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Hondaウエルカムプラザ青山で「F1&MotoGP 日本GP特別展示」を開催中! 2019年シーズン・チャンピオン〈マルク・マルケス〉のマシンもあり!
希少なレーシングマシンをゆったりと間近で見られる期間限定イベント
10月20日(日)までの期間、Hondaウエルカムプラザ青山で、ホンダのモータースポーツファン歓喜のイベントが開催されています。
この「F1 & MotoGP 日本GP特別展示」は、10月13日(日)に開催される「2019 FIA F1世界選手権シリーズ第17戦 日本グランプリレース」と、10月20日(日)に開催される「2019 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第16戦 MOTUL 日本グランプリ」をテーマにした特別展示です。
Hondaは、1959年6月3日に日本の二輪車メーカーとして初めて、時の世界最高峰である...
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【プレイバック80’s】Honda VFR400R〔NC30〕V型4気筒エンジン搭載のスーパースポーツ(1989年)
耐久レーサーイメージのマスクでさらにレーシーに
1989年にフルモデルチェンジされたVFR400Rの3代目モデルで、型式名はNC30。初代NC21、2代目NC27と受け継がれてきた異型ヘッドライトから、耐久レーサー・RVF750をイメージさせるデュアルヘッドライトを採用してよりレーシーさを増したスタイリングでイメージチェンジ。
メカニズム面では、熟成を重ねてきた水冷V4エンジンが、360度クランクの採用、ダイレクトロッカーアーム化されコンパクトになった新しいシリンダーヘッド、バルブ大径化に合わせた8㎜プラグ採用、吸排気ポートの形状変更などで大改良。低中速のトルクフィーリングを改善したのに...
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【プレイバック80’s】「Kawasaki ZXR400」カワサキが本当に作りたかったレーサーレプリカ(1989年)
ZX‐4からわずか1年後に登場した後継モデル
カワサキは1988年に初の4スト400㏄レーサーレプリカとしてZX‐4を投入するものの、急激に進歩を続ける同クラスのライバルたちの動向に合わせて、翌1989年には僅か1年あまりでZX‐4をフルモデルチェンジすることを選択し、後継モデルのZXR400をデビューさせた。
ZXR400の開発は、ライバルたちがそうであったように、全日本ロードレースにカワサキワークスが送り込んでいたTT‐F3レーサー・ZXR‐4を基礎として進められた。
アルミ製のツインスパーフレームこそ、ZX‐4から基本的なレイアウトを受け継いでいたが、一体式だったシートレールを分割...
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【プレイバック80’s】YAMAHA FZR400「最速のワークス・クオリティ・ヨンヒャク」(1986年)
ワークスレーサーYZF400と同時開発
FZ400Rの後を継ぐTT‐F3レーサーレプリカとして、1986年にデビューしたのがFZR400だ。このFZRは、1986年シーズンに向けて開発された新たなワークスTT‐F3マシンのYZF400と同時開発されたモデル。
ヤマハが新時代のマシン作りのコンセプトとして打ち出し、FZ750などに採用されていた「ジェネシスコンセプト」を400㏄クラスで初めて取り入れて全てを新設計されている。
最大の特徴は、シリンダーを45度前傾させ、エアクリーナーとキャブレターをエンジン真上にレイアウトすることで、車体の低重心化と前後重量配分の最適化を実現していること。さ...
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【プレイバック80’s】「Kawasaki Z400GP」GPz400Rではなく、角形ヘッドライトのZ400GPが好きだった(1982年)
高性能化の波に応えて登場、Z400FXの後継モデル
ホンダ、スズキ、ヤマハのライバルメーカーが優れた4気筒400㏄DOHCモデルを開発したため、登場以来高い人気を維持し続けたZ400FXも、ライバルに比べスペックで見劣りする存在になりつつあった。そこでカワサキはテコ入れのため、新型のZ400GPをデビューさせる。
4気筒エンジンは依然DOHC2バルブ式だったが、キャブレターの変更、ポートの拡大、吸気通路のストレート化、カムシャフト変更、そして圧縮比のアップなどの改良で、Z400FXより5馬力も最高出力を引き上げている。車体も2本リアショックのZ400FXから一新し、140㎜のホイールトラ...
