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【試乗インプレ】鮮烈なスタイリングと走りが光る個性派カフェスポーツ!!【HUSQVARNA VITPILEN 701】(2018年)
個性的なルックスに加えキラリと光る走りも魅力
ヴィットピレンとは「白い矢」という意味。このエレガントなバイクは、ハスクバーナ初のカフェロードスポーツ。親会社であるKTMの690デューク系をベースに、見事に面白いバイクを造り上げている。
ハスクバーナはオフ系での活躍が目立つが、どのモデルにも徹底した使いやすさを盛り込んでいるのが特徴。それがポリシーなのだろう。KTMとの兄弟モデルはこれまでにもあったが、どれも「扱いやすさ」というスパイスで念入りに味付けされていた。
このヴィットピレンにもそんな造り込みがされている。カフェスポーツといえども、基本的な性格はスタンダードなスポーツバイク。街中を...
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【試乗インプレ】スクランブラーシリーズ最強の スポーツバージョン誕生!【DUCATI SCRAMBLER 1100 SPORT】(2018年)
オシャレで走りのレベルも高いシリーズ一番のスポーツ仕様
ドゥカティのスクランブラーシリーズに、トップモデルの1100、3モデルが追加された。いまやスクランブラーのシリーズラインアップはモンスターやディアベルよりも多く、ストリートスポーツの主役たらんとする存在感を誇っている。
今回試乗したのは最もスポーティな「スポーツ」。前後ショックにオーリンズを採用しているのが特徴で、スポーティな走りを追求した仕様になっている。
そして、フロントの18インチタイヤ、銘柄までシリーズ共通。標準装着タイヤはピレリのMT60という、ダートトラッカー的なトレッドパターンを持つタイヤだ。「スポーツ」とは言いながら...
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【試乗インプレ】Gスイッチ+トルクコントロールでますます“遊べる”ATアドベンチャー! 【HONDA X-ADV】(2018年)
タフなルックスに見合ったオフロード性能を獲得!
XーADVはスクータールックのアドベンチャー。昨年登場したばかりだが、この2018年モデルで早くも小変更を受け、効き具合をセレクトできる(2段階とオフ)トルクコントロール機構・HSTCと、クラッチ制御でオフロードでダイレクトにトルクを伝える「Gスイッチ」が追加された。
基本的にはDCTミッション+270度クランクのパラツインを搭載する「NC750ファミリー」の1バリエーション。遥か遠くには「ご先祖」のインテグラが見えるが、XーADVはシート下の収納が大型スクーター並みだし、最新のDCTセッティングのおかげで、スポーツランでもストリートでも使...
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【試乗インプレ】オーリンズで格段の進化を遂げた“攻めのMT”【YAMAHA MT-09 SP ABS】(2018年)
ハイレベルに仕上がった足回りが安心感を生み出す
MTー09はかなりアクの強いスタンダードスポーツだ。唸るように回る3気筒エンジンは、滑らかさと爆発的な瞬発力を併せ持つ。スペックでいうと最高出力116PSほどだが、常にトルクの乗った腰のあるパワーだ。
3種類から選べる「Dモード」は、穏やかなレスポンスタッチの「STD」のほか、使い勝手のいい、リニアで柔軟なバワーを発揮する「B」もあるし、レスポンスとパワーの立ち上がり方が敏感な「A」を選択すればとんでもないじゃじゃ馬にもなる。
車体は非常にスリムで軽いのが特徴。シートは高めだが足着きはいいし、取り回しは400ラスを扱っているような軽さだ。
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【試乗インプレ】抜群のパフォーマンスが光る“韋駄天Z”【KAWASAKI Z900】(2018年)
素直で素性のいい走り、魅力満載の900スポーツ
このZ900はZ900RSのベースモデルで、750から800、900へと進化してきたモデルだ。750や800は幾度か日本でも販売されたが、人気は旗艦のZ1000に集中、販売も終了してしまっていた。だが、欧州ではとしてデビュー、ついに日本にもやって来た。かつては兄貴分のZ1000よりエンジンが軽く、身軽で取り回しやすく、クセのないハンドリングが評判だった。使い勝手がよく、等身大+αの動力性能と小粋なルックスもある。「育つ」理由は揃っていた。
今回の新型Z900はフルモデルチェンジに際し、Z1000系の流れを汲むエンジンに変更された。嬉しいのは...
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充実のアップデートで魅力を増した〝元祖ファイター〟【TRIUMPH SPEED TRIPLE RS(トライアンフ スピードトリプルRS)】(2018年)
扱いやすさに加えて刺激的なパワーも増強!
