ライター
なぜ、これほどまでの人気を誇るのか? Z、そしてMk−Ⅱが持つ魅力の源泉とは……?【RIDE特選コラム】
1969年に登場したホンダCB750FOURは、国産初の4気筒エンジンやディスクブレーキによる高速性能の高さが評価され、日本はもちろん欧米でも人気モデルとなった。カワサキも同時期に大型モデルを開発していたのだが、CBに先行されたためコンセプトを変更し、開発時間をかけてより以上の高性能を追求。72年に満を持して発売されたのがアメリカ市場を中心に大ヒットしたZ1だ。
だが当時の日本には「国内向けオートバイの排気量は750㏄未満」というメーカー間の自主規制があり、903㏄のZ1をそのまま市販することはできなかった。そこでカワサキは翌73年にボア・ストロークを共に縮小して排気量を746㏄としたZ...
ライター
【用品】泥まみれ上等!…の防水バッグ「MOTOFIZZ タフザック50 MFK-244」
「シンプルイズベスト」の実用アイテム!
ナイロン製のバッグ類は手軽で使いやすいが、雨が降るとレインカバーを被せる必要があるし、付着した泥汚れを落とすのも面倒。ということで林道ツーリングやキャンプツーリング派に愛用者が多いのが防水バッグだ。
通常のシートバッグのような外部ポケットや車体に装着するためのマウントシステムは装備していないが、大きな開口部でかさばる荷物も楽に出し入れできるし、ツーリングネットやストラップで車体に固定するため装着場所の自由度も高い。さらに素材そのものが防水だからレインカバー不要で、水を掛けながら洗車ブラシで擦れば泥汚れもスッキリ落とせるなど、スマートさには欠けるもの...
ライター
「真っすぐ回して寝かせて締める」の高能率レンチ!【TONE スイベルラチェットハンドル&首振りラチェットハンドル】
絶対に必要とは言わないが、1本あれば作業効率がグッと上がる!
オートバイのメンテナンスシーンで必要不可欠な工具がソケットレンチ。通常のソケットレンチはハンドルに対して90度の角度でソケット差し込み口がある。この構造だとボルト/ナットの回転方向に強いトルク(力)が掛けられるが、例えばボルト/ナットを締め込む場合、完全に緩んだ状態から本締めまで何度もハンドルを振らなければならない。作業部位によってはハンドルが車体の一部に干渉してうまく回せず、ソケットだけを手でつまんで回す、というのもよくある状況。
そんなシーンで便利なのがヘッド(ソケット差し込み部)が可動してハンドルの干渉を避けられるラ...
ライター
あなたは「OW-02」を知っているか?【RIDE特選コラム】
OW-02 [1999 YZF-R7 RM01]
空前の盛り上がりを見せたレーサーレプリカブームは今から四半世紀ほど前の出来事になる。ブームの黎明期から全盛期までは雑誌でも取り上げることが多いが、その終焉期のようすは露出の機会も少なく、記憶の中からもフェードアウトしようとしている。ブームという得体の知れない空気の中で、キラリと光ってたちまち消えたオートバイ。それがヤマハのYZF‐R7[OW‐02]だ。
FZR750R [OW‐01]の後継機であるR7はスーパーバイクレース参戦を前提に開発され、99年にヨーロッパ向けとして約400万円以上で500台が限定販売された。全日本選手権では開発ライ...
ライター
<試乗インプレ>KTM 390DUKE(2017年)
スタイルも走りも際立つ文句なしに楽しい1台!
「KTM、やるなあ!」思わず声に出た。ひたすら速いとか、とにかく快適というモデルは珍しくないが、乗っているだけでワクワクするオートバイは久しぶり。今回は峠道中心の試乗だったが、時間が許せば一日中走り回っていたいと思った。
新型390DUKEが楽しい理由はいくつもあるが、核となるのは軽量な車体と元気いっぱいのエンジン特性だ。125、250と基本的に共通のコンパクトでスリムな車体は装備重量で160㎏程度と軽いうえに44馬力のエンジンだから、動力性能の高さは推して知るべし。単にパワー・ウエイトレシオが小さいだけではなく、「ファンライド」というフレー...
ライター
使い勝手のいい左右分割タイプが新登場!「RS TAICHI テクセルセパレート・チェストプロテクター」
衝撃吸収性と軽さ、薄さ、通気性を兼ね備えた胸部プロテクター!
衝突時に胸部を守るチェストプロテクターの有用性が認知されるにつれ、装着率も徐々に上がってきた。今後はヘルメットと同じように「着けるのが面倒」から「着けていないと不安」な存在になることが理想。そのためにはライダーの意識改革と、ライダーにとって負担の少ない製品の普及がポイントになる。
アールエスタイチではハニカム構造素材の「テクセル」を使用し、衝撃吸収性と軽さ、薄さ、通気性を兼ね備えたチェストプロテクターを販売しているが、新たに加わったのが左右分割タイプ。一体式のベルトタイプだと着脱にひと手間かかるうえ、対応ジャケットと組み合わせ...
