ライター
ニンジャ系エンジンのポイントをチューニング個体の経過から見る|トレーディングガレージ ナカガワ・後編【Heritage&Legends】
現代的でいながらも比較的シンプルな構成を持つニンジャ系エンジンは、後継エンジンとの互換性も生かしたスープアップも狙える。そんなチューニングエンジンは、使用にともなってどう経過していくか、そしてどう考えればいいか。トレーディングガレージナカガワが手を入れたふたつのエンジンから、これからを生き抜くエンジン手法を知っていこう。後編は、通算で15万km、前回のオーバーホールからは3万5000kmを走ったA8ニンジャのエンジンの様子を確認した。前編のTOTレーサー用エンジンの解説はこちら!※本企画はHeritage&Legends 2021年4月号に掲載されたものです。
ライター
MCジェンマ GPZ900R(カワサキGPZ900R)多くのノウハウでさまざまなオーダーを具体化する【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
ハイチューンエンジンのトルクを生かして楽に走る
GPZ900R Ninjaに関しては幅の広いオーダーへの対応力を見せてくれるMCジェンマ。この車両の構成を聞くと、なるほどと思える部分も多い。代表・石田さんはこう説明してくれる。
「この車両は、以前のNinjaカスタムでもよく見られたように、エンジンは後継機や派生機のハイブリッド的な構成を採っています。シリンダー&ヘッドがZRX1100で、ピストンやカムがZZR1100という具合。ミッションは5速です」
改めてハイブリッドの構成を説明しておくと、...
ライター
CHIMURA SPL. GPZ900R(カワサキ GPZ900R)自ら手を入れつつNinjaの良さを味わっていく【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
エンジンベースとなったZRXからの乗り換えでを楽しむ
純正のグラフィックラインを活用しながらブラックとブルーを対比したカラーリングが印象的なニンジャ。よく見るとサイドカバーなど多くの部分にカーボンパターンも見える。
「ペイントはプロの方にお願いしているんです」と言うのは車両オーナーの千村さん。ニンジャにしてからは撮影時点で3年目だという。
「その前はずっとZRXシリーズに乗っていました。1100に1200、計6台。仕事でエンジン整備に携わっているので、バイクも自分で整備して、ブローなしです」。...
ライター
メローズ GPZ900R(カワサキGPZ900R)タンデムステップ使用前提で作り込まれる、ほど良さ【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ 公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
メンテナンスと弱点対策からアップデートを進める
いろいろなジャンルが成立し、特化が進んだ今のバイク界。ニンジャ=GPZ900R登場当時の1984年、国内展開スタートの1991年(GPz750Rは1984年)を振り返るとそれはまだまだで、ニンジャのような車両が1台あればどのジャンルでも楽しめた。だから代わるものがなく、ずっと持っているんだというオーナーも多いだろう。そこでこの車両だ。
元々は奥さん用に購入したというものを、弱点対策やメンテナンス、トラブルが起こる前の予防的修理を重ねてきたという...
ライター
ACサンクチュアリー GPZ900R(カワサキGPZ900R)アップデートされた仕様を生かして長く楽しんでいく【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ 公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
進化を確実に取り込んだコンプリートパッケージをベースに
コンプリートカスタム車、RCMを送り出すACサンクチュアリー。GPZ900Rニンジャはそのひとつの柱で、現在は“スポーツパッケージNew TYPE-R”というメニューをRCMニンジャのスタートエディションとして用意し、それを元にして各オーナーが好きなパーツや仕様を選んでいくスタイルを採る。このRCM-537もそのうちの1台で、New TYPE-R 2020年仕様がベースだ。この内容を知れば、車両の細部や成り立ちも分かる。同店・中村さんは...
ライター
ITOH SPL. GPZ900R(カワサキ GPZ900R)実践的な加工や換装を行ってガンガン走る【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
ブラックベースで走りと快適性を追うプライベート改
「元々はライムグリーン×ホワイト。20年くらい前、ニンジャに乗り始めた頃にトレーディングガレージナカガワさんの車両が格好良くて、見本にしました。地元のショップさんの力も借りつつ、基本は自分でやってます」と言うオーナー・伊藤さん。
車両自体は前後17インチホイール仕様によるすっきりしたルックスを元にして、A6カラーベースのブラックでシャープな雰囲気も作り出している。基本的には派手にならないように、ブラックでまとめるというのがコンセプトというが、各...
ライター
ACサンクチュアリー GPZ900R(カワサキGPZ900R)17インチ化に適合させ弱点対策も深めた上でカスタム施工【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
ベースへの信頼性が高いから各部にこだわって作り込める
ACサンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCMによるNinja。これも“スポーツパッケージNew TYPE-R スタートエディション”の2020年仕様を元にして、さらにカスタム化を図ったという1台だ。
このスタートエディションでは、まずエンジンをリフレッシュ。バルブガイド打ち替えやバルブ製作等についても既にメニュー化されているし、クランクのダイナミックバランスやジャーナルラッピング。シリンダーの内圧検査、またモリブデンコーティングなどの...
ライター
しゃぼん玉 GPZ900R(カワサキGPZ900R)しっかりしたビジョンを立ててパーツを選ぶ好例【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
全身でニンジャカスタムの可能性を追い込んだ1台
しゃぼん玉によるGPZ900Rカスタム。ニンジャのカスタムバイクらしい雰囲気を全面に出しつつ、パッケージとしてのまとまりも十分。押し歩きした際にもとても軽く、コンパクトに感じるのも特徴だ。
「この車両は、熊木(現・しゃぼん玉一宮店店長)がずっと面倒を見ているものです。外装はカーボンとしてアルミタンクを装着、カスタムらしさと自分らしさを高めるためにフルペイントしてあって、足まわりも現代流に構築しています。メーターまわりも凝った作りです。なかなかほか...
ライター
ブルドッカータゴス GPZ900R(カワサキ GPZ900R)リヤ17インチ化やアフターパーツで性能底上げを図った【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
純正の雰囲気をキープしながら作る快走ニンジャ
純正フルカウル仕様で純正に準じた2本出しマフラーなどを持ったGPZ900R。その通りに今のニンジャの純正回帰的なトレンドとも言えるルックスが特徴だ。
「オーナーさんは新車から乗っておられるのですが、大破したのをきっかけにフレームをA13から規制前のA12にして、外装は10年くらい前に純正パターンでリペイント。エンジンも同じ頃に“ノーマル908ccでどこまで行けるか”をテーマに中川さん(トレーディングガレージナカガワ)が組んだもの。その後のメンテナン...
ライター
ARCHI Ninja ZX-25R(カワサキNinja ZX-25R)カッコいいをメインに据えてミドルレンジSSにチャレンジ【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ 公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェン
唯一無二の250cc4発をルックスも走りもより軽快に
2020年秋に’21年型として登場した現行250ccロードスポーツ唯一の4気筒エンジン搭載車、カワサキNinja ZX-25R。以来、他を圧する魅力を放ち続けている中で、各社からも多くのパーツのリリースが続く。今回の紹介は、その中でZX-25Rをメインターゲットにすると掲げるARCHI(アーキ)と、YSSサスペンションの両ブランドによるデモ車両だ。
アーキは、カワサキZ1向けリプレイス/カスタムパーツで知られるPMCが、今までに蓄積した自社...