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サーキットもファンライドも楽しめるグロムは「ゲンニ」の救世主!?「HONDA GROM」 #伊藤真一のロングラン研究所
初めてグロムに乗ったのはスポーツランドSUGOのミニバイクレースでしたね (伊藤)
実はグロムには、今回の試乗で取り上げるまで公道で乗ったことがなかったんです。
初めてグロムに乗ったのはスポーツランドSUGO、ミニバイクコースの西コースで行われたレースでした。
その時は、地元のライダーが多く参加していたので、先輩として彼らには絶対負けられないな、と意気込んで走っていましたね(笑)。
その時に乗ったグロムは、ブロックパターンタイヤのグロムでしたけど、みんな同じ仕様だったのでイコールコンディションでしたね。
12インチのレース用タイヤではないので、ギリギリまで攻めないとタイムが出ないんです。...
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オフロードには行きません! 新型アフリカツインでオンロードのみ走ってきました!『HONDA CRF1000L AFRICA TWIN ADVENTURE SPORTS Type LD』#ロングラン研究所(2019年)
車体の細部にわたって「質感」が上がっている
アフリカツインに乗るのは、この連載で初期型を取り上げたとき以来になりますね。自分はオフロードの専門家ではないので、今回はオンロードメインのツーリングで、この新しいアドベンチャースポーツのタイプLDを使った場合を想定して試乗してみました。
アドベンチャースポーツを見て最初に思ったのは、「質感」が上がったことですね。海外メーカーのライバルとなる大型アドベンチャーモデルにも負けてない。
ホンダ製オフロードのフラッグシップモデルにふさわしい、細部にわたっての造りの良さが気に入りました。
知り合いにこの手の大型アドベンチャーを乗り継いでツーリングに良く行...
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スーパーカブ シリーズは世代を問わず、大人気!その思い出を語る!『HONDA SUPER CUB 110/C125』(伊藤真一)
スーパーカブの思い出は、販売店から借りて乗った新聞配達のアルバイト時代
今回2台のスーパーカブを取り上げるにあたり、編集部の人に「伊藤さんはスーパーカブに初めて乗ったのはいつですか?」と聞かれました。
それで思い返してみたのですが、高校生のころ新聞配達で乗ったのが最初でしたね。
自分は当時ホンダのダックスに乗っていて、フロントにカゴを付けて新聞配っていたんですよ。
2年間くらいやっていたかな? 雪の日もダックスでガンガン走って配達していました。
路面が凍っていてコケたり、エライ目にも遭いましたけど(笑)。
新聞配達は基本自分のダックスでやってましたが、たまに販売店のスーパーカブを借りて乗...
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面白いぞ、遊べる250㏄単気筒!優れた足つき性で怖さなし!【HONDA CRF250 RALLY Type LD/M】
ローダウン化にはネガな要素がつきまとう果たして、ラリーの足まわりの仕上がりは…??
意外に思われるかもしれませんが、若い頃はホンダCB250RSとか、単気筒車を多く乗っていたんです。オフロードではフロント23インチ・リア2本サスのXL250Sに17歳のころ乗っていました。オフは本格的に林道へ行くという感じではなく、たまに河原に行って遊ぶくらいでした。むしろXLでは峠に走りに行くことが多かったですね。結構あの手のバイクって峠で速いんですよ。ブレーキは前後ドラムで舗装路での効きはいまいちでしたが、ステップを擦るくらいバイクが寝ますからね。
今回乗るCRF250ラリーはTypeLDというローダ...
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【HONDA VFR800F】「RC45」のフィーリングが鮮明に蘇ります! 【ロングラン研究所】
RC30やRC45の流れをイメージさせる現行モデル?
今回試乗したバイクは、RVF/RC45の感覚をちょっと思い出せるものでしたね。RC45は、宇川(徹)と組んだ鈴鹿8耐で何回か勝ってる、自分にとっても思い入れがあるバイクなんです。そのフィーリングに似ていました。
あと思ったのは、やっぱりホンダの750〜800㏄のクラスには、RC30(VFR750R/87年発売)や、その後継モデルのRC45のイメージを継承しているモデルがあるんだなってことですね。どちらもワークスレーサーマシンであるRVF750のレプリカモデルで、レーサーがそのまま市販車になったようなスーパースポーツだったじゃないですか...
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ワインディングでこそその真価を発揮する!【HONDA Gold Wing Tour】(伊藤真一)
立ち上がり重視の走り方で思わぬスポーツ性能を引き出せます(伊藤)
今回試乗したゴールドウイングは、実は以前から欲しいと思っていたバイクです。毎回のように「アレも欲しい、コレも買いたい」と言ってるから、気が多いと思われるかもしれないけど(笑)、ずっと気になっていた車輌なので、今回も、自分から「乗ってみたい」とリクエストしたんですよ。ひとつ前のモデルは試乗したことがあったけど、現行車はなかなか乗る機会がなかったんです。やっぱり、ホンダの誇るフラッグシップだし、存在感やデカさ、カッコ良さで、「これなら文句ないだろう!」感があるじゃないですか(笑)。
そんな、期待値がかなり高い状態で乗ったゴール...
