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【絶版名車インプレッション】KAWASAKI 500SS(1969年)
驚くべき加速性能と乗り手を選ぶハンドリング
1966 年に登場した250cc のA1(サムライ)、1967 年の350ccA7(アベンジャー)の北米市場における成功を収めたカワサキは、絶対的な加速を誇る高出力車の開発に着手。空冷2 ストローク並列3 気筒エンジンを搭載する500SS マッハIII がそれである。
1969 年はじめには対米輸出用の生産を開始した500SS は、日本国内では北米よりやや遅れて1969 年9 月より販売されている。
発売当時のアメリカでは、まだ大きな燃料消費及びオイル消費、猛烈な白煙などには寛大であり、1000 ドル以下といいうリーズナブルな車両価格や、0 →...
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【絶版名車インプレッション】KAWASKAI ZXR250(1989年)
直4クォーターいちばんの元気印
当時、GP250クラスや大人気のTT-F3クラスでワークスとしてのレース活動を行なっていなかったカワサキ。大阪のビートレーシングや社内チームのチーム38が孤軍奮闘するも、キットパーツなどの販売がなく支援体制も整っていなかったことから、アマチュアレーサーの間に浸透することはなく、レーサーレプリカセグメントにおいては完全に出遅れてしまった。4スト250cc戦線ではさらに顕著で、ライバルメーカーが次々に4気筒モデルを投入する中で、長らく2気筒モデルで苦戦を強いられて来た。
そんなカワサキが本腰を入れて来たのは80年代後半になってから。
89年2月にZXR400/...
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【絶版名車インプレッション】SUZUKI GSX-R250R(1989年)
市販車で2万回転の高回転型4気筒を達成
250ccとしては世界初となる水冷4気筒エンジンを搭載し、83年3月に登場したGS250FW。そのネイキッドバージョンとして85年3月にリリースされたGF250。この2機種を擁して、スズキは250ccクラス4気筒化の口火を切る。その後のオートバイブーム、ロードレースブームの急激な盛り上がりとライバルの台頭を受けて、87年にデュアルヘッドライトのフルカウルフォルムに、超ショートストロークタイプの新設計4バルブエンジンを包んだGSX-R250にフルモデルチェンジ。さらに、89年にはアルミフレームを採用したGSX-R250Rへと進化していく。
スズキの4...
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【絶版名車インプレッション】YAMAHA FZ250 PHAZER(1985年)
4気筒マルチの革命児
1万8000回転のエキゾーストノートを聴け!!
2スト250ccのレプリカ化、400ccクラスの4気筒化が一段落すると、次は4スト250ccの4気筒モデルにスポットがあたり始める。83年3月にスズキが先陣を切ってGS250FWをリリースするが、36PS/11000rpmというスペックからも伺えるように、性能よりもまずは「4気筒の250」を具現化することが目的となっていた。その殻を突き破り、性能的に大きな一歩を踏み出したのが、このFZ250フェーザーであった。当時のクラス上限となる45PSを14500rpmという超高回転で発生するスペックは、明らかに性能、走りを追い求...
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【絶版名車インプレッション】HONDA CBR250RR(1990年)
ブームの真っ最中で実現した究極のスーパースポーツ
1980年代に空前のブームとなったのが市販車ベースのオートバイで戦うロードレース。中でも改造範囲が少ないSPクラスは、市販車のポテンシャルがレースの成績に直結し、その成績が市販車のセールスを左右するとあって、サーキットでの戦闘力を高めた新型モデルが毎年のように投入された。この繰り返しが「レーサーレプリカ」の性能を凄まじい勢いで引き上げた最大の理由だ。
SPクラスは2スト250㏄と4スト400㏄が中心だったが、入門レースとして人気があったのが、4スト250㏄のSP-Fクラス。当初は単気筒のSRXや2気筒のVTが主役だったが、4気筒のヤマハF...
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【プレイバック80’s】「SUZUKI COBRA」30年前のストリートファイター(1989年)
加速性能はGSX-R250Rをしのぐ!
