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【タイヤレポート】DUNLOP 「スポーツマックス・ロードスポーツ2」(太田安治)
前モデルは幅広い車種や乗り方に対応するバランスの良さが光っていたが…!?
僕が普段乗っているニンジャ1000はオートバイ誌の用品装着モデル車やタイヤテストにも使っている。購入から6年で約2万6000km走り、新車に装着されていたタイヤを含めて7セットのタイヤを試してきた。
ニンジャの用途は自宅から編集部まで首都高速メインの往復が70%、峠道の比率が多いツーリングが20%、用品テストの走行が10%といった割合。こうした使い方だと空気圧や表面温度管理に気を使い、ライフも短いサーキット志向のタイヤは宝の持ち腐れどころか不向き。でも耐摩耗性重視のツーリングタイヤはハンドリングが鈍く、乗り心地も硬...
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怒濤の低中速トルクでさらに乗りやすく!「ワイバンクラシック Z900RS用 Single UP Type」(※サウンド動画有り)
常用域での扱いやすさ向上、選んで間違いのない製品!
アールズ・ギアの製品は総じて開発期間が長い。特にフルエキゾーストのワイバンシリーズは開発開始から製品化まで短くても半年以上。CB1100用4本出しのように1年以上を費やすものもある。理由は社長の樋渡氏が徹底的に走り込み、車種ごとのキャラクターにマッチした特性に作り込むため。ベンチテストも繰り返されるが、「ベンチで判るのは全開での特性。公道を走るときのフィーリングとは違うので、実走テストの繰り返しは不可欠」だと語る。Z900RS用に関しては珍しく早いタイミングで登場したが、これは昨年から集中して先行開発していたからだ。
Z900RSは低中...
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充実装備と爽快な走りが魅力! YAMAHA XMAX ABS(2018年)【試乗インプレ】
欧州仕込みの走りは上質でしっかりしたもの!
2000年代に隆盛を誇ったのが250㏄クラスの、いわゆるビッグスクーター。前後に小径ホイールを採用した長い車体、低いシート高が特徴で、排気量を感じさせない存在感とアメリカンモデルのような安定性、リラックスできるライディングポジショによって若いライダーを中心に大人気となった。
2010年代に入ってからは景気低迷や都市部の駐車禁止取り締まり強化などの影響で国内のビッグスクーターブームは沈静化したが、ヨーロッパでは依然として高い人気。このXMAXは同社のTMAX530を頂点とする「MAXシリーズ」の中核モデルで、ヤマハのインドネシア工場が生産を担当し...
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ヘルメットの保護、防水、防犯に!「コミネ WRヘルメットバッグ(AK-338)」
ライダー装備を自動車に積んで移動することが多いレーシングライダーや僕たちテスターにとって、ヘルメットバッグは馴染み深いアイテム。持ち歩きが格段に楽になるし、移動中や保管中の傷付き防止にも効果絶大だ。
でも、老舗の用品メーカー、コミネのヘルメットバッグはひと味違う。バッグにヘルメットを入れたままオートバイ側のヘルメットホルダーに留められるのだ。ポイントはバッグ側に開いている小さなスリット。ここにヘルメットの顎紐を通し、バッグから出たDリングをホルダーに留める。単純だけどこれまでなかった工夫に感心した。バッグの素材はPVC加工を施したポリエステルで、防水性も充分。小さく畳めるのでシート下など...
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正確なトルク管理こそメンテの極意!「TONE ラチェットデジトルク(T3DT135H)」
DIYメンテナンスはオートバイの楽しみを広げる世界の一つ。工具やケミカルを揃え、自分で出来ることが増えていく喜びは格別だが、重要なのは速さや美しさよりも正確であること。大原則はボルト、ナットの締め付けトルク管理の徹底だ。そこでプロにも定評のあるトネのデジタルトルクレンチを試してみた。
目標トルク値は液晶モニターを見ながらボタンスイッチで設定するが、最大9件までプリセット可能だから、使用箇所に合わせてセットしておけば作業効率が上がる。
設定トルクの80%を超えるとブザーが断続的に鳴り、同時に5個ある緑のLEDが順に点灯。設定値に達するとブザーが連続音に鳴り、赤いLEDが点灯する。個人的には...
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カスタムはバランスが大切だと知ったほろ苦い思い出【HONDA CB750FC(1982年)】
40年も前のこと。バイト先のレースショップの紹介で『最強ナナハン対決』企画に参加したことをきっかけにオートバイ編集部に出入りするようになった僕は、編集部所有の6気筒CBXやCX500ターボのほか、各メーカーの最新広報車を乗り回してギャラも貰えるという夢のような境遇にいた。
当時、編集部関係にはCB750Fオーナーが多く、ガレージにはいつも何台もの「F」が並んでいた。僕も購入を考えたものの、とある事情(笑)で1年間乗れなくなり、再取得したのは中型限定免許。悔し紛れに「これからはヨンヒャクの時代さ!」などとほざいてCBX400F、VF400Fと乗り継いだけど、ガレージでFの群れに混ざると一抹...
