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「反射材」で防げる事故がある。バイクやクルマにおける効果的なリフレクターの貼り方とは?【柏秀樹持論・第2回】
反射材への意識が低い日本。海外はもっと進んでいる。
反射材は事故抑止や事故時の2次災害抑止力として自分の身を守るという意味では結構大事なパーツ。それぐらいは誰でもなんとなく知っているだろう。でも、ここではもう少し掘り下げてみたい。
まず下の写真をご覧いただきたい。
これは海外で撮影したもので、①はライトを当てないで写したもの。②はライトを当てた写真。とても同じものと思えないほど、ナンバープレートの反射処理で被視認性(見えやすさ)の差が生まれるということだ。
これは再帰性反射とか回帰性反射と言われるもので、反射材は前方へ届く光の強さで反射の度合いが変わるので一般的なテールランプよりも、だん...
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〈新連載!柏秀樹持論〉「燃費」はバイクの性能において重要なチェックポイントと考える【第1回】
燃費性能そして航続距離「D.T.E.」は海外では大きな評価基準
燃費なんて気にして走ってんじゃねーよ! と言う方がいる一方で燃費はとても気にする、と言う方もいる。そのどちらでもない方もいるだろうが、私は気にする方だ。
バイクでもクルマでも好きで乗るんだったら、自分の価値判断でいい。燃費志向か、そうではないかは自分で考え、自分で行動をとればいい。ここは良い悪いの話ではなく価値判断のことを少し。
なんで私は燃費志向か。ロングランするからだ。大きな都市とその近郊ならガソリンスタンドはそこそこあるけれど、人がいないところを走ってリザーブランプが点灯するとちょっと心配が始まり、それが定休日だったり...
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ジャジャ馬と呼ばれた“マッハシリーズ”の最小排気量モデル「250SS MACH Ⅰ」-1972〜1975年- 【心に残る日本のバイク遺産】2サイクル250cc史 編
350ccのマッハⅡを基にボアダウンしたマッハの末っ子
1969年に北米市場で販売を開始した、498.8㏄(60×58.8㏄)空冷2サイクル並列3気筒を搭載するマッハⅢ(H1)は、販売において大成功を収め、これを受けてカワサキは3気筒シリーズを構築することを決意。250㏄、350㏄、750㏄の排気量を加え、マッハⅠ/Ⅱ/Ⅳの愛称を与えた。
250㏄はS1、350㏄はS2の型式名を持ち、H1とは異なるフレームを新たに設計。また250㏄/マッハⅠは、350cc/マッハⅡをベースに排気量を縮小、車体や各部の装備はほぼ同じだとされた。
排気量でいえば、250SSはA1、350SSはA7の後継機種...
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数えきれないほどのモデルに乗った2人が語る、俺の忘れられない1台【太田安治】
あんなに魅せられていたZ2のことはすっかり忘れてしまった
73年に免許を取った僕が最初に魅せられたオートバイはカワサキの750RS。燃料タンクの艶っぽい曲線美、当時は珍しかった黒塗装のエンジン、マルチシリンダーを誇示するような4本マフラーの光沢。群を抜いて美しい。アイドルのレベルじゃなくて、ミスコンの世界大会優勝者みたいなもんだから、手に入れたときは泣きそうなほど嬉しかった。
それから何台も乗り継ぎ、技術や知識が少しづつ蓄積されるにつれて、機能や性能への関心が強まった。水平対向4気筒エンジンのホンダGL1000、並列3気筒のヤマハGX750、「4サイクルマッハ」と呼ばれたカワサキZ650...
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なぜか1KT(YAMAHA TZR250)には無性に乗りたくなった【2スト熱狂時代!!】
ボクが免許を取った頃、すでにスポーツバイクの頂点にはCB750FourやZ2があった。だが、まだまだ2サイクルが主流だった。70年代中頃から後半のことだ。高校生の頃は単純だ。小さな排気量でも高級な大型4サイクルバイクに負けないハイスペックがキラリと輝いて見えた。ヤマハならRD250/400。スズキならGT250から750のツインやトリプル。カワサキなら250から750まで各クラスに獰猛なSS/KHシリーズモデルが用意されていた。
この中でも車検の無い上限排気量である250クラスというのはお金のない学生、特に高校生には現実味のある最上級機種だ。エンジンの構造がシンプルだから、その分製造コス...