台頭を受け、ゼファーとは違う魅力を備えたモデル、ZRXを1994年に投入する。
角形ヘッドライトにビキニカウルを備えたスタイリングはローソンレプリカ・Z1000Rを思わせるもので、エンジンもZZ-R400系の水冷ユニットを採用し、ハイレベルのパフォーマンスを実現。走りに重点を置いたネイキッドとして高い人気を博した。
カワサキ「ZRX」注目ポイント
カワサキ「ZRX」主なスペック
シート高 785mm
車両重量 185kg(乾...
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ヤマハ「XJR1200」1994年|ネイキッドブームの流行に乗って登場! 1188cc・空冷4気筒エンジンを搭載【絶版名車解説】
ヤマハ「XJR1200」特徴
スタイリッシュで迫力あるビッグネイキッド
弟分のXJR400登場から1年、1994年にヤマハは大型ネイキッドのXJR1200をデビューさせる。1990年からの国内販売自主規制撤廃を受けて、市場ではCB1000SFやゼファー1100がすでに人気を築いており、XJRは後発組だったが、国内専用機種ということで日本の道をダイナミックに楽しめるパワー特性、標準装備のオーリンズサスが生み出すしなやかな乗り味、そして400同様の精悍なスタイリングで瞬く間に人気モデルの仲間入りを果たした。
ヤマハ「XJR1200」注目ポイント
ヤマハ「XJR1200」主なスペック・当時価格...
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ホンダ「RVF」1994年|レプリカブームのトリを飾った400ccハイメカV4スポーツ【絶版名車解説】
ホンダ「RVF」特徴
よりレーシーさを増したパッケージ
1994年、TT-F1がスーパーバイクに移行したタイミングでVFR400R(NC30)はフルモデルチェンジ。車名もワークスレーサー同様の「RVF」となった。
360度クランク採用のエンジンは吸排気系を徹底して見直し、V4らしいダイレクト感を追求。フレームは剛性バランスにこだわり、メインビーム部の構造やエンジンハンガー形状まで一新したもの。待望の倒立フォークも装備し、スタイリングもよりワークスマシン然としたものとなった。
1991年でTT-F3カテゴリーが終了し、400ccスポーツクラスの人気もネイキッドに移っていったが、最先端テクノ...