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【絶版名車解説】スズキ「GSX-R1100」(1986年~1995年)|レーサーのテクノロジーが実現した当時世界最速のスーパースポーツ
スズキ「GSX-R1100」誕生の歴史
圧倒的なスピードと存在感で一世を風靡したフラッグシップモデル
空冷時代の最後を飾るスズキのフラッグシップスポーツはGSX1100EFだった。しかし1985年、サーキット最速を目指した新世代の油冷スーパースポーツ・GSX-R750が登場したのに続いて、レースのレギュレーションに縛られずにひたすら公道最速を目指す、新たなフラッグシップスポーツとして誕生したのがGSX-R1100だ。
油冷直4エンジン、アルミ合金製のダブルクレードルフレーム、レーサーそのままのデザインのフルカウルスタイルなど、GSX-R1100の基本的なメカニズムやスタイリングは、ほぼG...
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【歴史】スズキ「GSX-R750」(1985年~1991年)|ひたすらに勝利を追い求めた戦うための油冷マシン
スズキ「GSX-R750」誕生の歴史
油冷GSX-R750の栄光はサーキットと共にあった
大排気量の市販4ストスポーツをベースにしたマシンで争われていたTT-F1クラスのレースは、1980年代初頭は排気量の上限が1000ccで行われ、スズキはGSX1000Sをベースにした空冷エンジン搭載のマシンで参戦。1984年からレギュレーション変更で排気量上限が750ccになると、同じく空冷のGSX750E4をベースにするようになる。
しかし、すでにライバルたちは強力な水冷エンジンを積むようになり、空冷エンジンで立ち向かうのはもはや限界だった。そんな水冷のライバルたちと真っ向から闘うために、サーキッ...
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[電動2輪車の歴史 その6] あの著名"バイク用シートメーカー"は、電動世界最速にこだわり続けます!?
先日、2012年に電動バイクの速度記録を更新したライトニング・モーターサイクルズが、量産2EV最速となる時速250マイル≒402km/h超えを目指す・・・と公表したことがちょっとした話題となりました。そんなライトニング・モーターサイクルズの挑戦をアシストするのは・・・2012年に記録が破られるまで、38年間の長きにわたり電動最速車の地位をキープし続けてきた、あの有名な2輪用シートおよびアクセサリーメーカーの「コービン」です。なんでシート屋さんが? と不思議に思う人も多いでしょうが、実はコービンには長きにわたる、電動モビリティ開発の伝統があるのです。文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)※この記...