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ホンダ「CB1000SF」「CB1300SF」の歴史|〈プロジェクトBIG-1〉モデルチェンジの系譜
[諸元の並び順]●エンジン型式●排気量●最高出力●最大トルク●車両重量●前・後タイヤサイズ●発売当時価格 ※諸元は初代モデルのもの
CB1000 SUPER FOUR(1992年11月24日発売)
ホンダスピリットを踏襲ビッグバイクブームを牽引
フルカバードツアラーCBR1000Fのエンジンを使用し、当時はまだカテゴライズすらされていなかった「ビッグネイキッド」マーケットを創出したのが、この初代BIG-1ことCB1000スーパーフォアだ。
スタイリングは、ホンダの歴史的名車であるCBシリーズ、特にCB1100Rのエッセンスを取り入れたもので、丸ヘッドライトと2眼メーター、タンク、サイドカ...
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スズキ「GSX400E」歴史解説|あえて2気筒を選択することで誕生した隠れた名車(1980年)
スズキ「GSX400E」の歴史・特徴
クラス初のDOHCヘッドを採用した180度クランクのパラレルツインエンジンを搭載し、ホンダ・ホークⅡ、ホークⅢとともに1970年代後半の400ccクラスをけん引したスズキGS400。
長らく2スト専業メーカーとして歩んで来たスズキは、20数年ぶりに開発した4ストモデルにもかかわらず、軽快でバランスの取れた走りで大ヒットを呼んだことに自信を深め、すぐさま次期モデルの開発に着手。
燃焼室内で混合気が2つの渦を巻くように設計されたTSCC(ツイン・スワール・コンバスション・チャンバー)ヘッドを持つ、DOHC4バルブツインのGSX400Eを1980年1月に発...
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始まりは1984年のGPZ900R。以来2016年のDAEGファイナルまでの系列エンジン変遷
水冷エンジンがビッグバイクに適用され始めた1980年代前半に、ストレート吸気やハイパフォーマンスに、コンパクトなサイズを成立させるべく作られたGPZ900Rの直4エンジン。当初から見込まれた発展性を、排気量や内部パーツ変更だけでなく、ベースへの上位互換性さえを持たせて、何と30年以上も進化してきた。独特の外観さえもアイデンティティとし、多くのユーザーとファンを生んできたこの左サイドカムチェーンエンジンの系譜をあらためて振り返ろう。※本企画はHeritage&Legends 2021年4月号に掲載されたものです。