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ホンダCBシリーズ「冬の光で撮るCB」【カメラマン柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第16回(撮影2015年)
季節で変わる光、直球と変化球の使い分け
みんな木枯らしに負けずに元気で走ってるか?
俺達、雑誌を作る側も1年中オートバイを走らせている。俺は撮影機材と共に車での移動が多いが、テストライダーは暑い夏も寒い冬も走ってくれるので頭が下がる。
誤解がないように念のために言うけど、大切な預かり車両が多いので途中で凍結路面など危険が予想される時には、大事をとってトランポに載せて撮影現場まで運ぶ。何が何でもガチで自走という訳ではない。
スタッフ全員で車移動の日は車中でテストライダーから貴重な話が聞けるのでこれまた楽しい。それがまた新しい写真を生み出すヒントになったり。
今回はそんな寒い2015年の冬に...
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バイク乗りをイメージして作られたカメラバッグがかっこいい! オータンクラフト〈ライトニングライダー〉スリングバッグ
毎週末フォトトリップに出かけたくなる、本革カメラバッグ
写真好きのツーリングライダーに推したいカメラバッグが10月15日にリリースされました。
WOTANCRAFT(オータンクラフト)というブランドのこちらの製品、「ライトニングライダー」です。
もう製品写真からしてかっこいい。フルレザーモデルと、コーデュラナイロンとレザーを組み合わせたモデルの2タイプがラインナップされています。それぞれカラーは2色ずつ展開中。
オータンクラフト〈ライトニングライダー〉スリングバッグ
オータンクラフト〈ライトニングライダー〉フルレザースリングバッグ
容量は12L。流行りのミラーレス一眼と交換レンズ2本の収...
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ハーレーダビッドソン XL1200N ナイトスター「スポーツスターのお洒落なあいつ」【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第15回(撮影2007年)
「俺写」連載15回、『ゴーグル』で撮った初期の作品を振り返る
こんにちは、カメラマンの柴田です。
平成時代にゴーグル誌で撮影した思い出の1台を写真とともに紹介するこのコラム。夏に連載が始まり早くも15回目。今回ご覧いただくこのハーレーは2008年モデルのナイトスター。撮影したのは2007年の9月だった。
ビッグツインに比べると保守的だったスポーツスターシリーズ。そこに登場したハーレー純正の本格的メーカー製カスタムであったナイトスター。このチャレンジは後年のアイアンやフォーティエイト、セブンティツーなどのヒットモデルへと繋がった。
もっともナイトスター自体は人気モデルではなかったから、覚え...
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BMW HP2 Megamoto「BMW製、水平対向の怪物」【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第14回(撮影2007年)
S1000RR誕生の前、特別な存在感を示したモンスターマシン
今回はBMWのHP2メガモトというレアなバイクの話。知ってる人はかなりのマニアだと思う。
当時、ツーリングバイクが主なライナップであったBMWが、自分たちのアイデンティティである水平対向エンジンを使ったスポーツバイクを生産した。BMWなのに快適さや長距離性能を無視して、乗る楽しさだけをピュアに追求。その名もHP2。まだS1000RRが発売される前の話だ。
HP2はオフ、モタード、ロードスポーツの3台があり、エンジンはいずれも空冷水平対向の1200cc。ライテク自慢のエキスパートライダーだけをターゲットに絞り込んだ、ゴリゴリにガ...
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ヤマハXSR900「XSRを欧風美人に例えて」【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第13回(撮影2016年)
ヨーロッパかぶれの小娘に、50過ぎの男は騙されない……?
なぜか写真と実車の印象が違うオートバイは少なくない。公式発表の後で写真だけ先行して見た時は「このデザインは微妙」なんて思う事がある。
ところが自分が撮影の日に現場で実車にご対面すると「あれ? 意外といいね」なんて思う。そこからじっくり見て行くうちに「あそこがカッコイイ」「この角度から見ると最高」という部分が見つかって、そのオートバイをどんどん好きになって、どんどんシャッターを押す。
女性モデルを撮影するカメラマンは恋人気分になり、それを「瞬間恋愛」と呼ぶらしい。
俺もこれと同じように撮影車両に惚れて瞬間恋愛状態に陥るのだと思う。女...
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ハーレーダビッドソン FXDLS ローライダー S 「黒金の思い出は最新モデルに」【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第12回(撮影2016年)
忘れられないローライダーのビキニカウル
撮影日が11月だったから2017年モデルの追加ラインナップだったはず。編集者に次の撮影は「ローライダーのカスタム的な」と聞かされて期待が高まった。
当日ご対面したローライダーSはブラック&ゴールドでシックに決めたこの上ないクールな佇まい。ビキニカウルとシングルシートが走りのハーレーであることを主張している。
ローライダーSの登場の背景には映画の影響があると聞いたことがある。でも俺にはクラブスタイルもXLCRも関係なく、別のストーリーがあった。
1986年、初めてのアメリカ取材の際に訪れたデイトナ。派手にカスタムしたハーレーが集うメインストリートから...
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ヤマハ SR400「原点を問い続ける一台」【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第11回(撮影2015年)
クラシックバイクで最も洗練されたSR400
ヤマハSR400が個人的に気になっている。
1978年のSRのデビューは高校生の時に雑誌で見た。ちなみに78年はキャンディーズが解散、サザンオールスターズがデビューした年。時代は勢いよく新しいものへと流れていた。
SRと同時デビューしたヤマハのラインアップは2気筒や3気筒エンジンへと突き進む中、SRは異色のビッグシングル。ご存知通り、40年間もほぼそのままの形で生産されて、現在でも新車で購入できる。
SRはカスタムベース車としても人気。でも俺はノーマルの形が好きだ。ここからはSRに目が眩んだ俺のお惚け話を聞いてもらおう。
自分の青春時代である7...
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ホンダ CB400 SUPER FOUR(撮影2016年)「400ccならではの旅」【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第10回
能登路をゆっくりと。大型バイクにはない魅力がある
今回の被写体はホンダCB400SF。ネイキッドのスーパーフォア。『ゴーグル』で当時行なっていた、ホンダCBでゆくツーリングインプレの連載で、舞台は能登だった。
CB400SFは中型免許取得の時に教習車としてお世話になるバイク。たぶん日本のライダーに最も多く乗られているバイクだろう。
この上なく乗りやすく、ツーリングにもぴったり。名車の多いCBシリーズの中でも、CB1300SFと共に最も長く生産されている。
ロングセラーゆえにカラーバリエーションも数え切れないほど。白赤がお馴染みだが、撮影車は2016年に追加されたチタニウムブレードメタリッ...
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スズキ Vストローム250 ABS②「オートバイの格好良いとは何か」(撮影2017年)【カメラマン 柴田直行/俺の写真で振り返る平成の名車】第9回
250で本格的なアドベンチャーを上回る個性
オートバイは「格好良い」が一番大事だと思っている。
でも格好良いという物差しは、人それぞれ目盛が違う。
スーパースポーツが好きって人もいれば、ネイキッドやクルーザーが好きって人もいる。アドベンチャーのワイルドなルックスが気になってる人も増えているだろう。
好きになっちゃえば、そのオートバイが一番格好良いってことになるけれど、そのせいかデザインについて解説するメディアは少ない。
そんな二輪メーカーでユニークなデザインを連発するのがスズキだろう。
俺的にそのスズキの中でも注目したいのが、このVストローム250だ。
シリーズの中でも1000や650を...