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【新車情報】クリーンに進化したマウンテントレールの名機【YAMAHA SEROW 250】(2018年)
セローの魅力や個性はそのままにモデルチェンジ
排出ガス規制の強化にともない一時カタログから姿を消していたセロー250が、最新の平成28年排出ガス規制に適合する改良を受けて復活を遂げた。
セローといえば1985年にデビュー、自然に溶け込んでライディングを楽しむ「マウンテン・トレール」モデルとして大ヒット。2005年のフルモデルチェンジで250㏄化されて以降もそのコンセプトは不変で、軽量スリムな車体にフレキシブルな空冷エンジンという基本メカニズムはそのままに、FI化などのアップデートで完成度をアップ。初代以来の扱いやすさ、バランスの良さによってベストセラーの座をキープしてきた。
今回のモデル...
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装着確実+容量可変+頑丈のシートバッグ【Henly Begins ツーリングシートバック DH-719】
無骨なスクエアデザイン
高速道路のSAやフェリー乗り場でツーリングライダーを観察していると、シートバッグの装着率が上がっていることを実感する。荷物の出し入れがしやすく、操縦性への影響も少ないという実用上の利点に加え、タンクバッグのように視界に入らないので開放感があることも人気の要因だろう。
シートバッグを選ぶときに最も注意すべきは容量と左右の幅。幅広の大型バッグはキャンプ用のテントやマットも収まるが、中身が少ないと中で荷物が暴れるし、左右への張り出しが大きいのでライディングにも気を使う。シートバッグは「大は小を兼ねない」から、用途に応じたサイズを選ぶことが重要だ。
個人的に様々なサイズの...
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ショートツーリングや普段使い向きサイズのシートバッグ【MOTOFIZZ MFK-100 ミニフィールドシートバッグ】
表地は引き裂き強度が高く、擦れにも強い1680Dナイロン。
タンクバッグに代ってシートバッグの装着率が増えているが、シート後部に載せたバッグが車体左右に大きく張り出している様子を見ると心配になる。細い道路で対向車を避けて左端に寄ったところ、道路脇の電柱とバッグが勢いよく接触したことがあるからだ。
ツーリングバッグの人気ブランドであるモトフィズは何種類ものシートバッグをラインアップしているが、日帰りや一泊ツーリングにちょうどいいサイズなのがミニフィールドシートバッグ。横幅は通常時37㎝で、容量は19L。1~2泊のツーリングなら充分だし、バッグ左右にあるファスナーを開くことで横幅が最大51㎝...
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キャンプツーリングの新・マストアイテム【DOD CL1-523 ライダーズクーラーバッグ 】
防水、保温、保冷を兼ね備えたアウトドアの新たな主役
キャンプツーリングを楽しんでいる知人に、「一日走った後、キャンプサイトで飲む冷たいビールは最高だぞ!」と聞いて心底羨ましくなった。だが、売店のあるキャンプ場はともかく、文字どおりの「野営」に近いキャンプでは飲み物を冷たいままにしておくことさえ難しいのでは? と聞いて教えて貰ったのが、キャンツーライダーに注目されているというDODのクーラーバッグだ。
ブリーフケースのようなデザインだが、スクエアなフォルムと型崩れを防ぐ底板の装備でシートに載せたときの収まりは抜群。上下2箇所にDリングが付いているから、ツーリング用のロープやベルトのフックで...
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電動ファンで内装を乾かせる機能派ラック【MFR ヘルメットラック】
ハンサムなデザインとハイパワーモデルの送風性能
自宅ではヘルメットを玄関周りに保管している人が多いだろう。僕は下駄箱横に3段のカラーボックスを置いて上段にフルフェイス、中段にオープンフェイス、下段に何組みかのグローブと交換用シールド数枚を入れているのだけれど、雨中走行後や暑い時期に内装が湿った状態のまま収納するのは雑菌が繁殖しそうで抵抗がある。そこで下駄箱の上にシールドを開いたヘルメットを横倒しに置いて少しでも内装が乾くようにしているが、不安定なうえに見た目も良くない。そこで見つけたのがMFRのヘルメットラックだ。
ヘルメットを浮かせた状態で保持できるから通気性がいいし、グローブやキーホ...
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【試乗インプレ】マニュアル車の楽しさを教えてくれる痛快ライトスポーツ!【SUZUKI GIXXER 】(2018年)
スポーツバイクの魅力を手軽に楽しめる1台
東南アジア市場を念頭に置いたグローバルモデルながら、日本国内でのセールスも好調なのがジクサーだ。
マニュアルミッションを駆使してパワーを引き出し、前後左右への荷重コントロールにきちんと反応するハンドリングを活かして、意のままにコーナーをクリアする。そうしたライディングの原点ともいうべき魅力を備えたオートバイを30万円台の車両価格で販売しているスズキの姿勢は実に素晴らしい。
排気量150㏄なので、高速道路も走れる軽二輪に区分されるが、車体サイズはフルサイズの125㏄ロードスポーツと同等。車重も135㎏と軽量だから、身構えることなく扱える。着座位置の...
