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油冷GSX-Rエンジン・リフレッシュはこの先も楽しむなら最後のチャンスかも!? カスタムファクトリー刀鍛冶の取り組み【Heritage&Legends】
ご存じテイスト・オブ・ツクバではカタナフレームに油冷エンジンを搭載、最高峰のハーキュリーズクラスで1分切り“油冷最速”マシンを走らせる、大阪・富田林市の刀鍛冶。ショップにはGSX-Rはもちろん、店名の由来となったカタナにGSF、GS1200SSなど多様なスズキ車オーナーが出入りする。そんな同店に油冷GSX-R系モデルの、カスタム&メンテの最新状況を聞いた。※本企画はHeritage&Legends 2022年10月号に掲載された記事を再編集したものです。
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【歴史】スズキ「GSX-R750」(1985年~1991年)|ひたすらに勝利を追い求めた戦うための油冷マシン
スズキ「GSX-R750」誕生の歴史
油冷GSX-R750の栄光はサーキットと共にあった
大排気量の市販4ストスポーツをベースにしたマシンで争われていたTT-F1クラスのレースは、1980年代初頭は排気量の上限が1000ccで行われ、スズキはGSX1000Sをベースにした空冷エンジン搭載のマシンで参戦。1984年からレギュレーション変更で排気量上限が750ccになると、同じく空冷のGSX750E4をベースにするようになる。
しかし、すでにライバルたちは強力な水冷エンジンを積むようになり、空冷エンジンで立ち向かうのはもはや限界だった。そんな水冷のライバルたちと真っ向から闘うために、サーキッ...