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【プレイバック80’s】「Kawasaki GPZ400R」水冷化で200km/hオーバー!?レーサーレプリカに対抗した400スポーツツアラー(1985年)
独特のキャラクターで人気を博したシリーズのミドル版
カワサキの400㏄4気筒モデルの歴史はZ400FXから始まり、その後Z400GP、GPz400/Fと続くが、エンジン自体はZ400FX系の空冷直4に改良を施したものだった。
しかし、ついに1985年にGPz400Fがフルモデルチェンジし、カワサキの400㏄モデル初の水冷エンジン搭載車がデビューした。
1985年といえばもはや時代はレーサーレプリカ全盛だったが、GPZ400Rはレーサーレプリカではなく、輸出モデルのGPZ600Rをベースにエンジンの排気量を400㏄化したもの。
車格はライバルたちより大きくポジションもアップライトなもので、...
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【プレイバック80's】「Honda VFR400Z」レースマシン「RVF400」のダイレクトな系譜(1986年)
2眼仕様のネイキッドは耐久レーサーイメージ
1982年のVF750セイバーを皮切りに、80年代前半にホンダが展開したV4モデル・VFシリーズ。その中でもやはり1982年にデビューしたVF400Fは、400㏄クラスのスポーツモデル随一の高性能を備えレースでも活躍したが、1984年以降続々と登場するレーサーレプリカたちの前にその優位はなくなっていった。
そんな強力なライバルたちを上回る高性能なV4レーサーレプリカとして、1986年に発売されたのがVFR400Rだった。VF400FがベースのワークスTT‐F3レーサーで、1985年・1986年に全日本タイトルを獲得したRVF400の開発で得た技...
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YAMAHA <YDSシリーズ Part.3> 「YDS-3」使い勝手が向上した第三世代YDS -1964〜1967年-【心に残る日本のバイク遺産】2サイクル250cc史 編
ツーリングモデルとしても広く受け入れられた「YDS-3」
YDS-3 1964〜1967
タンクやシートを始め、フェンダーやチェーンケースなどがほどよくまとまった好デザインのロングセラーが、YDS3。写真のモデルは後期型で、タンク側面の塗り分けがS1以来のものとは異なり、1966~69年まで販売された。
1964~66年の前期型は、いうまでもなく従来のカラーリングである。タンク容量は14ℓで、S1、S2の15.5ℓより少ない。S3に関しては逐次エンジンのチューンが行われ、またTD-1のノウハウも導入されたために、データ上のパワーは各種あり、国内仕様と輸出モデルの差がどの程度かもはっきりと...
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【プレイバック80's】「Honda CBX400F」ホンダの持てる技術を全て投入した新型400㏄4気筒(1981年)
満を持して投入された、ホンダ渾身の4気筒ヨンヒャク
CB400FOURが期待よりも売れなかった理由を、ホンダは暴走族問題や環境問題など、当時は2輪車には厳しい状況だったゆえ、と分析していた。
そして後を継いだホーク系2気筒は、免許制度改定で生まれた400㏄クラスのマーケットで成功と呼べるレベルの売り上げを記録した。
だが400㏄クラスのマーケットにカワサキがZ400FXを投入し、続いてヤマハXJ400、スズキGSX400Fが登場した結果、このクラスで初の4気筒を手がけたホンダだけが、そのコマを持たない状況になってしまったのである。
他メーカーの4気筒車が大人気を博するなか、ホンダは当時の...
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Suzuki GSX400F(1981年)<ヨンヒャク今昔物語>-Be Reborn-
ライバルたちに打ち勝つべく誕生した、スズキ初の4気筒ヨンヒャク
スズキは2気筒のGSX400Eを中免向けラインアップの中心に据えていたが、1980年の末にいよいよ4気筒400㏄のGSX400Fの存在を公表した。当初は輸出向けのみで、国内仕様の登場については明言しなかったが、翌1981年から国内モデルとしても販売を開始している。
その国内仕様のカタログには、「いま、スーパーマルチを体現する。ビッグマシンをも凌ぐハイパフォーマンス・メカニズムをフル装備。」というコピーが大きくあるが、空冷4ストロークDOHC4バルブ(TS㏄/ツイン・スワール・コンバスション・チャンバー)のエンジン、ANDF(...
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【俺たちのレーシングレジェンド】「フレディ・スペンサー」と「HONDA RS1000」(1980年)
「不沈艦」の強さを引き継ぎ世界中で大活躍した名機
1976~1978年にヨーロッパ耐久選手権を中心に勝利を重ね、無敵の強さを誇った耐久レーサー・RCB1000。CB750FOURをベースにDOHC化などの大改良を施されたRCBだったが、1970年代末には使用するエンジンを市販車ベースと限定した、TT-F1クラスのレースが盛り上がりを見せつつあった。
そんな流れに合わせ、1978年にCB750FOURの後継として誕生したCB900Fをベースに、新型の耐久レーサーであるRS1000が1979年に姿を現す。
DOHC4バルブのCB900F用エンジンの排気量を拡大、RCBで培われてきた実戦のノウ...