ライター
ホンダ「NS400R」歴史解説|MVX400Fに変わり投入された水冷2ストV3エンジン搭載のNSレプリカ(1985年)
ホンダ「NS400R」の特徴と歴史
あの時代でなければ出なかった大排気量2ストGPマシンレプリカ
1983年、3気筒NS500のテクノロジーを受け継いだMVX250Fが登場。ホンダは追って、その400ccバージョンを投入する予定だったが、予想以上の不振に対し、MVX400Fはお蔵入りとなってしまう。
しかし、同じくGP500レーサーの排気量とメカニズムをダイレクトに受け継いだ、2ストV型4気筒を搭載するヤマハRZV500Rが大反響を呼んだことにも後押しされて開発を継続。1984年、当時の西ドイツ、ケルンでのショーでNS400Rを発表し、翌1985年から国内販売を開始した。
前2気筒、後ろ...
ライター
オリンピック採用を目指すトライアルE !! ・・・じつは過去にも、モータースポーツがオリンピックで行われていたことを、ご存知でしょうか!?
東京五輪が1年延期になったため、次の五輪(フランス・パリ)は3年後の2024年に行われる予定です。MotoGPなどのモータースポーツを統括するFIMは、パリ五輪で電動車によるトライアル競技である「トライアルE」を採用してもらうためにロビー活動をしていました。FIM会長のホルヘ・ビエガスは、もしトライアルEが五輪競技に採用されればモータースポーツ初・・・と2019年にコメントしていますが、じつは過去にも五輪でモータースポーツが行われた例はあるのです・・・!?文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)※この記事は「ロレンス」で2021年10月9日に公開されたものを転載しています。
ライター
初代ハヤブサの偉業とは? 1999年に登場したスズキ「GSX1300R HAYABUSA」を解説
300km/hの世界を身近にした最速アルティメットスポーツ!
圧倒的なパフォーマンスで世界の度肝を抜いた名車
1990年代になると、一般的なスーパースポーツとは別に、絶対的な高速性能を追求したメガスポーツが登場する。強力なエンジンと優れた直進安定性を実現する車体、そしてエアロダイナミクスを駆使して空気抵抗を抑えたフルカウルを備え、300km/hに迫る速度域でZZ-R1100やCBR1100XXらが覇を競い合った。
99年、そんな争いに割って入ったのがスズキのハヤブサだ。
「アルティメットスポーツ」をコンセプトに、1298cc水冷直4の175PSという大パワー、そのパワーを受け止め、しかも...
ライター
スズキ「GSX-R1100」(1986~1998)の歴史を振り返る【Heritage&Legends】
ヘリテイジ&レジェンズ 公式サイト
▶▶▶カスタムとメンテナンスのことならヘリテイジ&レジェンズ
油冷750を元に現代的なリッター超え旗艦車の指標を作る
GSX-R750の軽量コンパクトハイパワー思想をそのままオーバーリッターにも投入、初代で130ps/乾燥197kgと破格の性能を実現したGSX-R1100。このクラスでもその基本目標が生きることが確認され、ツアラーから無制限レースまで幅広く支持された。基本的にはR750が受けた変更をR1100が1年後に受けるというように推移し、750はレースベースとしての新鋭の進化、1100はほぼ同様の構成を後追いしつつ互いが進化してGSX-Rシリーズ...