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【KAWASAKI NINJA 400】「走る楽しさ」を再認識させてくれる400スポーツ【ベストヒット番付2019】
SPECIFICATION
●水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
●398cc
●48PS/10000rpm
●3.9kg-m/8000rpm
●167kg
●785mm
●14L
●110/70R17・150/60R17
太田安治
1975年の免許制度改正以降、国内市場をリードしてきた400ccクラスだが、1996年の再改正で大型二輪免許の取得が容易になると人気の中心は大型モデルへ移り、多くの車種が2000年代に生産を終了した。代わって台頭してきたのが250クラス。08年登場のニンジャ250は扱いやすさと低価格によって大ヒットし、250市場を一気に活性化させた。
最新のニンジャ400...
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【HONDA PCX ELECTRIC】ついに公道デビュー!電動で切り拓くコミューターの未来形【試乗インプレ】
2017年の東京モーターショーに登場したPCXベースの電動スクーター、エレクトリックがついに公道デビューを果たした。コミューターの未来を先取りしたこの電動スクーターの実力を、早速試乗チェック!
バッテリーが進化すれば街の「主役」になりうる完成度
モビリティの電動化という世界的な波はモーター出力とバッテリー重量、航続距離の点で不向きとされてきたオートバイにも及んできた。ホンダのPCXエレクトリックは本格的電動バイク時代の到来を見据え、2017年の東京モーターショーで発表されたが、2018年11月30日から企業や個人事業主向けにリース販売が開始された。一般ユーザー向けの市販を見送ったのは、比...
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【APRILIA TUONO V4 1100 FACTORY】イタリアの雄が放つストリートの稲妻!【試乗インプレ】(2017年)
クラス中最も過激で辛口!まさにスーパーバイクそのまま
リッタークラスのスーパーネイキッドは数多く存在するが、その中で最も過激なのが新型トゥオーノ1100。一言で表現するなら「凄まじい」オートバイだ。
アップハンドルやライダーをアシストする電子制御を見て勘違いしてはいけない。このオートバイは乗り手を選ぶ。少なくとも加減速や体重移動を使った荷重コントロールをスムーズに行えるライダーでなければ、ポテンシャルを引き出すどころか、楽しく走らせることすら難しいだろう。
トゥオーノはワールドスーパーバイク選手権で大活躍した、RSV4RFの兄弟車だが、レギュレーションに捉われないため、V4エンジンは排気...
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【SUZUKI BURGMAN 400 ABS】スタイリッシュでスリムに変身!“クーペスタイル”の新世代スクーター【試乗インプレ】(2017年)
ビッグスクーターの良さを再認識させる上質なできばえ
日本国内のスクーター市場はラグジュアリー感のある250㏄以上の大型に代わって日常の足に適した150㏄以下の小型が人気の中心になっている。加えて、今年9月1日からの平成28年排ガス規制を受け、多くのモデルが生産を終了。大型スクーターファンにとっては寂しい状況だが、そんな中スズキから登場したのがバーグマン400。スカイウェイブ400の後継機種という位置付けだが、乗ってみると全くの別物。マイナーチェンジではない、完全なニューモデルだ。
何より好印象なのが発進/加速のフィーリング。スカイウェイブ400は高回転まで豪快に回ってパワーを絞り出すタイ...
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【KAWASAKI VERSYS-X250 TOURER】専用色登場で魅力を増した本格250アドベンチャー!【試乗インプレ】(2017年)
人気の高さもうなずける完成度の高さとお得な価格
ニンジャ250ベースの、オンロード指向のアドベンチャーがヴェルシスーX250。さらに、左右のパニアケース、エンジンガード、ハンドガード、センタースタンド、DC電源ソケットを標準装備するのが「ツアラー」だが、ともに予想以上の人気で17年モデルはたちまち完売。今回はABSが標準装備された18年型のツアラーに試乗した。
ベースであるニンジャ250の面影が残るのは並列2気筒のエンジン程度。19インチのフロントホイールや、ストロークの長い前後サスペンション、大きめのアッパーカウルによってアドベンチャーモデルらしい堂々としたルックスを誇る。もちろん、ラ...
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【KAWASAKI ESTRELLA FINAL EDITION】美しきクラシックロードスター、有終の美を飾る1台!【試乗インプレ】(2017年)
美しさを愛で、慈しむオーナーの喜びは不変
新排ガス規制が9月1日から施行されることを受けて生産終了となった車種は数多いが、中でも「惜しまれつつ」というフレーズがぴったりな1台がエストレヤだ。
初代のデビューは92年。レーサーレプリカブームが終息し、250〜400㏄クラスはネイキッドやアメリカンが人気の中心になっていた。そんな中、60年代風のルックスと、性能よりもテイストを追求した単気筒エンジンのエストレヤは、当時は異端の存在。業界関係者の多くは本格的な作り込みに関心しながらも、バブル期のキワモノモデルと同様、短命に終わるだろうと思っていた。
だが、エストレヤの人気は着実に高まっていった。...
