スズキ「GSX-R750(GR71F/F)」(1985年)シャシー解説

クラス初のアルミフレームを使い前後足まわりにも当時の最先端技術を盛り込む

画像1: スズキ「GSX-R750(GR71F/F)」(1985年)シャシー解説

市販車で初採用となったRG250Гや続くGSX-R(400)での経験を礎に高性能化したアルミフレームを用意。フルフローター・リヤサスは下部に偏心カムを持つ新型に進化、フロントフォークにも独自の機構を備えてコンセプトを支えた。

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コンパクトで軽くすれば自在なラインが取れる。そうして開発され'81年のWGP500チャンピオンを得た純レーサーRGΓ。そのコンセプトを活用し、従前の750cc車に比べて20%減、目標値は176kgに据える。過酷な24時間耐久レースを戦え、勝てる性能を持たせることを軸としたGSX-R750の開発では、優れたエンジン性能とともに軽量な乾燥重量も課題とされた。

完成した車両のカタログ値は目標に+3kgの179kgだった(アンダーカウルを加えたため)が、当時の競合で最軽量のヤマハFZ750:209kgより30kgも軽量。エンジン本体の徹底的な軽量化、250cc(RG250Γ)と400cc(GSX-R)で経験を積んだアルミフレームのふたつが、この数値の実現に大きく貢献した。

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MR(マルチリブ)-ALBOX(アルボックス)フレームと呼ばれるGSX-R750のアルミ製骨格は、ヘッドパイプとスイングアームピボット周辺を鋳造、タンクレールやアンダーレール、シートレール下側に多角断面パイプを使用。スイングアームやステップなどもアルミとされ、見た目にも軽さが伝わってくる。

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また、1983年登場のGSX750E(4型)にも採用されたリヤのフルフローターサスペンションは、リンクレバーに偏芯カムを持つアームを配したE(エクセレント)フルフローターに発展。フロントフォークに採用されたPDFはアンチノーズダイブを進化させたものだ

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ダブルクレードルのフレームはオールアルミ製でMR-ALBOX(マルチリブ・アルボックス)フレームと呼ばれた。ステアリングヘッドパイプとスイングアームピボット周辺はアルミ三元合金低圧鋳造製、タンクレールやエンジンを抱えるアンダーレール、シートレール下側は多角断面パイプで、各パーツを溶接組み立てして一体化する。

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シートレールはフレームと一体構造で、上側こそ一般的な角パイプだが、下側はタンクレールなどと同様のリブ入り多角断面材を使う。タンデムステップを支持する大型のステーもアルミ製。エアクリーナーボックス後方、シート下のスペースにバッテリーや電装パーツを配する。

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またタンクレールはエンジン上を通り、かつ燃料タンクを載せるため左右幅を抑えている。その下のヘッドカバー中央部に見える四角いパーツはブローバイガス還元装置のオイルセパレーターで、車体後方に向かって伸びるホースをエアクリーナーボックスに連結、エンジン内部のブローバイガスを吸い上げる。

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