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スズキ「バンディット1250/S」を解説! 専用の水冷エンジンを搭載し欧州の速度レンジにも対応した大型ネイキッド【絶版バイク紹介】
スズキ「バンディット1250」「バンディット1250S」の概要
世界戦略車として、速さと扱いやすさを両立
2006年9月に油冷エンジンのファイナルモデルが発売された翌年、専用の水冷ユニットを搭載したバンディット1250が登場。
SDTV付きのインジェクションを採用した新設計の1254ccエンジンは最大トルクを3500回転で発生するトルク型のユニットで、低中回転域からの力強さが身上。これを搭載するフレームも、基本的な骨格は油冷ファイナルのものをベースに剛性アップが図られ、スポーティな走りにも対応。ハーフカウル付きのSとネイキッドのスタンダードの2種類ともABSが標準装備された。
水冷エンジ...
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スズキ「GSX1400」を解説! 強烈な威圧感を放つ最大排気量のネイキッド・キング【絶版バイク紹介】
スズキ「GSX1400」の解説
インジェクション+6速、怒濤のトルクで新境地を開く
GSX1400はネイキッドらしい外観を得るために、フレームはダブルクレードル、リアショックは2本という構成がまず決められ、開発段階では「バランス」がキーワードとして掲げられた。低回転からの太いトルクは魅力だが、シャシーにとっては悩みの種になる。
これに対抗するために剛性を高めるのも有効だが、やりすぎては安定指向が強まって軽い身のこなしや旋回性を失いかねない。充分な剛性を持たせつつも俊敏に動けるという要求をバランスさせることが開発目標となった。
その狙いは見事に現実となり、非常にコントローラブルな低速域での...
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「油冷エンジン」を搭載したスズキのビッグネイキッドを3台紹介!【絶版バイク解説】
スズキ「GSF1200」(GV75A・1995~1999年)
小型かつ軽量ボディにパワフルな油冷ユニットを搭載
スズキはネイキッドブームの回答として、GSF1200を1995年に発売。「走りのネイキッド」を謳ってリアにリンク式モノショックを採用し、車体のコンパクト化を進めることで208kgの乾燥重量を達成している。
GSX-R1100のエンジンをベースにボアを1mm拡大して排気量を1156ccとし、カムの変更やキャブレターの小径化、排気系の見直し、低圧縮比化により当時の国内自主規制値である97PSを発揮する。
スズキ「INAZAMA1200」(GV76A・1998~1999年)
オーソド...