スピードトリプルはトライアンフのスポーツネイキッドの元祖と言うべきモデル。近年はコンパクトでハイポテンシャルな弟分・ストリートトリプルシリーズのモデルチェンジが続いた感があるが、スピードトリプルも車体や足まわりの改良、エンジンのパワーアップを実施して、着実に進化し続けてきた。
こうした進化でキレのいい走りも身につけたが、基本的にスピードトリプルは扱いやすさが光るモデル。ストリートトリプルにはない、巨大なトルクが生み出すダッシュを魅力としてきており、最新スポーツNKたちのような、刺激的なパワー感という「スパイス」の点ではやや物足りない感もあった。
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<試乗インプレ>ついに日本上陸! 214PSの新世代 V4スーパーバイク!DUCATI PANIGALE V4 S(2018年)
驚くほどの軽さ、素直さで自在に楽しめる214PS
パニガーレV4のフレームはこれまでのボックス構造のモノコックから「フロントフレーム」と呼ばれるツインチューブ風のダイヤモンドフレームになった。エンジンは90度L型のV4でありながら、70度位相クランクという特徴的なレイアウトに。最高出力は、市販スポーツバイク最強レベルの214PSとなっている。
Lツインにこだわってきたドゥカティの「アイデンティティ」からすると、まるでスポーツバイクに対する「哲学」を変えたかのような大変身。でも、もっと驚いたのはその走り。色々な意味で見た目以上に変わっていた。
まず、走り出した瞬間から、その軽さやハンドリン...
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<試乗インプレ> 抜群のスタビリティが光る快速スポーツツアラー! YAMAHA TRACER900GT ABS(2018年)
どこを走っても快適でスポーティな最強旅バイク
トレーサーはMTー09から派生したスポーツツアラー。今回外装を変更し足回りも一新。追加グレードとなる上級仕様の「GT」はメーターをTFTカラー液晶に変更し、クルーズコントロールを追加、足回りもグレードアップしたモデル。
アップライトで幅の広いハンドルが付いているし、サスストロークも少し長いが、ダートを走るために造られたモデルではない。これはヤマハがTDMで先鞭をつけた「アルプスローダー」…イージーなハンドリングと優れた走破性で荒れた舗装路を気楽に走れ、強力なエンジンとシャシーでスポーティな走りまでこなせるという万能モデル。オフまで活動エリアを...
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<試乗インプレ>スポーツ性能を研ぎ澄ませた“円熟の07”発進! YAMAHA MT-07 ABS(2018年)
扱いやすさはそのままに機敏なフットワークに進化!
新型MTー07の変更点は、ヘッドライトとシュラウドまわりが新デザインになったのと、前後の足回りを一新したこと。エンジンやフレームに変更はない。コトバだけだと従来型をそのまま正常進化させただけのようだが、これが大違い。新しいサスの味付けが大幅に違っていた。
07はコンパクトで、まるで400クラスの車格。そして軽く、ミドルクラスでありながら、小柄なライダーにも容易に取り回せる。パラツインエンジンは73PSを発揮。動力性能は900㏄クラスに迫るほど強力だ。常用域での乗り心地の良さもすばらしく、かなりスポーティな走りまでこなせる足回りを持っている...
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<試乗インプレ>走りも質感もひと味違う新世代CBはオトナの香り【HONDA CB1000R】(2018年)
快適で気持ちいい納得させられる上質さ
このCB1000Rは、今までホンダのラインアップにはなかったカテゴリーの、オシャレでスポーティなスポーツネイキッド。正確なところを言うと、欧州生産で、日本では販売されていなかったモデル・CB1000Rの後継になる。さらにルーツをたどれば、日本でも2001年に登場した「CB900ホーネット」の姿がおぼろげながら見え隠れする。
かつてのホーネットを含めて、このシリーズに共通していることがある。懐古的なテイストに拘るのではなく、最新のデザイン、技術で普通のライダーが普通に楽しめるスポーツネイキッド、というもの。言い換えれば、極めて自由で健全なスタンダードス...
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引き算無しの全方位正常進化!「BRIDGESTONE BATTLAX SPORT TOURING T31」
ウェット路面にもドライでのスポーティな走りでもグリップ力を向上させた「バトラックス・スポーツツーリング T31」!
造る側にとって「ツーリングスポーツタイヤ」というのはなかなか厄介だ。ツーリングユースでの癖の無さ、耐久性に加え、スポーツライディングでの確かなグリップ力を両立しなければならない。
このブリヂストンT31はT30EVOの後継モデル。T30EVOはコンパウンドでウェット性能を稼いだオールマイティタイヤで、ツーリングタイヤとしてはかなり傑出したスポーツ性能も発揮する。国産のツーリングスポーツやビッグネイキッドモデルがOEMタイヤとして採用するタイヤだ。T31のトレッドゴムはフロン...
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人気の“ロッコル”が大きく進化! 「PIRELLI DIABLO ROSSO CORSAⅡ」
全性能を連携して変更し“Ⅱ”へと進化‼
ピレリのディアブロ・ロッソ・コルサと言えば、レースだけでなく、サーキット走行会などのハードユースのライダーに絶対的な支持を受けているタイヤだ。このタイヤ、支持される理由はたくさんある。その理由のひとつは、メガスポーツや大型のネイキッドモデルなど重たいバイクであろうとフルバンク時の高荷重に耐えてリニアなコーナリング特性を維持できること。それでいて、軽量、ハイパワーなスーパースポーツモデルの深いリーンアングル、超高速コーナリングで強力なグリップ力や旋回フォースを発揮する。しかもそのグリップレベルがほぼレーシングタイヤなみ。
ライン変更するときなどのタイ...