ライター
<試乗インプレ>KAWASAKI Ninja1000ABS(2017年) “頭脳進化"でさらに上質になったパフォーマンス!
これまでの魅力をそのまま活かしつつ、気配りの行き届いた改良で熟成!
本誌の用品テスト、タイヤテストで頻繁に誌面に登場している僕の個人所有車が2012年型ニンジャ1000ABS。選んだ主な理由は「高速道路走行が快適で、ライダーの操作に車体もエンジンも小気味よく反応する」オートバイが欲しかったから。
僕のライディング環境は、首都高を使った自宅から編集部までの往復が月に5~6回、高速道路+峠道のツーリングが年に3~4回。全体としては高速道路クルージングが6割、峠道と市街地が2割。大型ネイキッドやメガスポーツのように大きくて重いオートバイは性に合わないし、スーパースポーツモデルは姿勢的に辛く、ツ...
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<デイトナ MOTO GPS RADAR LCD3.0>大型ディスプレイ採用の最新レーダー!
3インチモニターに多彩な警報を表示
デイトナの『モトGPSレーダー』は最新のGPS信号に対応した測位能力の高さと毎月更新される取り締まりポイントデータを組み合わせ、制限速度オーバーなどのうっかり違反を未然に防げる取り締まり警報器。このLCD3・0は製品名が示すように3インチの液晶モニターを備え、各種取り締まり警告のほかにカレンダー、時刻、速度、標高、コンパス(方位)といった21種類の走行情報を表示できる上級モデルだ。
オートバイ用として作られているだけに、IPX7相当の防水性能を備え、防塵・耐震性能も充分。USBケーブルで充電した本体を胸ポケットに入れるだけでも使用できるが、内蔵バッテリ...
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<南海部品 電源くん3 USBポート+シガーソケット>アクセサリー電源と接続し、スマホ充電環境を確保!
2.1AのUSBで最新スマホにも安心給電
新しめのスマートホンやタブレットの充電には1.5A以上の出力が要求されることが多い。出力が1A以下だと充電時間が大幅に長くなるし、ナビとして使用している場合は消費電力が大きいので充電器を接続していてもバッテリーが減ってしまうことがある。数年前の充電器を使っている人は出力を確かめたほうがいいだろう。給電アクセサリーの定番となっている『電源くん』も初代モデルはUSB出力が当時の携帯電話に合わせた0・5Aだったが、最新モデルは2.1Aにパワーアップ。スマホはもちろん、タブレット端末への給電にも余裕を持たせている。
『電源くん3』はDC5v:2.1AのU...
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<デイトナ STRONGER DISC LOCK>ポケットサイズだから持ち運びラクチン!
気軽に持ち運べる超小型ディスクロック
手軽に使える割に高い盗難抑止効果を発揮するのがディスクブレーキのローターを挟み込んで固定するディスクロック。機械式のシンプルなタイプから振動センサーやアラームを組み合わせたハイブリッドモデルまで多くの製品が揃っているが、いかにコンパクトさが特徴のディスクロックといえどもツーリング時や外出先までへの持ち運びでは大きさや重さが気になる。
今回テストしたデイトナから新登場したストロンガーディスクロックは、持ち運びやすさを追求し、ジャケットのポケットに放り込んでおいても気にならないほどコンパクトで軽量なボディが特徴だ。ロック本体のサイズは手の中にすっぽり収ま...
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<WYVERN SUZUKI GSX-S1000/F ABS Single>レーシーなサウンドを実現造りの良さも特筆もの!
常用回転域での力強さを大幅アップ!
昨年の10月号で、手軽に装着できてルックス、サウンドのクオリティ向上を楽しめるGSXーS1000用スリップオンマフラーを紹介したが、今回はワイバンブランドを代表するフルエキゾーストシステム装着車に試乗した。
GSXーS1000はノーマル状態でショートタイプのシングルサイレンサーを装備しているためエキゾースト全体の重量は比較的軽いが、この製品はエキパイからサブサイレンサー、ショートメガホンタイプのメインサイレンサーに至るまですべてがチタン製で、ノーマルの10㎏に対して4・8㎏と超軽量。テールカウルの跳ね上げラインを合わせたデザインと独特の焼け色で、ノーマ...
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<TONE ハンディデジトルク(H3DT135)>お手頃価格でも確実にトルク管理初心者にもお勧め!
トルクチェックで素人メカからステップアップ!
外装の着脱やチェーン調整、ブレーキパッド交換程度なら自分でできる人が珍しくないが、素人整備で陥りがちなのがボルト/ナットを過度な力で締め付けること。緩むことを心配するあまり、ボルトの太さや材質、部位に関係なく、めいっぱい締め込む人が圧倒的に多い。サービスマニュアルに記載されている指定締め付けトルクを手の感覚だけで合わせるのは経験豊富なプロメカニックでも至難の業で、トルク管理の重要性を知っているメカニックはトルクレンチを使っている。これまでトルクレンチは機械式が主流だったが、急速に普及してきたのがデジタル式だ。
トネのハンディデジトルクは手持ち...
