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スズキ「ハヤブサ」で市販車最速を記録した話 〜SUZUKI GSX 1300 R HAYABUSA〜(平成11年)
計測ミスがなかったら出ていた「幻の大記録」
今からおよそ30年前の1990年、初めて実測300㎞/hオーバーを体験した。
バイクはZZ−R1100のチューニング車。理由は単純。「誰もやらないならやってやる!」だ。自ら好き好んで挑んだことだが、あの頃、日本で公式にその「大台突破」を証明するのは簡単なことではなかった。
その速度をバイクで出したことを証明するには公式のテストコースが必要。
それがJARI(日本自動車研究所)の高速周回路(通称・谷田部の周回路)だ。そこは190㎞/hで走れるように設計されたバンクふたつを、1㎞強の直線でつないだだけのコース。
ここを設計速度を100㎞/h以上オー...
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ドゥカティ スクランブラーの〈モタード〉コンセプト! DUCATI SCRAMBLER MOTARDを簡単解説
1980年代風味の魅力的なモタード
アドベンチャーモデルの「デザートX」と同時にEICMA2019で姿を現した、もう1台のドゥカティスクランブラーコンセプトが「モタード」だ。
1970年代を想わせるオフロードテイストを強調したスクランブラーのバリエーションモデルである「デザートスレッド」をベースに、1980年代に流行しはじめたスーパーモタードスタイルを取り入れ、ヘッドライトを取り去りコンパクトなゼッケンプレートに変更。
さらにショートなフロントフェンダーにサイドゼッケン、右出しのアップマフラーなどを装着して軽快な雰囲気を演出。燃料タンクはティアドロップ形状のタンクをさらに強調するカバーが...
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ドゥカティ スクランブラーのアドベンチャータイプ「DESERT X」を簡単解説!
パリダカの香り漂う本格的アドベンチャー
ドゥカティが60〜70年代に販売していた人気モデル・スクランブラー。そのイメージを現代的に復活させた現在のスクランブラーは、オフロードをイメージした「アーバンエンデューロ」、ダートレーサー風な「フルスロットル」など、様々な個性のモデルも追加してきた。
そして2019年11月のEICMAでお披露目されたのが、スクランブラーのコンセプトモデル「デザートX」。
これまでスクランブラーシリーズは60〜70年代のオフロード車を再現してきたが、「デザートX」のモチーフとなっているのは80年代末から90年代にかけ、BMWやホンダなどのワークスチームが競い合ってい...