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前編【KAWASAKI VERSYS-X 250 ABS】250アドベン チャー・ワールド【250 ADVENTURE BEST SELECTION】(2017年)
注目モデルが続々と発表され、大変な盛り上がりを見せている250アドベンチャークラス。ますますヒートアップしているが、各モデルで個性も守備範囲も違っているのも実に興味深い。今回はこの2台に、このクラスの草分け・ツーリングセローを加えた3台を乗り比べながら、それぞれの魅力に迫ってみよう。
もはや250の枠を超えたひとクラス上の走り!
KAWASAKI VERSYS-X 250
最高出力:33PS/11500rpm
最大トルク:2.1㎏-m/10000rpm
価格:62万9640円/68万3640円[TOURER]
発売:2017年3月15日[TOURER]/ 4月15日[STD]
今年になっ...
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“GSらしさ”を一層増した魅惑の充実進化!『BMW F850GS』#試乗インプレ(2019年)
ガンガン使って楽しめる魅力満載のミドルGS
F850GSはエンジンもフレームも新設計されたニューモデル。新開発の270度クランク853㏄エンジンを搭載し、フレームも変形モノコック構造の、ツインビームを形成するダイヤモンドタイプとするなどフルモデルチェンジを受けて登場。
このF850は、スポークホイールとフロント21インチのタイヤを装備。
ESA(セミアクティブタイプではなくプリセッティングタイプ)搭載のトラベル量の多いサスも採用している。
見てのとおり、オフ指向の強いアドベンチャースポーツで、ライバルはアフリカツインあたりになる機種だ。
先代のF800GSより10㎏ほど重くなったが、パワ...
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オーリンズ+ブレンボで仕立てた“特別な”ビッグ1!『HODNA CB1300 SUPER FOUR SP』#試乗インプレ(2019年)
SFの魅力を引き立てる魅惑のパーツとセッティング
CB1300SFはビッグネイキッドとして不動の人気を誇るロングセラー。
新たに加わったこのSPは、専用セッティングを施したオーリンズのサスを前後に装備したモデルだ。
もともと、SFは迫力と高級感を併せ持つフォルムに、素直だが大型バイクらしいどっしりとしたハンドリングがある。
エンジンはトルキーでいて滑らか。扱いやすくも強烈なパワーがある。
巨大なバイクながら、これらが絶妙にバランスして、ストリートからツーリング、ちょっとしたスポーツライディングまで器用に、快適に、イージーにこなしてしまう。
これが長らく愛されてきた理由だ。
100㎞/h・...
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鷹揚”コンセプトを受け継ぐ上質テイストを極めた進化!【HONDA CB1100EX】(2017年)
70~80年代を受け継ぐ名車たち
全てを一からつくり上げたニューモデルもあれば、過去のモデルからイメージ、デザイン、技術を受け継いだオートバイもある。このページでは、70〜80年代のオートバイから「何かを」受け継いだオートバイの例を少しだけ紹介してみよう。
豪華なルックスだけでなくサウンドも大きな魅力
悔しいが、乗っている本人よりも周りで聞いている人たちのほうが、かつてのCB750Fourのような低音域が響く、ドロドロした少し濁った大型マルチエンジンの排気音を楽しめる。それを回せば「咆哮」といった感じになる。乗っていても「いい音してるな」と思ってはいたが、他人が走っている音を聞いたとき、...
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パワー増強と足回りの充実!『TRIUMPH STREET SCRAMBLER』#試乗インプレ
思いのほか「冒険」できるオフロード性能も魅力
新型のストリートスクランブラーは、ストリートツインと同じく、65馬力になった新型900㏄・270度ツインを搭載する。
そのネーミングの通り、基本的にはストリートを活躍の場として考えられた、アグレッシブなスタイルを魅力とするモデルだ。
多くのメーカーから出ている「スクランブラー」の例に漏れず、ダートも多少楽しめる。
だが、トライアンフのHPでは、かなり派手にダートを駆けるVTRが流れている。
実際乗ってみると、確かにそんな走りまでできてしまう。
サスストロークは前後とも120ミリで、これはストリートツインと同じトラベル量だが、このスクランブラー...
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魔法のエンジンが走りを全てにわたって進化させた!『BMW R1250 RT』#試乗インプレ
新世代“シフトカム”採用で洗練された走りの実力を検証!
新型R1250RTはGSと同時に新世代ボクサーエンジン搭載車として登場した。
従来型は高速ツアラーとして優れた乗り心地や安定性を持ちながら、ツーリングスポーツ並みの運動性能を兼ね備えていたモデルだったが、それはこの1250も同じ。
だが、今回の新しいエンジンは動力性能だけでなく、ほとんどの性能を大幅に向上させていた。
そのエンジンドライバビリティの素晴らしさから、これまで以上に俊敏な機動力やゆとりのあるのんびりとした走りまで、労せず、リラックスしてこなすことができるのだ。
そもそも、このRTは装備の充実した超高級車。
パワーモード切...