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市販スーパースポーツと本物のレーサーその違いについて、改めてお答えします!【HONDA CBR1000RR】(2016年)
現行モデルの登場時、レース仕様の印象は…市販車とは真逆だったかな(伊藤)
今回の試乗車は、勝手知ったるCBR1000RR。レーサーとしてずっと乗ってきたし、JSB仕様車や8耐仕様車の開発にも関わってきました。各メーカーのスーパースポーツの中でも、特に「乗りやすい」と言われていますが、今回改めて乗って「確かに乗りやすい」。街乗りから高速道路まで、一般公道の速度域での乗り味が本当にいいんです。よく曲がるし、反応もいい。ハンドリングも走行安定性も、とても優れています。これならツーリングにも行けるだろうし、もちろん、ハイグリップタイヤを履かせてサーキットを…なんてのも楽しいだろうし。
ところが信...
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「400㏄で大型車とツーリングに行きたい」そんな人にイイよね【HONDA CBR400R】
※月刊オートバイ2015年7月号「伊藤真一のロングラン研究所」より
積極的に選びたくなる400㏄モデル‼
CBR400Rは、前モデルが出た時には乗る機会がなくて、今回が初めての試乗だったんです。あえて前情報も仕入れず乗ったんですが、コレ、いいですね。「400㏄で充分だよね」と思わせてくれるというか。普通二輪免許だから400を選ぶんじゃなくて、乗れる排気量に制限はなくても、この400を選びたいって気持ちになります。
以前このページに出た時に、自分の好みを「排気量があればあるほどいいタイプ」だと言いましたが、CBR400Rには物足りなさを感じなかった。理由は、おそらくエンジンがツインだからじ...
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アドベンチャースタイルの2台を比較その特性の違いを明らかにする!【HONDA 400X ABS/NC750X ABS】(伊藤真一)
※オートバイ2016年10月号より
お互いにまったく違う個性を持ったツインエンジン
今回は400XとNC750Xという、ホンダのミドルクラス・アドベンチャー系モデルを比較試乗してみました。どちらも、本格的オフロード走行もOKのデュアルパーバスモデルというより、アドベンチャー的スタイリングと乗り味を楽しむツアラー、と言った方がいいでしょう。ホンダのラインアップの中でも、ロードスポーツモデルとして区分されています。
そうそう、いきなりちょっと個人的な話ですが、じつは今、本気で欲しいと思っているバイクの一台がNC750Xなんです。なので今回の試乗では、どちらかというと750Xに少々肩入れ気味の...
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「RR」に注目が集まる今だからこそあえて現行CBR250Rを語ろう!【HONDA CBR250R】(伊藤真一)
初代が発売されたときワンメイクレースに参戦したんです、全国大会も行ったなぁ(伊藤)
※月刊オートバイ2017年1月号より
ツインエンジン搭載のニューモデル、CBR250RRの国内販売を待ち望んでいるライダーの皆さんも多いと思いますが、今回はあえて、現行モデルであるCBR250Rの実力を再検証してみたいと思います。CBR250RRの発売後も継続販売されると予想されているCBR250Rですが、じつは僕にとって、結構縁のあるモデルなんですよ。
というのも、CBR250Rのワンメイクレースである『CBR250Rドリームカップ』が始まった当初、レースの盛り上がりに自分も役立てたらいいなと思って、初...
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「隙の無い完成度」と言われるCB400スーパーボルドール改めて、その実力を検証してみよう【HONDA CB400 SUPER BOL D’ OR(2014年)】
あらゆるシーンで使えるエンジンの完成度(伊藤真一)
CB400SBといえば、誰もが認める400㏄スポーツネイキッドのロング&ベストセラーモデル。多くの人がその完成度の高さを絶賛する車両ですが、僕自身も以前乗った時に「本当に乗りやすいな」と感じたバイクです。現行モデルに乗るのは初めてだったので、どんな印象を受けるのか、今回は楽しみにしていました。
そもそもCB400SBって、ボリューム感もありますし、見た目が格好いいですよね。人気があるのもわかるし、個人的にも好きなルックスです。400㏄クラスの車両がめっきり少なくなってしまった今、ABSモデルが90万円越え、ETC装備付きのEパッケージだ...
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モデルチェンジで何が変わった? VFR800シリーズ【伊藤真一のロングラン研究所】
V4は乗り手が使える「幅」が広いトルク特性
新型の「F」はサスペンション設定が煮詰められている(伊藤)
実は今回の試乗のちょっと前、3月に鈴鹿サーキットで開催された「2017 モータースポーツファン感謝デー」で、1997年型の鈴鹿8耐仕様のRVFに乗ったんですよ。20年前の古いレーシングマシンではありますけど、「やっぱりV4は良いな」と思いましたね。V型4気筒はトルクの出方がフラットなので、乗りやすい。直4は比較的ピーキーになりやすいですが、V4は乗り手が使える「幅」が広いトルク特性とも言えますね。
レースでもずっとV4に乗っていたので、V4には思い入れがあります。最初に乗ったのは87年...