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由緒正しい空冷4気筒をスポーティに愉しむ「走りのCB」『HONDA CB1100RS』(2019年)#試乗インプレ
往年のビッグバイクの感触を思わせる仕上がり
CB1100の開発にあたり、開発陣は69年発売のCB750fourに触れ、古き良き時代の「CBテイスト」を体感してから作業を始めたという。
となれば、当時流行したカフェレーサーも意識しただろう。
イメージスケッチの中には、低いハンドル、前後キャストホイールに太いタイヤ、小ぶりなウインカーを装着した仕様も描かれていたはず。
それを具現化したのがCB1100RSだ。
イギリス発のカフェレーサーブームが日本に及んできたのは70年代に入ってから。
当時の国内では認可されていなかったセパレートハンドルやキャストホイール、カウリングをはじめ、バックステップ...
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車検対応の汎用シーケンシャルウインカー『KIJIMA ウインカーランプシーケンシャルタイプTR LED』
見た目の演出効果に加えて被視認性も上がることがメリット
横方向に流れるように点滅するシーケンシャルウインカーは国内の道路運送車両法で禁止されていたが、14年10月の法改正で使用が解禁された。
ただし車検に対応するのは各種の審査基準を満たしてEマーク(50R)を取得している製品のみなので注意が必要だ。
LEDウインカーのラインアップ拡充に取り組んでいるキジマのシーケンシャルウインカーシリーズはすべてEマーク取得品。
LEDチップの輝度はもちろん、基板の耐久性やレンズのクリアさ、ウインカーボディの強度、精度までに拘った仕上がり。
WEBで販売されている激安の海外製品を買って後悔したという話も...
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ミリタリールックの防水透湿ブーツ!『GOLDWIN Gベクタークロスオーバーブーツ GSM1055』
革ではなくハイブリッド素材で作るという発想はさすが
ライダー用フットウエアといえば化学繊維製シューズか皮革製ブーツ。
化学繊維製は軽量で履き心地が優しく、低価格というメリットがあるが、使っているうちに生地が擦れて毛羽立ち、熱にも弱い。
皮革製は耐摩耗性に優れるが、重いことと雨に弱いことが弱点。
そこで両方の素材の「いいとこ取り」に加え、防水透湿性能も持たせたのがゴールドウインのクロスオーバーブーツだ。
メイン素材は引裂強度の高いポリエステルオックスフォードに牛革と人工皮革を組み合わせたもの。
ブロックパターンのビブラムソールと前面のシューレースによるミリタリー調のルックスが目を惹くが、内...
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革新的トランスミッション「DCT」って??『HONDA NC750X/ABS/DCT ABS』(2014年)#試乗インプレ
たった76㏄の排気量拡大で印象が激変した
デビュー当初、このNCシリーズは700という排気量だった。
これは初期の試作エンジンが、小型乗用車「フィット」用の4気筒エンジンを半分にしたことが主な理由だったようだが、当初から750も検討されていたらしい。
マイナーチェンジで晴れて750となったが、正確な排気量はNC700が669㏄、NC750は745㏄。
車名では50㏄の違いが、実際の排気量差では76㏄と大きく、その分パワーとトルクも増大している。
試乗したXはDCT仕様。もともとDCTと相性が良かったが、さらに力強くなった新エンジンとのマッチングは絶妙。
イージーなだけでなく、ゆっくりソロ...
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ハーフカウル装備で無敵のツアラーに進化!『SUZUKI GSR250S』(2014年)#試乗インプレ
ビッグツアラーも顔負けの上質さと快適な走りを実現
250ccロードスポーツといえば「軽量コンパクトな車体、スポーティーなハンドリング」というイメージだが、GSR250はこれに当てはまらない。
余裕たっぷりのライディングポジション、フンワリとやさしい乗り心地、4気筒のようにスムーズなエンジン特性と安定志向のハンドリングなど、大型モデル的な要素が多いからだ。
事実、同クラスのライバル車との比較試乗取材では、往復の自走区間でGSRの奪い合いになる。
そしてGSRのバリエーションモデルとして登場したのが「S」。
主な相違点はフレームマウントのハーフカウルと大型スクリーンの装備、ハンドル位置の変更...