89年4月に発売されたゼファーが、大方の予想を裏切って大ヒット。空前のオートバイブームをけん引してきたレーサーレプリカ人気にも、そろそろ陰りが見え始めて来た。
その流れを敏感に察知していたのか、スズキは88年6月にRGV250Γをベースにしたネイキッドバージョンのウルフを発売。続く89年9月にはGSX-R250Rベースのコブラを、同12月にはバンディット250を、90年にはGSX-R250ベースのアクロスを投入し、レプリカベースのネイキッドラインアップを拡大していく。これら4台のスペックを見るとすべてベースと同じ45PS。今に例えるならスーパーネイ...
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走行風でスマホを冷却『MOTOFIZZ デジケースマウントAC-L MF-4737』#GEARSTEST(2019/10)
タナックス伝統の質実剛健な作りは信頼感絶大
スマホは今やストリートライディングに欠かせない存在。
ツーリングではナビを常時表示させているライダーが多く、信号待ちなどの時間に渋滞情報や天気予報、SNSをチェックする頻度も増えているはず。
だが、画面表示や通信を常時行えばスマホの発熱量が増え、保護機能が働いてシャットダウンすることがあるし、電池寿命を低下させる原因にもなる。
バッグタイプのスマホマウントは傷付きや落下防止の点で安心感が高いが、こと「放熱」に関しては不利と言うしかない。
そこでタナックスが開発したのが、バッグの底面にスリットを入れ、走行風を取り入れてバッグ内のスマホを冷却する仕...
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ブルートゥースインカム「B+COM」の能力を簡単に使いこなせるアプリが登場! サインハウス「B+COM U Mobile APP」
iPhone用アプリが先行配信、「B+COM SB6X」のユーザーは必ず入れたい!
国内で圧倒的な人気を誇るB+COMは2008年に初代のSB203が発売されて以来、SB213、SB213evo、SB4X、SB5Xを経て最新モデルのSB6Xへと着実に進化を遂げてきた。
当初は2台のペア通話だけだったインカム機能は最大6台でのグループ通話が可能になり、ブルートゥースチップを2個搭載することで音楽やナビの音声案内を聞きながらインカム通話も行えるなど、ハード、ソフト両面の改良で実用性と使いやすさを高めている。
ただし多機能化に伴い、ペアリングの手順や各種の設定方法を頭に入れておかないと使い始め...
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バイクへの取り付けが簡単! 高さを抑えたシンプル形状のバッグ、タナックス MOTOFIZZ「ユーロシートバッグ」をテスト!
ロースタイルのおかげで乗り降りがほぼ普段通り行なえる!
シートバッグの利点は内容物が重くてもハンドリングへの悪影響が少なく、サイズの自由度が高いので様々な形状・容量の製品が揃っていること。
プライベートでも多くの製品を使ってきたが、共通の弱点が一つだけある。リアに載せたシートバッグが、オートバイの乗り降り時に邪魔になることだ。
僕はニンジャ1000にやや高さのあるシートバッグを載せているが、脚が当たるので普通に跨がることは不可能。
ニンジャに限らず、最近のオートバイはシート後部を高くしたデザインが主流だから、乗り降り時に不自由さを感じているライダーも多いだろう。
そこで試したのがタナック...
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煽り運転対策に効果てきめん! MITSUBAの「バイク専用ドライブレコーダー」をチェック!
煽り運転が怖い昨今、ライダーもドラレコ装着の機運が高まっている
既存のオートバイ用ドライブレコーダーは自動車用の転用かアクションカメラ的な製品がほとんどだが、オートバイ専用に日本国内で開発されたのがミツバサンコーワの新製品。
ソニー製カメラは対角162度の広視野角、フルHD、夜間や逆光に強いWDR搭載の防水構造。
本体はIP55の防水防塵性能と振動加速度試験10Gクリアの耐振性を備え、6軸Gセンサーと無線LAN機能も内蔵している。
EDR−21Gを僕のニンジャ1000に装着してみたが、電源の取り出しを含めて取り付け時間は1時間ちょっと。
ネイキッドモデルならカメラの固定と配線の引き回しに...