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2ストロークスポーツ ヤマハ「TZR250」の歴史を振り返る!(後編・1991-1995)
ヤマハTZR250ヒストリー(前編・1986-1990) | ヘリテイジ&レジェンズ|Heritage& Legends
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ヤマハTZR250ヒストリー(後編)
1991年、6年目を迎えたヤマハTZR250に転機が訪れる。それまでの並列2気筒から、90度のV型2気筒へとエンジンを一新したのだ。この変更は’91年型の市販レーサー・TZ250が受けたのと同じだ。ライバルに対して、レースベースとしての戦闘力を高めるため。そして市販車としても商品力を高める狙いがあった。
車名はTZR250Rとなり、型式は3XVに(標準型は3XV1、クロスミッションなどを備えたSPモデルは3XV2)...
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2ストロークスポーツ ヤマハ「TZR250」の歴史を振り返る!(前編・1986-1990)
ヤマハTZR250ヒストリー
1985年11月に登場したヤマハTZR250は、前後17インチ、アルミツインスパーフレーム、リヤリンクサスに大径フロントフォーク、大径ディスクブレーキ。低速から扱いやすいクランクケースリードバルブ式並列2気筒エンジンの搭載などなど……、スポーツバイクのあり方を一気に現代化したとも言えた。
そもそもヤマハ2ストロークスポーツモデルは1980年代、その’80年にデビューしたRZ250に始まり、1983年RZ250R、1984年RZ250RRと進化。市販レーサーTZ250との双生児的な位置づけがなされた。そのTZ250は、’85年型まで水冷並列2気筒ピストンリード...
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ホンダの2ストローク車「MVX」と「NS」の歴史を一気に振り返る! MVX&NSヒストリー(1983-1986)【Heritage&Legends】
『4ストのホンダ』がバイクブームとともに起こったHY戦争を勝ち抜き、また1979年から復帰した世界GPを制覇するべく、2ストローク車の開発に本腰を入れ出した。その流れで1982年7月、世界GPでのホンダNS500(同社初の2ストGPマシン)初優勝を受け、初の本格2ストスポーツとして登場したのがMVX250Fだった。 NS500譲りの独創のV3エンジンを積んで、同じルックスの400cc版、MVX400Fも発売直前までいくものの販売されず、250cc市場を巻き返すためにフルGPレプリカとして開発したNS250Rを投入。さらにこのフレーム/外観を元にMVX400F用V3を積んだNS400Rも展...