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<試乗インプレ>SUZUKI GIXXER(2017年)
ライトスポーツの楽しさを理屈抜きに味わえる1台
オートバイの魅力は、生身の体では不可能な速度や移動距離の実現と、意のままに機械を操る面白さにあると僕は思う。それが手軽に手に入ればライダーの数は確実に増える。だからジクサーの登場は嬉しい。マニュアルシフトを操り、パワーを引き出して走る醍醐味が税別30万円以下で手に入るからだ。
ジクサーは軽二輪区分の排気量だが、サイズはかつての125㏄ロードスポーツと大差なく、ビギナーでも身構えずに扱える車格。ストリートファイター系の精悍なルックスで、価格から想像するチープさもなく、所有感も満たしてくれる。
スペックで特出した部分はないし、斬新なメカや装備も...
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<Arai VECTOR X/VECTOR X・TOUGH>レース指向モデルとは一線を画した設計理念、機能や安全性は文句なし!
ツーリング&街乗り重視のニューモデル
アライ製品はモトGPライダーやF1ドライバーに愛用者が多いことからモータースポーツのイメージが強いが、ストリートユースを前提に開発された新製品がベクターX。同社のフルフェイスラインアップの中ではミドルレンジに入るモデルだ。
特徴はレースで鍛えられた安全性とツーリングや街乗りでの快適性をバランスさせていること。帽体は複合素材のグラスファイバー製で、RX7−XやアストラルXと同じVAS−Vシールドシステムを採用。着脱式の内装も抗菌消臭生地のエコピュアを使うなど、基本構成はトップエンドモデルと同等。世界最高峰とされるスネル規格に対応した安全性も備えている。...
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【タイヤ インプレ】ダンロップ「スポーツマックス α-14」|ストリート特性が激進化! サーキット&公道で楽しめるスポーツ性能
公道での楽しさを優先して進化!
ダンロップの「α-13」はスーパースポーツモデルや、スーパーネイキッドユーザーの指名買い対象になっている大人気タイヤ。峠道が楽しくなる軽快でシャープなハンドリングとサーキットランでも充分なドライグリップを併せ持ち、発売から4年近く経った現在でも、スポーツタイヤとしてのポテンシャルは依然としてトップレベルにある。
今回紹介する「α-14」は製品名が示唆しているようにα13の後継モデル。ただし、プロダクションレース対応の「α13-SP」は「α14-SP」とはならず、そのまま継続販売される。つまりサーキットでのパフォーマンスは「α13-SP」に任せ、公道での楽し...
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今も昔も憧憬する「K」マーク!【KUSHITANI K-0072XX Kサルトスーツ NEXUS】
半世紀に渡り「憧れ」の存在、それが「Kライン」デザイン
70年代まで革ツナギといえば東のカドヤとGOTO、そして西のクシタニが御三家。だが80年代にレプリカブーム、レースブームが巻き起こると、職人がツナギメーカーから独立して新ブランドを立ち上げたり、布や革のアパレルメーカーやバイク用品ショップが続々と参入した。タカイ、アールエスタイチ、アズスポーツ、セクレテール、ステージレザー、ナンカイ、ダイト、コミネ、プリカーナ、ブレイン、バギー、デグナー、ヨネゾーなどなど、列記するとキリがないほどだが、今なお健在のブランドもある。レプリカブーム全盛時はサーキット走行用途に加えてファッションアイテムと...
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<試乗インプレ>トリシティに兄貴分デビュー! YAMAHA TRICITY155 ABS(2017年)
しっかりとした造り込みで、高速道路でも抜群の安定感!
前2輪、後1輪のリバーストライクレイアウトにリーン(傾く)機構を組み合わせた新しい乗り物として2014年9月に登場したトリシティ125。3輪ゆえの安定性に維持費の安い原付二種区分という手軽さもあって、メーカー想定以上の人気を博している。そして1月に追加されたのが、自動車専用道路にも乗り入れられる軽二輪区分の155㏄版だ。
トリシティ155は250スクーター以上の安定感がある
一見すると125㏄版との差はほとんどなく、車両区分も異なる新型車という目新しさは感じない。だが、その中身は125をベースにエンジンの排気量を上げただけといった安直...
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<試乗インプレ>大人のライダーならこの魅力が判るはず! HONDA VFR800F(2017年)
ツーリングでの楽しさと、スーパースポーツばりの豪快さを併せ持つ
VFR800Fに乗るたびに「どんな役柄でもハマり役にしてしまうベテラン俳優」を想起する。RVF(RC45)時代は若手の二枚目スターとして注目を浴び、98年発売のVFRになってから落ち着いた脇役に転身。02年型からは重厚さと溌剌さのバランスが取れた実力派と評された。そうした経験を積み重ねて今の存在感がある、というイメージだ。
それは本来なら150馬力を優に超える実力を秘めたV4エンジンや、耐久レースでの優位性を狙って採用されたプロアームといったスポーツ指向の内容を備えながら、ツーリングシーンでの楽しさを追求したキャラクターと、...