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ホンダ「NSR250R SP」[MC28]歴史解説|最後のロスマンズ、NSR進化の果て(1993年)
ホンダ「NSR250R SP」[MC28]の特徴・歴史
ロゴまで忠実に再現されたスポンサーカラーモデル
SP仕様は、伸び側減衰力調整機構付きフロントフォークと、フルアジャスタブルタイプのリザーバータンク付きリアショック、乾式クラッチ、マグテックホイールの4アイテムが標準装備というのもさることながら、その時々にホンダのレース活動を支えてきたメインスポンサーのカラーリングが施されるという点も、大きな魅力だ。
ホンダのレース活動を支えてきた数々のスポンサー。ロスマンズ、レプソル、沖電気、キャビン、セブンスター、キャメル、カストロール、ラッキーストライク、味の素、シード、ペンタックス、コニカミノ...
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ホンダ「NSR250R SE」[MC28]歴史解説|スタンダードとSPの中間でユーザーの期待に応えたSEモデル(1993年)
ホンダ「NSR250R SE」[MC28]の特徴・歴史
SP人気の影に隠れたユーザーの要望に応えて
SEとはスーパーエディションの略で、スタンダードモデルとSPモデルの中間に位置するモデル。最初の登場は1991年5月。ガルアームのMC21型のバリエーションモデルとしてラインアップされた。
ワークスレプリカカラーをまとったSPの人気は高く、限定販売ということもあって、早ければ2ヶ月ほどで完売してしまうこともあった。もちろん、価格的に購入を諦める人もいただろうが、買えなかったユーザーからは乾式クラッチを望む声が多かった。その要望に応えて、SPの装備を簡略化し価格を抑えて登場したのがSEだった...
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ホンダ「NSR250R SP」[MC21]歴史解説|2500台限定、プロダクションレース向けの強化型NSR(1990年)
ホンダ「NSR250R SP」[MC21]の特徴・歴史
プロダクションレースを念頭に置いたマシンの登場
80年代、90年代のレーサーレプリカブームの大きな要因として、ロードレース人気があった。2スト250cc、4スト400ccの市販車をベースに、改造は制限されたマシンで争われるプロダクションレースでは、ベースマシンのポテンシャルがリザルトに直結するクラス。その成績がオートバイの売り上げに少なからず影響し、メーカーとしても無視できなかった。
そんな状況の中で、あらかじめレース向けの装備を搭載したモデルが生まれた。いわゆるSP仕様だ。
最初にその類のマシンを市販したのはヤマハ。1987年4月...
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ホンダ「NSR250R」[MC18]歴史解説|ライバルに先駆けコンピュータ制御を導入、今もマニア垂涎の「ハチハチ」(1988年)
ホンダ「NSR250R」[MC18]の特徴・歴史
より軽快なイメージにチェンジ ポテンシャルを向上した2代目
1987年、NSR250Rの投入で、ライバルのTZRと同じステージに立ったホンダの250cc2ストレプリカ。鈴鹿4時間耐久レースを頂点とするアマチュアレース人気もピークを迎えようとする中で、さらなるポテンシャルアップを狙い、翌88年には早くもフルモデルチェンジが実施された。
改良の目玉となったのは、一般市販二輪車としては世界初となるコンピュータ制御式PGMキャブレターの採用だ。
これはキャブレターのジェットニードル部分に通じる専用の空気通路を設け、エンジン回転数とスロットル開度に...
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MATSUI SPL. NSR250R(ホンダNSR250R)現代版NSRをコンセプトに後付け感なく構成【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ公式サイト
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ホンダ各車のパーツを巧みに使い自作も随所に
ヘリテイジ&レジェンズ初のカスタムコンテストとして、2021年9月20日にスポーツランドSUGOで開いた“H&Lバイクビルドオフ”。エントリーも入賞を決める投票も、来場者の皆さんに現地で行ってもらうという参加型で開催。トップのCRAZY MACH 750SSに続く得票車が、松井さんの愛車、NSR250R(MC21)だ。
カウル形状やカラーリングなどからも伝わってくるように、コンセプトとなったのは“現代版NSR”。1986年に登場した初代MC16からは...
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ホンダ「NSR250R」[MC21]歴史解説|フレームから足回りまで全面刷新、鈴鹿4時間耐久を2ストロークで初制覇(1990年)
ホンダ「NSR250R」[MC21]の特徴・歴史
フルモデルチェンジでポテンシャルの引き出しやすくなった
MC18の型式ながら、5角断面スイングアームや新型ロングチャンバー、前後ラジアルタイヤなどを採用し、エンジン制御も点火時期、空燃比、RCバルブ作動、オイル吐出量を総合的にコントロールするPGM‐Ⅱに進化した89年モデルを経て、1990年2月、MC21型にフルモデルチェンジ。
エンジンはシリンダーやシリンダーヘッド、クランクケース、クランクシャフトといった主要パーツは新設計されている。それまでのNSRは他の追随を許さないポテンシャルを備えていることに疑いの余地もなかったが、全ての人がそ...