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セット忘れ、解除忘れの心配なし!「デイトナ STRONGER SECURITY ALARM」
いったん取り付けてしまえば、その後は手間いらず!
盗難抑止アラームの最も重要な部分は「怪しい状態」を検知する能力。衝撃センサー、傾斜センサー、超音波センサーなど、製品によって使われているセンサーは異なるから、車両の駐車環境に応じて選ぶことが大事。最近は電波や赤外線を使ったリモコンでアラームシステムをオン/オフする製品が多いが、どんなに高性能な製品であれ、システムが起動していなければ何の役にも立たない。
デイトナの『ストロンガー』は、微弱電波を発信するリモコンを採用。車両から離れると自動的にシステムオン、車両に近付くとシステムオフにしてくれる。スイッチ操作は不要だから、リモコンをキーホルダ...
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「Z vs XSR vs CB ライバル比較」 クルージング編
それぞれのキャラに合わせて快適さの「質」が違う
ネオクラシック、ビンテージ、レトロ…。何かとそうしたワードがつきまとう3台だが、先入観なしで見れば、どれも気負わずに乗れるベーシックなロードスポーツ。様々なレベルのライダーが、公道を常識的なペースで走ることを前提に作られている。
ピークパワーではなく、常用回転域でのスムーズさと力強さを重視したエンジン特性と、バンク角や前後タイヤに掛かる荷重量に影響されにくいハンドリング、上半身の前傾度や着座位置の自由度が大きいハンドル/シート形状、腰や膝への負担が少なく、ホールドしやすいステップ位置のライディングポジションも3台の共通点だ。
郊外や高速道路...
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【バックパック特集】機能重視アイテムも多数発売中!
やっぱり便利なバックパックに再注目!
ツーリングライダーを観察していると、ほとんどのオートバイがタンクバッグかシートバッグ、またはその両方を装着し、さらにサイドバッグを加えている人もいる。一方で街乗りライダーはバックパック(リュックサックはドイツ語)を背負うだけ、というのが多数派。短時間の移動なら背負うことによる身体への負担も気にならないし、オートバイから離れるとき、再び乗るときにバッグ着脱の手間が掛からず、背負ったまま歩くのも楽。身に付けているので落としたり置き忘れたりという心配もなく、転倒時に背中を守るクッション代わりになることもメリット。バックパックは実に機動的なアイテムだ。
バッ...
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<試乗インプレ>SUZUKI GSX250R(2017年)
スズキ「GSX250R ABS」インプレ(2021年)扱いやすさ抜群! 街乗りもツーリングも楽しめるフルカウル250ccスポーツ - webオートバイ
2021年版はこちら!
実用域が充実した走りと手頃な価格が光る
スポーツライディングでの速さよりも実際の使用状況を考慮して乗りやすさを重視したスポーツモデルがGSX250R。ストリート適性最優先のコンセプトで人気のあったGSR250Fの後継ともいえるモデルだ。
ルックスはGSXーR系を想わせるスポーティな仕立てだが、ハンドルが若干低くなった程度でシートの着座位置とステップ位置はGSRからほとんど変わっておらず、ゆったりしたポジションは受け...
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<試乗インプレ>YAMAHA YZF-R25/ABS(2017年)
実用的でスポーツ性も兼ね備えた懐の深さ
『YZF』という車名に手強さを感じるライダーもいるだろうが、R25はスポーツライディング時の鋭さよりも市街地での扱いやすさ、クルージングでの快適さを重視し、これに俊敏さというスパイスを効かせたキャラクター。免許取り立てのライダーでも扱いやすく、サーキットでは本格的なスポーツランも楽しめる懐の深さが魅力だ。
走り出してすぐ実感するのは上質なハンドリング。動き始めがソフトでストローク奥でのダンピングを効かせた設定の前後サスペンションと適度なしなりを持つ車体の組み合わせで、どの速度域でもタイヤのグリップ状態がしっかり伝わってくる。スロットルを閉じて寝かし...
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<試乗インプレ>HONDA CBR250RR/ABS(2017年)
他車とは一線を画したスタイリングと走り!
CBR250RRはクラス随一の本格スポーツモデルというべき存在。ライバルよりもスーパースポーツ色の濃いデザインで、カウル、タンク、シートカウル、マフラーまでに複雑な面構成を採り入れ、精悍というよりも凄みが効いた仕上がり。倒立フォークやアルミスイングアーム、凝った形状のマフラーも「ただ者ではない」雰囲気を漂わせる。
走りにおいても他車とは次元が違う。完全新設計のエンジンはクラストップの38馬力を発生する高回転型だが、ストリートでも意外なほど楽に扱え、6000回転も回っていれば追い越し加速も充分。高回転域ではスロットル開度に忠実に反応し、1万1000...