ライター
【用品】純正感覚の握り心地で暖かさも大満足!「KIJIMA グリップヒーターGH07」
一度使うと手放せないアイテムだ!
僕が知る限り、電熱式グリップヒーターは40年以上前から存在していたが、当時の製品は電力消費量が大きい割に発熱量が低く、断線やスイッチの接触不良といった故障頻度も高め。さらに発熱体を巻き付けるタイプがほとんどだったのでグリップの径が太くなり、握ったときに違和感がある。このため厳寒期でも乗る各種配達用バイクの一部に装着されていた程度で、一般ユーザーには普及しなかった。つまりここ数年でグリップヒーターの装着率が急速に上がったのは、効率、耐久性、そして握り心地の全てが改良されたからだ。
GH07シリーズは、左側グリップにスイッチを一体化し、φ33㎜のスリムなグリ...
ライター
<試乗インプレ>KAWASAKI VERSYS-X250 TOURER(2018年)
人気の高さもうなずける完成度の高さとお得な価格
ニンジャ250ベースの、オンロード指向のアドベンチャーがヴェルシス-X250。さらに、左右のパニアケース、エンジンガード、ハンドガード、センタースタンド、DC電源ソケットを標準装備するのが「ツアラー」だが、ともに予想以上の人気で17年モデルはたちまち完売。今回はABSが標準装備された18年型のツアラーに試乗した。
ベースであるニンジャ250の面影が残るのは並列2気筒のエンジン程度。19インチのフロントホイールや、ストロークの長い前後サスペンション、大きめのアッパーカウルによってアドベンチャーモデルらしい堂々としたルックスを誇る。もちろん、ラ...
ライター
【用品】足回りメンテナンス領域を広げるフレーム用スタンド「UNIT フレームスタンドC1010」
組み立て/分解もカンタン!
足回りのメンテナンスや掃除に大活躍するのが前後輪を浮かすことのできるスタンド類。DIYレベルではステアリングステム部の穴に差し込むフロントスタンドとスイングアームを押し上げるリアスタンドが一般的だが、フロントステム周りやリア周りを外すにはフレームを支点に吊り下げる必要があるので、こうしたスタンドでは役に立たない。プロは作業場の天井の梁を利用したり、専用リフトを使っているが、ここでは一般家庭やガレージでも使えるフレームスタンドを試してみた。
角パイプを「コの字型」に組み合わせたシンプルな構造だが、頑丈なスチール製なので耐荷重は180㎏。前輪または後輪を接地させて...
ライター
ライディングにも使いたくなる抜群の高機能! ワークマンの「360°リフレクト透湿防水防寒」シリーズ
防寒、防水、透湿で全天候に対応する快適ウェア!
作業用ウエアといえば質実剛健で低価格というイメージだが、現場で働く人たちの意識は
徐々に変化していて、着心地や付加機能、ファッション性に対する要望が増えているそうだ。
どうせ着るなら快適でカッコいいものを、というのはライダー用ウエアと同じ。
そんなニーズに応えて、寒い時期の現場作業用に開発されているワークマンのウエア。
中でも注目したいのが、今回紹介する「360°リフレクト透湿防水防寒」シリーズ。
デザインと機能は冬用のライディングウエアと重なる部分が多く、しかも価格は
ブルゾン4900円、パンツ3900円。上下で揃えても税込みで8800円...
ライター
<試乗インプレ>SUZUKI ADDRESS125(2017年)
他のアドレスとはひと味違う、上質でスムーズな走り!
アドレスシリーズはスズキのスクーターの中でも小型・軽量をセールスポイントとする人気ブランド。特に2スト50㏄の初代アドレス、2スト100㏄のアドレスV100は鋭いダッシュ力と俊敏なフットワークで「通勤快速」と呼ばれ絶大な人気を得た。近年ではFI採用のV125/Sが登場しているが、完全新設計によって最新の規制に対応し、快適性も向上させた新型がアドレス125だ。
僕がイメージするアドレスは、チョコマカ走りが得意だけど落ち着きには欠けるコンパクトモデル。だがこの新型アドレス125は、こうした路線とは一線を画している。車体サイズはV125よりも...
ライター
<試乗インプレ>SUZUKI BURGMAN 400 ABS(2017年)
ビッグスクーターの良さを再認識させる上質なできばえ
日本国内のスクーター市場はラグジュアリー感のある250㏄以上の大型に代わって日常の足に適した150㏄以下の小型が人気の中心になっている。加えて、今年9月1日からの平成28年排ガス規制を受け、多くのモデルが生産を終了。大型スクーターファンにとっては寂しい状況だが、そんな中スズキから登場したのがバーグマン400。スカイウェイブ400の後継機種という位置付けだが、乗ってみると全くの別物。マイナーチェンジではない、完全なニューモデルだ。
何より好印象なのが発進/加速のフィーリング。スカイウェイブ400は高回転まで豪快に回ってパワーを絞り出すタイ...













