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フロント10インチのクイックさを継承する大人のシティコミューター!【SUZUKI SWISH(スウィッシュ)】(2018年)
スズキ車の魅力である「通勤快速」ぶりは健在
スウィッシュの洗練されたスタイリングは上質感があるが、乗ると『通勤快速』として名を馳せたアドレスシリーズのDNAがしっかり受け継がれていて、スズキらしい質実剛健なオートバイ作りは全くブレていない。
車体はアドレス125よりも全長が70㎜短く、全幅はほぼ同じ。車重は5㎏ほど軽く、PCXやNMAXに比べると明らかに軽量コンパクトだ。このあたりは前後10インチという小径ホイールの採用も大きく影響してるはず。取り回しの良さはズバ抜けている。
試乗前にスペックを見て気になったのはアドレス125と変わらない9.4馬力というパワー。トルクの発生回転数を見ても...
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ハスクバーナモーターサイクルズ「スヴァルトピレン401」インプレ・解説/スクランブラースタイルのワイルドな一台【SVARTPILEN 401】(2018年)
精悍で走りも爽快な守備範囲の広い1台
ハスクバーナと聞けばモトクロッサーやエンデューロモデルを思い浮かべる人が多いと思うが、スヴァルトピレンはストリートバイクとして、シンプルかつ個性的に仕上げられた新コンセプトのモデルだ。
エンジンやフレーム、サスペンションといった基本構成はカフェレーサーのヴィットピレンと同じ。大きく異なるのはブリッジ付きのアップハンドルと、ブロックパターンタイヤの採用と、ガソリンタンク上にキャリアを装備していること。ヴィットピレンがカフェレーサーとするなら、スヴァルトピレンはスクランブラーといったキャラクターだ。
市街地から高速道路、峠道までヴィットピレンと交互に試乗...
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“汗をかくほど冷たくなる”高機能インナー「冷感インナーシャツ長袖ZIP」「冷感インナーパンツ」
汗を素早く吸収して蒸散させる!
夏場の大敵は日焼けと熱中症。趣味でオートバイに乗っているライダーの多くはメッシュ素材のジャケットやライディングパンツを着ているが、快適性に大きく影響するのがインナーウエア。上は半袖Tシャツ、下は素肌というシンプル? なスタイルだと汗をかいたときにウエアの内側に張り付いて動きを妨げ、疲労度が高まる。だがこの問題の解決は簡単。汗を素早く吸収して蒸散させる高機能インナーを着用すればいい。
吸水速乾素材のインナーは5年ほど前から一般的になってきたが、僕が試してきた中で最も涼しく感じたのはフリーズテックの製品。生地素材はポリエステル85%、ポリウレタン15%の混紡で...
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“ひと味違う”カッコよさの爽快カフェスポーツ!【HUSQVARNA VITPILEN 401】(2018年)
個性抜群のスタイルと爽快な走りが光る
スウェーデン語で「白い矢」を意味するヴィットピレン。ハスクバーナ社が1955年に発売し、そのシンプルなパッケージングと運動性能が高く評価された「シルバーピレン」を現代風に再現したストリートスポーツとして世界中で注目されている1台だ。
今回試乗したのは排気量375㏄のヴィットピレン401。日本国内では普通二輪免許で乗れる、流行のカフェレーサースタイルのモデル。車体から離れて景色と一緒に眺めても、近寄って様々な角度から観察しても実に個性的で、日本車はもちろん、ヨーロッパ車の中にあっても強烈な存在感を漂わせる。独特のデザインでスケール感が掴みにくいが、実際...
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信頼性抜群のETC2.0対応車載器!「MITSUBA GPS搭載ETC2.0車載器 MSC-BE700E」
今や高速道路を利用する車両の約9割がETCを利用しているという。特にライダーにとってノンストップで料金所を通過できるメリットは計り知れない。通行券の受け渡しと料金支払いの手間も時間も省けるうえ、料金所での停止/発進に伴う転倒事故も防げるからだ。ETCの拡張サービスとして安全運転支援や交通情報の提供を行う機能もあり、上位規格の『ETC2.0』車載器を使っていれば圏央道の通行料金約20%割引も受けられる。指定ICを降りて指定施設に立ち寄り、1時間以内にICに乗り直せば高速道路を降りなかった料金と同じになる実証実験中も行われているし、渋滞を避けたルートを選択した場合の通行料金割引、フェリーや駐...
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【タイヤレポート】スポーツ性能を維持する新発想タイヤ! 「DUNLOP スポーツマックス・ロードスポーツ2」(太田安治・その3)
【途中経過】履き替えてから4ヶ月で3000kmを走行
多様な走行環境や、ペースに対応できるように設計されている公道用タイヤの評価は難しい。レース用タイヤならラップタイムという明確な評価軸があるけれど、公道用は現実問題として走行テスト環境を揃えるができないし、装着したオートバイとの相性とライダーのスキルや好みが評価を左右しかねない。
そんな理由もあって、できるだけ評価基準がブレないように、『ロードスポーツ2』のテストはこれまで7種類のタイヤを装着してきた僕とニンジャ1000のコンビで担当しています。ニンジャの走行距離が2万9000kmで8セットめだから、1セット平均3600km程度。う〜、...