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「LMWアッカーマン・ジオメトリ」とは? 前二輪モデルの登場で生まれた新機構【現代バイク用語の基礎知識】
最大45度のバンク角でも高い旋回性を確保するヤマハ「ナイケン」の要
【主な機能・効果】
1.コーナリング中の前2輪の旋回性向上
2.スムーズなコーナリング特性の実現
アッカーマン機構とは、四輪に採用されている前輪ステアリング機構で、ハンドルを切った際、コーナーの内側にあるタイヤの切れ角が大きくなるように動くメカニズムのことである。
これにより、コーナリング時、前二輪の旋回の中心点が同心円上に揃うため、スムーズな旋回ができる仕組みだ。
フロントを二輪としたLMW(リー二ング・マルチ・ホイール)であるヤマハ「ナイケン」もこのアッカーマン機構の一種を採用している。
それが「LMWアッカーマン・...
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バイクの「クイックシフター」「オートシフター」とは? 大型スポーツモデルを中心に標準装備車が増加中【現代バイク用語の基礎知識】
シフトダウンに対応したオートシフターも増えてきている!
【主な機能・効果】
1.ロスのないシームレスな加速
2.コーナリングに余裕が生まれる
ロードレースでは、加速中にシフトアップする際のタイムロスを少しでも減らすために、アクセルを一瞬戻してシフトアップし、すぐにアクセルを開ける、いわゆるノークラッチシフトが当たり前に行なわれていた。
その「一瞬アクセルを戻す行為」を電子的に行なって、さらにタイムロスを減らそうと開発されたのがオートシフター、別名クイックシフターだ。
加速中、アクセルを開けたままペダルをシフトアップすると、それをセンサーが感知して一時的に点火をカットしてアクセルを戻したの...
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ハイエンドスポーツモデルに採用されている「エンジンブレーキコントロール」とは?【現代バイク用語の基礎知識】
減速時のエンブレ特性も自由自在! スロットルをわずかに開けてエンジンブレーキを緩和する
【主な機能・効果】
1.急減速時のリアタイヤの暴れを緩和
2.スムーズなコーナー進入をサポート
走行中にアクセルを閉じると発生するエンジンブレーキ。
適度なエンジンブレーキは制動距離を短くし、コーナーに進入するきっかけとなるが、全開走行から一気にアクセルを戻したり、それにシフトダウンが絡むと、過大なエンジンブレーキがかかってリアタイヤがハネ回り、安定性を損なうことがある。
このシチュエーションはロードレースで頻繁に発生するため、1970年代後半のロードレースシーンで、過大なエンジンブレーキをクラッチで...
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「アシスト&スリッパークラッチ」とは? 中型バイクにも採用され始めたこの機構の仕組みと効果を解説【現代バイク用語の基礎知識】
クラッチ操作性の良さで250ccにも装備され始めている!
【主な機能・効果】
1.急減速時のリアの暴れを抑止
2.クラッチ操作が軽くなる
かつてエンジンブレーキが強くかかる大排気量車を中心に装備されていたバックトルクリミッターが、アシスト&スリッパークラッチと名称を変えて400ccや250㏄クラスにも採用されるようになった。
現在のアシスト&スリッパークラッチは、クラッチハウジングとクラッチセンターが、斜めに噛み合っているのが最大の特徴。
エンジンブレーキによるバックトルクがかかると、斜めの噛み合いに沿ってクラッチセンターがクラッチハウジングから離れる方向にスライドし、半クラッチ状態にな...
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バイクの〈VVT〉とは?「バリアブル・バルブ・タイミング」の仕組みを解説!【現代バイク用語の基礎知識2019】
カムシャフトの回転角をずらすことでバルブタイミングを変化
【主な機能・効果】
1.扱いやすさとパフォーマンスを両立
2.快適性と燃費の向上
4ストエンジンは吸排気バルブの開閉タイミング、いわゆるバルブタイミングで基本的な性格が決まる。
そして、決められたタイミングでバルブを開閉するのがカムシャフト。
高回転域のパフォーマンスを優先してバルブタイミングを決めると、低中回転域のトルクやレスポンスが低下するのも、エンジンがそもそも持っている避けられない特性だ。
高回転域のパワーと低中回転域のトルクを両立させる方策として、バルブタイミングを変化させるシステムを採用したのは、91年のスズキ・バンデ...
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バイクの「トラクションコントロール」とは? いまやスポーツバイクの必需品!【現代バイク用語の基礎知識】
トラコンは、走る楽しみを広げるライダーサポートシステム
【主な機能・効果】
1.安全性、安心感の向上
2.滑らかで効率的な走りをサポート
発進時や加速時のリアタイヤの空転を検知、抑制し、安全性や安心感の向上に大きく貢献するトラクションコントロール。
いまや、高性能スポーツモデルを安心して走らせるのに欠かせないシステムとなっている。
国産市販車で初めてトラクションコントロールを採用したのは、1997年に発売されたヤマハの2スト・トレールモデル「ランツァ」。
燃料タンク下に置かれた8ビットマイコンがエンジンの回転上昇率を監視し、リアタイヤの空転によってエンジン回転数が一気に上昇した場合に、点...
