バイク用のシートバッグを積む!
続いてはバイク用のシートバッグを積んでみました。前述のとおり、リアシート後ろ部分の荷掛フックは使いにくいため、誰でも安心・確実に積載できるシートバッグを紹介します。
ずばり、取り付けベルトをシートにくぐらせるタイプのバッグです!

装着したバッグはTANAX「ユーロシートバッグ」メーカー希望小売価格は税別9,000円。

この方式なら荷掛フックは使用しません。
とってもすっきりとジャストフィット。積載したバッグの容量は14L。レインウエアや、日帰り~1泊程度の荷物を入れるのにちょうどいいサイズです。

取付方法は、シートを外してベルトをまたがらせます。

そのまま、シートを元どおりはめなおす。4カ所のバックルがちゃんと上向きになるようにしましょう。

あとはバックルを4カ所、留めるだけで完成! 落ちる心配は皆無です。

シートの幅にぴったりハマるバッグなら、走行中のストレスはほぼありません。乗り降りだけ注意が必要です。
TANAX ユーロシートバッグ
サイズ:180(H)×270(W)×350(D)mm
容量 :14L
公式サイトでは残念ながら生産終了となっていましたが、Amazonではまだ手に入るようです。
【アンケート】バイク用シートバッグと、帆布のバッグのスタイリングあなたはどちらが好みですか?

かっこいい、もし自分が積むならこっち! と思った方をお選びください。
回答後、みなさんの集計結果をご覧いただけます。
このアンケートはオリジナルサイトで参加できます。
CB400SFのシートの中をチェック!

シートを開ける鍵穴はリアのウインカーのそばに備わっています。メインキーで脱着OK。シートをはめるとき鍵は不要ですが、インロックしないよう気を付ける必要があります。

シートの裏側はシンプル。書類をはさんだりする機構はありません。

お!さすが! と思ったのは僕だけではないでしょう。昔ながらのシート下スペースが最新モデルにもちゃんとあるのです! 車載工具は書類の下にあるため、このスペースはETC車載器を装着したり、自由に使えます。
レインウエアを入れるにはちょっと厳しいですが、先ほど使用したストレッチコード4本なら余裕で入りました。



魔法のループも一緒に入れておきましょう。
4点留めのタイプの大きなバッグも積んでみました!

装着したバッグはヘンリービギンズ「 ツーリングシートバッグ DH-724」メーカー希望小売価格は税別22,000円。容量はシリーズ最大の53~70L(写真は拡張した70Lの状態)。
ベーシックな前後2カ所ずつ・計4カ所のベルトで固定するバッグも積むことはできます。
ただ、後ろ部分を留める際は注意が必要です。
グラブバーが流行りのスタイリッシュな形状のため、ベルトがすっぽ抜ける可能性があります。

個人的にクワガタ型グラブバーと呼んでいます。後ろもつながっていたらいろいろ使えるのですが、スタイル優先。もしくは、タンデムがこの方が安全なのかもしれませんね。
だから少し工夫して、絶対に抜けないように固定しなくてはいけません。

写真だと分かりにくいですが、グラブバーの下部に備わる突起を利用し、外れないように留めました。これで約300kmくらいテストしてみたので、4点留めタイプのバッグも「外れないよう工夫すれば」ちゃんと使えます。

70Lのシートバッグは、日本のバイク用品メーカーでは最大級。座面の広さがここで本領を発揮。いい感じに固定でき不安はありませんでした。ちょっと前寄りに座ることになり、窮屈さは感じましたが。
HenlyBegins ツーリングシートバッグ DH-724
サイズ:W525~685×H300×D320(mm)
容量:53~70L
左右からのエントリーができたり、拡張性も高く使いやすい大容量バッグです。
CB400SUPER BOL D’ORもリアシート周りの形状はSFと共通です。

装着しているシートバッグはTANAXの「キャンピングシートバッグ2」(税別22,000円)、サイドバッグはTANAX「スポルトシェルケース」(税別35,000円)です。
夏にはCB400SBでキャンプツーリングに出かけました。サイドバッグとシートバッグを合わせて容量111Lを確保。完全なノーマル状態で、キャンプ道具を余裕で積載できました。

やはりこれもちょっと前のめりになり、ポジションはやや窮屈です。でも、ここまで背が高くなると完全に背もたれ状態。普段、空荷のツーリングが多い人は苦痛かもしれませんが、慣れれば普通に走れます。タンデムよりはよっぽど楽です。人よりは軽いし、暴れたりしませんからね。笑

CB400SBはフロントカウルの効果なのか、サイドバッグだけの姿も自然な印象です。
CB400SBのキャンプツーリング・インプレ
【結論】CB400SFは荷物を積みやすいバイクなのか?

個人的な感想です。ずばり、5段階評価なら「3」!
積載性を無視しているとしか思えないバイクが増えてきた昨今では、充分に積みやすい車種といえるでしょう。

ご覧いただいた通り、適したバッグがあれば、車両はノーマル状態でもキャンプに出掛けられます。
「キャリアやハードケースを付けるお金はない、でも北海道や九州に行きたい!」そんな学生さんにも推したいです。車両価格は400ccの中では、お高いですが……。
しかし、92年式のCB400SFだったら、この評価は間違いなく「4」以上。
伝統のCB400SFですから、きっと今後再びモデルチェンジが行なわれることもあるはず。そのときどうなるのか、積載好きとしては……不安と楽しみがごちゃまぜ。
さりげなくて、かっこいい、そして使いやすい。そんな理想の荷掛フックが誕生したら嬉しいですね。
文・写真:西野鉄兵
