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クォーターGSX1100S (スズキGSX1100S)/オリジナルカタナの可能性を無限に引き出す超絶カタナ#Heritage & Legends
カタナに次々盛り込む驚異的アップデート
「最新の変更点はドライカーボン製タンクへの換装と角度可変スクリーン、それからシートです。あとフロントディスクをプラスミューでワンオフ製作しました」クォーターの平田さんはこう切り出す。同店は平田さんの加工技術や整備/カスタム哲学に惹かれて、多くのリピートユーザーがカスタム化や整備を依頼する。
「タンクはドライカーボンで、カタナノーマルを元に治具を作り、そこから雌型を起こして成形し、焼き上げてもらいました。この車両はこれ以前にもアルミタンク化してましたすが、前側のカウルとのラインが微妙にずれていたりしたので、新作ではそこも補正して、違和感をなくしていま...
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徹底的なこだわりでカタナ・スタイルを見事に再現「SUZUKI GSX400S/250S」#RIDE
汎用性の高さに様々なユーザーから支持を集めた
スズキ創業70周年を記念して90年に限定生産されたGSX1100Sアニバーサリーモデルは、スズキも予想しなかったほどの大きな反響を得る。
時を同じくして、中型クラスではゼファーの登場に端を発するネイキッドブームが巻き起こっており、対抗馬の投入も急務であった。
そこでスズキはカタナを中型クラスにシリーズ展開することを決定。その第一弾として1991年5月に250が送り出される。
全体のフォルムからカウル下のスポイラーまで、GSX1100Sのデザインを250ccサイズで再現。
エンジンはバンディット系の水冷4気筒ユニットで、大容量エアクリーナーや2...
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写真で振り返る! “ケルンの衝撃”を生んだプロトタイプとカタナたち『SUZUKI GSX1100S KATANA』#RIDE
1980年のケルンショーで発表された衝撃の一台
優れた性能を持ちながら、デザインがいささか野暮ったいと評されていたGSX1100E。
スズキは、来たるべき80年代のフラッグシップモデルのデザインをターゲットデザイン社に託すことを決定した。
その時のターゲットデザイン社の渉外担当だったのが、かの有名なハンス・A・ムートだ。
わずか半年あまりでプロトタイプは完成。80年夏、当時の西ドイツで開催されたケルンショーで発表されたGSX1100S・KATANAプロトタイプ。
それまで見たことがない斬新なデザインと、日本刀をイメージさせる直接的なネーミングとカラーリングで登場した。
ショー会場では人だ...
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レア写真で振り返る! 名車の40年、蘇るカタナ伝説「SUZUKI GSX1100S KATANA」
80年代のフラッグシップとして生まれたカタナ
GS1000の後継機であるGSX1100Eが当時最強スペックを搭載しつつも、その野暮ったいデザインで人気を獲得できずにいたが、既にスズキは80年代の新たなフラッグシップモデルを生み出すべく、デザインをターゲットデザインに託すことを決定していた。
発売当時世界最高の111PSをマークしたエンジンを搭載していた1100カタナであったが、81〜82年頃というのは、日本のオートバイがどんどん性能向上を果たしていた時代だ。
カウリングが認可され、アルミフレームもラジアルタイヤも実用化されようとしていた。
82年暮れには、ホンダが水冷V4のVF750Fを...
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たぐいまれな造形の存在感は35年経った今も健在【1981年SUZUKI GSX1100S KATANA [SZ] 】
ホンダCBとカワサキZを性能だけでなく上回るもの
それは、スズキの「世界への挑戦」だった。69年にホンダCB750FOURが口火を切った日本の4ストロークビッグバイクヒストリーには、72年にカワサキZ1が、そしてスズキも遅ればせながら76年にGS750で登場することになる。
この頃、ホンダはすでに第2世代のビッグバイク、CB750Fをリリースし、時代は80年代に突入しようとしていた。
スズキも第2世代のGSX1100Eを80年に発表。しかし、ホンダもカワサキも超える1100㏄の排気量をもってしても、たとえそれが性能で上回っても、この2強の牙城を崩すには至らなかったのだ。
必要だったもの、...
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「キリン」作者 東本昌平が「GSX1100S KATANA」を語る!
ニンジャに、新しい時代に敗れ去りし者。
キリンがカタナに乗ったのはそんな理由だからだったんです。
カタナが海外のモーターショーで発表された時、正直「なんだこりゃ」って思いました。カッコイイの? あんな月光仮面のムーンライト号みたいにハナが尖ってるの、恥ずかしくて乗れないナ、なんて思ってましたね。
その頃私は、CBナナハンとZ750FXを持っていたんですが、少しずつオーバーナナハンが日本に入ってくるようになって、発表されたてのGSX1100E(大ベコ、って呼んでました)を狙ってたんです。その頃ですね、カタナが発表されたのは。
カタナが日本に入ってくるようになったころ、友人のバイク屋から連絡...
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【昭和56年 SUZUKI GSX 1100 S KATANA】オートバイに「デザイン」を持ち込んだ昭和名車御三家の異端児【昭和vs平成 名車烈伝】
幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。
性能は超えられても衝撃は色あせない
ナナハンから9年、Zから5年。4気筒化の遅かったヤマハには2年先んじたが、スズキが4ストビッグバイクを発売したのは、ほぼ国産メーカー最後発だった。
そのためにスズキが目指したのは、先行するライバルよりも頑丈なエンジン、軽快なハンドリング。結果、昭和51年11月に発売された初の4サイクル4気筒750㏄、GS750は一定の評価を得て...