ライター
ホンダ CB400SB「スーパーボルドールがフィットする島の道」【カメラマン柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第25回(撮影2015年)
日本にはハーフカウルを装備したスーパーボルドールがあるのだ
「佐渡ヶ島を巡るには400がベスト」ライダー役の編集者がそう言って選んだバイクはCB400スーパーボルドール。そのハーフカウルは絶妙にカッコいいと思う。佐渡でどんな写真が撮れるか楽しみだった。
このツーリングは『ゴーグル』のホンダCBシリーズの連載。CBとともに全国あちこち走り回った。この回はCB400SBともに佐渡ヶ島。
スーパーボルドールのベースになったのはCB400スーパーフォア。振り返るとスーパーフォアが発売された1992年は平成4年。スーパーボルドールは2005年に追加。いずれも長いライフのモデルとなっている。撮影した...
ライター
カワサキ Ninja250「誰だってカッコ良いバイクが欲しい」【カメラマン柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第23回(撮影2016年)
小排気量車こそカッコ良くすべき。カワサキのその思いを写真で伝えたい
Ninja250のデビューは2007年のパリのモーターサイクルショーのプレスカンファレンスで見た。
そのパリショーの撮影はゴーグル誌ではなく、Heritage&Legends誌で編集長を務めている月岡さんから頂いた仕事だった。
その日のプレスカンファレンスのメイン車種はZX-10Rのフルモデルチェンジで、Ninja250はその前座的扱いだったような記憶。
日本国内ではカウル付きのスポーツバイクの売上が不調な時期で、ゼファーでネイキットバイクを売りまくっているカワサキがなぜ250スーパースポーツ? と正直に言うと首を傾けた...
ライター
スズキ SV650「控えめな優等生SV650を応援したい」【カメラマン柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第22回(撮影2016年)
扱いやすくて速いミドルクラスの魅力をもっと知ってほしい
今回の車両はスズキのSV650。
昨年くらいから人気の兆しがあるミドルクラスの中の1台だ。
ミドルクラスとは何とも曖昧な呼ばれ方ですが、俺的には401以上でリッター未満。エンジンパワーと車体の軽さや大きさなどのバランスが良く、乗りやすい車種が多い。そんな隠れた名車ゾーンがミドルクラスだと思う。
その排気量ゆえに「中途半端と言われそう」と思っていたんですが、若きオートバイ女子部の皆さんと話をすると、排気量でバイクを分けることをせずに「自分が好きになったバイクが何ccでも気にしない」と言う。もはやミドルクラスと分けること自体に意味がない...
ライター
ホンダ車に備わる「ウインカーポジションライト」の有用性【柏秀樹持論・第4回】
一時は国内4メーカーに採用されたものの、現状では再びホンダ車だけに
前回・前々回のコラム、反射材・LEDヘッドライトの記事もぜひ合わせてご覧ください。
「反射材」で防げる事故がある。バイクやクルマにおける効果的なリフレクターの貼り方とは?【柏秀樹持論・第2回】 - webオートバイ
反射材への意識が低い日本。海外はもっと進んでいる。
反射材は事故抑止や事故時の2次災害抑止力として自分の身を守るという意味では結構大事なパーツ。それぐらいは誰でもなんとなく知っているだろう。でも、ここではもう少し掘り下げてみたい。
まず下の写真をご覧いただきたい。
① ライトを当てていない状態
② ライトを当...
ライター
「LEDだから明るくて安全」はウソ? 知らないと怖い、白色の光に潜む危険性【柏秀樹持論・第3回】
LEDヘッドライトが放つ光の特性を知っておくことが安全につながる
バイクはクルマよりもはるかにスリムで小さいから、周囲のクルマや自転車、歩行者から見落とされやすい。そのために周囲からよく見えるヘッドライトは特に重要だ。
近年では多くの新型バイクが灯火類にLEDを採用している。LED式はバッテリーにかかる負担が少ないと言われ、ハイテクイメージで商品価値が高くなるというメーカーサイドの都合もあってもはや定番アイテムになっている。
LED照明は長寿命、信頼性、低消費電力、低発熱性でデザインの自由度も高いがコスト的には高いという特徴がある。
同じ明るさを確保する為にLED球はハロゲン球などよりは...
ライター
「バイアスタイヤ」「ラジアルタイヤ」とは? 250㏄バイクで乗り心地を比較【太田安治の用品基礎コラム】
タイヤの選択肢が豊富な250㏄ロードスポーツクラスだが…
普段使いでの乗りやすさと、車両価格や維持費の安さで支持されている250ロードスポーツクラス。実際に街乗りやツーリングレベルでの走行性能は充分。だが、スポーツライディングシーンで物足りなさを覚えるのが250ccクラスのタイヤのポテンシャルだ。
ほとんどがストリート性能重視のバイアスタイヤを装着しているため、ハードに扱うとグリップと踏ん張りが足りず、オートバイが本来持っている性能を活かし切れないのだ。
そこで交換候補に挙がるのがラジアルタイヤだ。
「250クラスはバイアスで充分」とか「メーカー標準装着品がベスト」いう意見もあるが、80...
ライター
ヤマハ WR250X「トレール車を生み出したヤマハ最後の高性能トレール車」【カメラマン柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第20回(撮影2007年)
250ccバイクの歴史上においても、WR250シリーズは革新的だった
ゴーグルでの撮影を始める前はドップリとモトクロスの世界で写真を撮ってきた。オフロードバイクなのでマニアな話になるがあしからず。
2007年にハイパースポーツな4ストトレール車として、前21/後18インチのフルサイズオフロードタイヤを装着したWR250Rが発売された。
そして兄弟車であり前後17インチタイヤを履いたモタードバージョンが今回の写真のWR250X。
トレール車というのは公道用のオフロードバイク。WR250Rの登場以前は各メーカーに上級者むけのハードな2ストトレール車がラインナップされていた。いわばオフロードの...