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【SUZUKI ADDRESS125】質実剛健!使い勝手バツグンの新世代スクーター【試乗インプレ】(2017年)
他のアドレスとはひと味違う上質でスムーズな走り!
アドレスシリーズはスズキのスクーターの中でも小型・軽量をセールスポイントとする人気ブランド。特に2スト50㏄の初代アドレス、2スト100㏄のアドレスV100は鋭いダッシュ力と俊敏なフットワークで「通勤快速」と呼ばれ絶大な人気を得た。近年ではFI採用のV125/Sが登場しているが、完全新設計によって最新の規制に対応し、快適性も向上させた新型がアドレス125だ。
僕がイメージするアドレスは、チョコマカ走りが得意だけど落ち着きには欠けるコンパクトモデル。だがこの新型アドレス125は、こうした路線とは一線を画している。
車体サイズはV125よりも...
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【YAMAHA YZF-R15】全身進化で“R1スタイル”に大変身!!【試乗インプレ】(2017年)
実用性よりも走りの楽しさが光る本格的な車体と爽快エンジン!
150㏄クラスのオートバイはタイやインドネシア、インドといった東南アジア諸国がメインマーケットで、150㏄という排気量は現地の免許や税金の制度に合わせた区分。日本では250㏄と同じ軽二輪に区分されるため高速道路に乗り入れ可能で、250モデルよりも1サイズコンパクトかつ軽量な車体はコミューター用途にも適している。
3月にフルモデルチェンジを受けたYZFーR15もそうした1台だが、僕が感じた魅力はコミューターユースでの実用性ではなく、マニュアルミッションを操作してパワーを引き出し、前後タイヤへの荷重をコントロールして操る楽しさをしっ...
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背負う、載せる、の2WAYバッグ【GOLDWIN ツーリングデイパック27 GSM17614】
デイパックのフォルムを保ったままシートバッグになるところがポイント
デイパックのメリットはオートバイから降りて歩くときの機動性と、間違いなく荷物を運んでいるという安心感。街乗りライダーやツーリングライダーに愛用者が多いのは現実的な使いやすさゆえのことだ。ただ、荷物が増えて重量が増すと肩に掛かる負担が大きく、長時間背負うと肩こりや擦れの原因になるし、加減速やコーナリングでバッグの重さによって上体が揺すられてハンドル操作が不安定になるという弱点もある。ゴールドウインのツーリングデイパックはデイパックとして背負うだけではなく、シートバッグとしても使えるハイブリッドタイプ。27L容量で日帰りから...
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多機能薄型スイッチ採用で使いやすさUP!【ENDURANCE グリップヒーターSP120】
薄いリング状の別体スイッチをハンドルに通すという発想に感心
レース活動やタイバイクの輸入、多種多様なカスタムパーツの販売でお馴染みのエンデュランスだが、街乗りやツーリングライダーから好評を得ているのが同社のグリップヒーター。スイッチ別体のシンプルな製品、電圧計付きタイプ、アルミ削り出しの豪華タイプなどが揃っている。ここではグリップから手を離すことなく操作できる“SP120”を装着テストした。
取り付けは車体側から12v電源を取り、ノーマルのグリップと差し替えるだけ。こうした作業の経験があれば1時間以内で完了するが、メインスイッチに連動する配線を探し出す必要があり、ノーマルグリップの取り外...
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プロ仕様の質実剛健【AEGIS 360°リフレクト透湿防水防寒ジャケット】
ワークウエアからライディングウエアへと進化中!
ワークマンの作業ウエアはプロ仕様の質実剛健さと大量生産による低価格でライダーにも大人気。とはいえ、もともとが作業用なのでライディングウエアとしては満足できない部分もあった。だが新製品のイージスジャケットはライディングユースを考慮し、走行風によるバタ付きを防ぐアジャスターや止水ファスナーを採用した防水構造、360度どこから光を受けても反射するシークレットプリント+輝度の高い再帰性反射プリントを採用するなど、大幅にバージョンアップしてライディングウエアに匹敵する機能を得た。
着て感じたのは圧倒的な軽さ。Lサイズの重量は実測で880グラムしかない...
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汎用性抜群の全天候向きウェア【RS TAICHI ドライマスター フロンティア オールシーズンジャケット】
オフ車やアドベンチャーモデルにもマッチする全天候モデル
ツーリングシーンでは日中の温度と朝晩や高地の温度との差が大きいことがよくある。夏向きのメッシュタイプや寒い時期用の防寒タイプを着ていて、気温の変化に対応できずに辛い思いをした人も多いはずだ。僕がプライベートツーリングで着ているのはベンチレーターとインナーを備えた3シーズンタイプで、真夏以外は(個人的に寒い時期はツーリングに行かない)これ一着で間に合っている。
アールエスタイチのRSJ709はアウタージャケットの表地に高い防水性と透湿機能を持つドライマスター素材を使用し、保温性能の高いサーミックライトを中綿とするインナージャケットと組...