ライター
ナップススポーツ ヴィンテージの ’90年代絶版バイク販売に注目!【Heritage&Legends】
大手用品チェーン店として知られるナップスが、新たな取り組みとして立ち上げたプライベートブランド『Naps Sports』。その第1弾としてお披露目された現行HAYABUSA向けのフルドライカーボンボディキットについては、H&Lでも4月号で既報したから覚えておいでの読者も多いだろう。そんな同社が、今度は『Naps Sports-Vintage』のブランドを冠して、’90年代人気絶版車の販売への取り組みもスタートするのだという。その経緯と目指す先を、ナップスで聞いた。※本企画は『Heritage&Legends』2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。
ライター
ホンダ「NSR250R SP」[MC28]歴史解説|最後のロスマンズ、NSR進化の果て(1993年)
ホンダ「NSR250R SP」[MC28]の特徴・歴史
ロゴまで忠実に再現されたスポンサーカラーモデル
SP仕様は、伸び側減衰力調整機構付きフロントフォークと、フルアジャスタブルタイプのリザーバータンク付きリアショック、乾式クラッチ、マグテックホイールの4アイテムが標準装備というのもさることながら、その時々にホンダのレース活動を支えてきたメインスポンサーのカラーリングが施されるという点も、大きな魅力だ。
ホンダのレース活動を支えてきた数々のスポンサー。ロスマンズ、レプソル、沖電気、キャビン、セブンスター、キャメル、カストロール、ラッキーストライク、味の素、シード、ペンタックス、コニカミノ...
ライター
ホンダ「NSR250R SE」[MC28]歴史解説|スタンダードとSPの中間でユーザーの期待に応えたSEモデル(1993年)
ホンダ「NSR250R SE」[MC28]の特徴・歴史
SP人気の影に隠れたユーザーの要望に応えて
SEとはスーパーエディションの略で、スタンダードモデルとSPモデルの中間に位置するモデル。最初の登場は1991年5月。ガルアームのMC21型のバリエーションモデルとしてラインアップされた。
ワークスレプリカカラーをまとったSPの人気は高く、限定販売ということもあって、早ければ2ヶ月ほどで完売してしまうこともあった。もちろん、価格的に購入を諦める人もいただろうが、買えなかったユーザーからは乾式クラッチを望む声が多かった。その要望に応えて、SPの装備を簡略化し価格を抑えて登場したのがSEだった...
ライター
ホンダ「NSR250R SP」[MC21]歴史解説|2500台限定、プロダクションレース向けの強化型NSR(1990年)
ホンダ「NSR250R SP」[MC21]の特徴・歴史
プロダクションレースを念頭に置いたマシンの登場
80年代、90年代のレーサーレプリカブームの大きな要因として、ロードレース人気があった。2スト250cc、4スト400ccの市販車をベースに、改造は制限されたマシンで争われるプロダクションレースでは、ベースマシンのポテンシャルがリザルトに直結するクラス。その成績がオートバイの売り上げに少なからず影響し、メーカーとしても無視できなかった。
そんな状況の中で、あらかじめレース向けの装備を搭載したモデルが生まれた。いわゆるSP仕様だ。
最初にその類のマシンを市販したのはヤマハ。1987年4月...
ライター
ホンダ「NSR250R」[MC18]歴史解説|ライバルに先駆けコンピュータ制御を導入、今もマニア垂涎の「ハチハチ」(1988年)
ホンダ「NSR250R」[MC18]の特徴・歴史
より軽快なイメージにチェンジ ポテンシャルを向上した2代目
1987年、NSR250Rの投入で、ライバルのTZRと同じステージに立ったホンダの250cc2ストレプリカ。鈴鹿4時間耐久レースを頂点とするアマチュアレース人気もピークを迎えようとする中で、さらなるポテンシャルアップを狙い、翌88年には早くもフルモデルチェンジが実施された。
改良の目玉となったのは、一般市販二輪車としては世界初となるコンピュータ制御式PGMキャブレターの採用だ。
これはキャブレターのジェットニードル部分に通じる専用の空気通路を設け、エンジン回転数とスロットル開度に...