カーボンの軽さと強さをフル活用したパーツ群
バイク用カーボン外装パーツでは国内第一人者と言えるマジカルレーシング。
カーボン(CFRP=カーボン繊維強化プラスチック)だけでなくカーボン複合材やFRP(繊維強化プラスチック)にアクリル成型、ブルーミラーやスクリーンなど、多くの材料を元にした成形技術を駆使し、2/4輪用から産業用まで多くの製品を手がけてもいる。
バイク用ではボディ自体が強度を持った中空ボディ兼フレームでレンズは視界深度の深いブルーミラーによるカーボンモノコックミラーや、機種によってはハブ以外フルドライカーボンのBSTホイールもラインナップする。
だが、マジカルレーシングと聞いて一般ユーザーが最もなじみ深いのは、レースユースはもちろんのこと、「ストリートボディワーク」と名付けられた自製カーボン/FRP外装パーツ群だろう。
カワサキZ900RSについては燃料タンク以外のほとんどの外装に対しての設定がある。
単にカーボン製というだけでなく機能面にも十分な配慮がされ、ラジエーターシュラウドはコアへの導風と同時にサイドにも気流を流した上でフレームのネックまわりもカバーする構成。
リヤフェンダーはノーマルから8cm延長されて泥よけ/整流性を高めた上で、200サイズタイヤにも対応する幅を持たせている。
ほかにもフロントフェンダーはインナーチューブガード一体、バイザースクリーンもマウント部(一部アルミ)までカーボン成型(別体ステーを最小限でとどめる)など、複合樹脂素材の特徴=軽さだけでなく形状によって自身で支持剛性も持つなど=を活用した構造も魅力となっている。
なおホイールも前述のBSTカーボン(7本スポークのブラックマンバ。3.50-17/6.00-17セットで税抜56万円)がZ900RS用に用意され、全身ほぼカーボン化も楽しめる設定だ。
Detailed Description詳細説明
取材協力:マジカルレーシング
記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ
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モーターマガジン社 (2019-11-27)