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ホンダ車のDCT〈デュアル・クラッチ・トランスミッション〉とは? 仕組みやメリットを簡単に解説【現代バイク用語の基礎知識】
DCTは、トランスミッションの新時代を切り拓いた!
【主な機能・効果】
1.オートマチック感覚のイージードライブができる
2.シフトチェンジの高効率化
バイクに対するニーズが多様化する先進諸国において、「操作が簡単で、快適に楽しく走れる」という要望に応えるべくホンダが開発したのが、DCT「デュアル・クラッチ・トランスミッション」。
既存の有段式トランスミッションをベースに自動発進、自動変速を実現したもので、大排気量スポーツバイクにも対応できる点が大きな特徴だ。
すでに四輪で実用化されていたものを世界で初めて二輪向けに転用したもので、メインシャフトを二重構造としてそれぞれにクラッチを連結し...
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バイクの〈ライディングモード〉を解説!「パワーモード」とは実はちがう!?【現代バイク用語の基礎知識】
好みと状況に合わせてボタンひとつで「性格」を変化させる機構
【主な機能・効果】
1.ハイパワーモデルでも安心して乗れる
2.安全性の向上
先代のヤマハ「YZF-R1」や「MT-09」に採用されているDモード(現行R1ではPWR・パワーモード切替システムに進化)などがいわゆるライディングモード。
路面コンディションやライダーのテクニック、好みに応じてボタン操作で出力特性を変化させ、高性能ハイパワーモデルを幅広いユーザー層に楽しめるようにするという目的は、スズキのS-DMSに代表されるパワーモード(後述)と変わらないが、ライディングモードはそのアプローチ方法が異なっている。
パワーモードでは...
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「ライド・バイ・ワイヤ」「スロットル・バイ・ワイヤ」「電子制御スロットル」とは?いまや250㏄にも搭載!【現代バイク用語の基礎知識】
「スロットル・バイ・ワイヤ」は、アクセル操作を電気信号に変換してスロットルバルブを制御する!
【主な機能・効果】
1.最適なスロットル開度の確保
2.安全性、省燃費性の向上
ライダーがアクセルを開け閉めすると、アクセルケーブルを介してその分だけスロットルバルブが開閉する。
クルマ、バイクが世に誕生して以来続いて来たこの常識を打ち破ったのが、スロットル・バイ・ワイヤ。
メーカーによって「フライ・バイ・ワイヤ」、「ライド・バイ・ワイヤ」といった呼び名が使われるが、すべて同じもの。ヤマハの「YCC-T」(ヤマハ電子制御スロットル)も同様だ。
スロットル・バイ・ワイヤでは、アクセルはスロットルバ...
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〈IMU〉とは何か? 近代電子制御システムの根幹となる機構を解説【現代バイク用語の基礎知識】
車体のあらゆる動きを素早く精密に把握する!
【主な機能・効果】
1.バイクの動きを正確に検出
2.すべての制御の基盤情報を提供
例えば「トラクションコントロール」の場合、単に前後ホイールの回転差からリアホイールの空転を検出し、点火時期を調整してリアタイヤのスリップを止めるものから、現在では走行状況に応じて効き具合をリニアに変化させるシステムへと進化している。
この進化の過程で必要となったのが、走行中のバイクの姿勢を正確に把握するセンシング技術だった。
バイクの動きには左右方向の軸を中心に回転する「ピッチ」、前後方向の軸を中心に回転する「ロール」、上下方向の軸を中心に回転する「ヨー」があり...
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覚えておいて損はない!〈ダブルウィッシュボーン〉式サスペンションを解説【現代バイク用語の基礎知識2019】
滑らかな乗り味と自然なハンドリングを生む機構。ラグジュアリーなツアラーに採用されている!
【主な機能・効果】
1.乗り心地と運動性能の向上
2.車体のコンパクト化への貢献
ダブルウィッシュボーン式サスペンションとは、ホンダが新型ゴールドウイングに採用したフロントサスペンション。
四輪のダブルウィッシュボーンを応用した機構で、上下2段に配置されたアームとそこにマウントされたショックユニットが衝撃吸収を受け持ち、転舵はハンドルとフォークユニットを2本のリンケージで結んで操作する仕組みだ。
細かい仕様やレイアウトは異なるが、BMWがKシリーズに採用する「デュオレバー」と同類である。
オートバイ...
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〈ハイブリッド・システム〉はクルマとバイクでちがう!? ホンダ「PCXハイブリッド」の仕組みを解説!【現代バイク用語の基礎知識2019】
モーターアシストによって、ひとクラス上の加速力を獲得する〈ハイブリッド・システム〉
HYBRID SYSTEM(ハイブリッド・システム)
【主な機能・効果】
1.クラスを超えたダッシュ力
2.車体の既存レイアウトでも可能
ハイブリッドとは、クルマの世界では2つ以上の動力源を持つ自動車のことを指し、一般的にはガソリンエンジンとモーターの組み合わせが主流となっている。
二輪車として量産車で初めてこのハイブリッド機構を採用したのが、2018年9月から発売されているホンダの「PCXハイブリッド」だ。
四輪車の場合、ハイブリッドは単体でも車両を駆動できる高出力モーターを搭載するものを「フルハイブリ...