文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
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ヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT ABS」各部装備・ディテール解説

カメラで周囲の交通状況を検知し、複数のLEDライトの点灯&消灯を自動制御。さらに照射範囲も調整するバイク用マトリクスLEDヘッドランプを搭載する。

基本的情報の他、バイクが現在どんな制御で走っているかをメーターで管理。専用アプリ「Y-Connect」、「Garmin Motorize」との連携でさらに世界が広がる。

クラッチレバーはなく、ギアチェンジは指で行う。AT限定大型二輪免許で乗ることが可能。エンストしないため、立ちゴケリスクも軽減。ただし駆動を切れないためUターンはコツがいる。

車体の右サイドカウルには小物入れを用意。キーレスにUSB-Cの電源ソケットなど、電子制御ではないユーティリティも充実している。

元気に走る印象の強いヤマハのCP3エンジン。それだけにATモードでの回転は高め。6軸IMUを使った、トラクション、スライド、リフト、ブレーキコントロールとも連携する。

6軸IMUはKYB製電子制御サスペンション「KADS(アクティマティックダンパーシステム)」とも連動し、走行中は常に姿勢制御。

電子制御サスのKADSは、ブレーキ入力をアシストするUBS(ユニファイドブレーキシステム)とも連動。ただしACC使用時の減速時の姿勢変化は意外と大きい。

High(860mm)
シート高は860mmと845mmの2段階を用意。シート前端はスリムで、ライダーが前後方向に動ける自由度はかなり高い。高密度クッション材で、快適性も確保されている。

Low(845mm)
シート高は860mmと845mmの2段階を用意。シート前端はスリムで、ライダーが前後方向に動ける自由度はかなり高い。高密度クッション材で、快適性も確保されている。
ヤマハ「トレーサー9GT+ Y-AMT ABS」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2175×900×1440mm |
ホイールベース | 1500mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 845/860mm |
車両重量 | 232kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 19L(無鉛プレミアムガソリン指定) |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°25' |
トレール量 | 106mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後 ) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 21.1km/L(クラス3・サブクラス3-2) 1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 198万円(消費税10%込) |
文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:南 孝幸