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ニッポンが誇る「最高のCB」 PROJECT BIG-1 #CB THE ORIGIN
ビッグバイクの魅力を全身で楽しむ最高級車
現行CBシリーズの頂点に君臨するフラッグシップモデル、それがCB1300スーパーフォアとスーパーボルドール。
全身を、五感を使って「ビッグバイクを意のままに」楽しむことのできる、磨き抜かれた「極上のCB」である。
1992年に衝撃のデビューを果たしたCB1000スーパーフォアから27年。
時代は変わり、熟成と進化を重ねた現行型スーパーフォアのフォルムは当時とは違うものだが「プロジェクトBIGー1」と銘打たれた、ビッグバイクらしさを全面に押し出したコンセプトにブレはなく、威風堂々たる圧巻のスタイリングは健在。
「憧れのビッグバイク」の象徴と呼ぶにふ...
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10PSアップで力強さも優しさも増した洗練進化!『TRIUMPH STREET TWIN』#試乗インプレ
走りも快適性も向上して一層魅力を増した熟成進化
「ストリートツイン」はトライアンフのモダンクラシック、つまり、ボンネビルシリーズを擁するネオクラシックファミリーの一員だ。
そのコンパクトな車体と、扱いやすい、手頃なパワーによってエントリーモデルとしての魅力もアピールしている。
とは言っても、シンプルだが趣のあるそのデザイン、フィニッシュのクオリティなどはとても上質。
正統派クラシックのT100やT120と並べてもチープな印象はない。
ココまでは従来モデルから引き継ぐ魅力だ。
この新型は、動力性能とハンドリング、乗り心地など、実用面での性能が大いに向上している。
まずパワーだが、従来の55...
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クラシカルで上質なワイルド・ボバー、発進!【TRIUMPH BONNEVILLE BOBBER】(2017年)
70~80年代を受け継ぐ名車たち
全てを一からつくり上げたニューモデルもあれば、過去のモデルからイメージ、デザイン、技術を受け継いだオートバイもある。このページでは、70〜80年代のオートバイから「何かを」受け継いだオートバイの例を少しだけ紹介してみよう。
ライフスタイルまで変える魅力を持ったカスタム
ボバーは、アメリカで1940年代から始まったカスタムスタイルを徹底的に再現したモダンクラシックシリーズの最新作。バイクを抑え込みやすいようにムダを省き、スリムに低く造られた往年のマシンをイメージしている。このボバー、他のボンネビルシリーズとは違い、短い前後サスで車高を落とし、リジット風に見...
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ハイパフォーマンスと乗りやすさの融合が生み出した真のスポーツ・ネイキッド【DUCATI Monster 821】(2017年)
初代からの本質を受け継ぎつつ乗りやすさを実現した新821
92年のことだった…それまでスーバースポーツモデルを主力にラインナップしていたドゥカティが強烈な個性を持つネイキッドモデルを発表した。その姿は、まるで背を丸めて何かに襲いかかろうとするケモノのような力強さを放っていた……モンスター900だった。
モンスターが登場した時、ドゥカティはスマートでハンサムな、走りのサラブレッドを気取るようなイメージだった。でもモンスターは、ネオクラシック的でもなく、それまでに見た事がない姿をした荒ぶる魂を抱くバイクだった。当時、世界を見渡してもストリートモデルでこれほど濃い個性を持ったバイクなどほとんど...
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「JUMP BIKE」!オンオフ問わず遊び尽くせる仕様で登場!【CLEVELAND FX110】(2016年)
特性さえ掴んでしまえば刺激的な遊びの相棒に!
なんとも面白そうなバイクが登場した。このFX110は、アメリカのクリーブランド・サイクル・ワークス(以下CCW)製トレッキングバイクだ。見ての通り、自転車的な取り回しやすさを魅力にする、新ジャンルのオフ系軽量バイクといっていい。
特徴的な前後同サイズの21インチホイール・タイヤに、独自に製作したのだろうか、カブ系リメイクの110㏄エンジンを搭載。見て解るとおり自転車チックな華奢な造りだが、その車重はなんと85㎏以下。この軽さとタイヤ選択による最低地上高の高さこそが最大の魅力であり、このバイクの武器だ。
では、と、ちょっとしたダートに持ち込んで...
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数えきれないほどのモデルに乗った2人が語る、俺の忘れられない1台【絶版車オブ・ザ・イヤー特別編】
「CB」「Z」「ニンジャ」が目指した魔法のようなバイクにズドン!
仕事柄、色んなバイクに乗る。魅力的だと言われるバイクでも、その「光るもの」が心にストライクするのはそうそうあるもんじゃない。しかも、じっくりと乗り込んでからじわじわとアピールしてくるものもあれば、走り出した瞬間にズドンっとくることもある。
記憶に残る絶版車と言われて、CB750FourやZ1、ニンジャ900と言いたいところだが、選んだのはかつてとんでもないズドンっを喰らったZZR1100だ。初期型のC型など、今見るとさすがにカクカクしてて古めかしく見える。でも、当時だって地味なルックスで、ちょっと野暮ったくさえ見えた。
何...