2017年型が築いた高い完成度を、スズキは4年の空白期間にも磨き続けていた。規制対応や耐久性向上だけにとどまらず、中低速域の扱いやすさ、サスペンションの接地感、電子制御との自然な一体感を丁寧に熟成。2026年型「GSX-R1000R」は、数値だけでは語れない性能をさらに深めている。

スズキ「GSX-R1000R」各部装備・ディテール解説

シャープなノーズからタンク、テールへつながるコンパクトなフォルムは、GSX―Rらしい機能美を継承。40周年記念グラフィックとエンブレムを配し、カラーは青×白、赤×白、黄×マットブルーの3色をラインアップする。

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ドライカーボン製ウイングレットは、高速域でダウンフォースを生み、フロントの浮き上がりを抑制する。新型GSX-R1000Rでは純正アクセサリーとして用意され、価格は片側18万7000円、左右セットで37万4000円となる。

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フル液晶メーターは、黒基調のネガティブ表示で視認性を確保。速度、回転数、ギアポジションに加え、SDMS、トラクションコントロール、燃費、航続距離などの情報を集約する。

シート形状も見直し、ライディング時のホールド性とサーキット走行での体重移動のしやすさを追求。日本仕様にはETC2.0車載器を標準装備し、高速道路を使うツーリングの利便性も高められている。ETC車載器はメーター内のインジケーターで作動状態を確認できる。

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ELIIY Power製の軽量なリチウムイオンバッテリーも採用。温度による性能のばらつきを抑制し、車両重量の軽量化とマスの集中化にも大きく貢献する。

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エンジンはインジェクターからクランクまで主要部品を刷新。最高出力は202PSから190PSへ下がったが、規制適合のための単純なデチューンではない。圧縮比を13.2から13.8へ高め、燃焼室、ピストン、カム、噴射系を総合的に最適化し、高回転での応答性、排気浄化、耐久性を両立。現代のリッタースーパースポーツに求められる環境性能と走りを磨き上げた。

排気系の形状と触媒配置も刷新し、EURO5+対応と高出力を両立。エキゾーストパイプ径を拡大しつつ、チタン製サイレンサーは従来モデルから小型化した。細長くスリムな外観とし、触媒前後のO₂センサーで浄化性能も監視する。従来のSET-A可変排気バルブは廃止された。

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フロントには、路面追従性と減衰安定性に優れるショーワ製BFF倒立フォークを採用。ブレーキはφ320mmフローティングディスクとブレンボ製モノブロック対向4ポットキャリパーを組み合わせ、強力かつ繊細な制動力を実現する。

スズキ「GSX-R1000R」主なスペック・燃費・価格

全長×全幅×全高2075×705×1145mm
ホイールベース1420mm
最低地上高130mm
シート高825mm
車両重量203kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量999cc
ボア×ストローク76.0×55.1mm
圧縮比13.8
最高出力140kW(190PS)/13200rpm
最大トルク108N・m(11.0kgf・m)/11000rpm
燃料タンク容量16L(無鉛プレミアムガソリン指定/E10ガソリン対応)
変速機形式常時噛合式6段リターン
キャスター角23°20′
トレール量95mnm
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・190/55ZR17M/C(75W)
乗車定員2名
燃料消費率(WMTCモード値)14.7km/L(クラス3、サブクラス3-2)<1名乗車時>
製造地日本
メーカー希望価格234万6000円(消費税10%込)

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