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スポーツスターというジャンルを飛び出しハーレー No.1の人気を獲得!【HARLEY-DAVIDSON FORTY-EIGHT】(2015年)
唯一無二のカスタムルックだけではなく
1200スポーツならではの力強い走りも魅力!
飾り気のないサドルシートに腰掛け最初に感じるのは、車体が見た目以上にコンパクトであること。低重心で両足が地面にベッタリ踵まで届き、取り回しに不安を感じることはない。
この安心感は女性やビギナーには大きな魅力だろう。
とはいえ、エンジンは1201㏄もある。
両脚で抱え込むようにしたVツインに目をやると、スリムな車体からシリンダーヘッドやプライマリーチェーンケースが溢れんばかりにはみ出し、大排気量車であることが改めてわかる。フレームにラバーマウントされ、アイドリングで小刻みに震えるロングストロークエンジンは迫...
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ハーレーウルトラより大きい1811ccVツインロングライドも疲れ知らずの上質な乗り心地【INDIAN ROADMASTER】(2015年)
ライバルはハーレーウルトラその牙城に挑むには充分
上半身はおろか足もとまでカバーする大柄なフェアリング、140L以上の大容量を誇るラゲッジスペース、そしてパッセンジャーのためにリアスピーカーも備えたオーディオなど、その装備内容を見ても対抗心を抱いているのはハーレーのウルトラだと想像がつくインディアンの最上級ラグジュアリーツアラー。
エンジンも同じOHVのVツインだが、排気量は1811ccとハーレーを上回り、車体サイズもひとまわり大きくしてある。
乗ってまず感じるのは、滑らかなエンジンフィーリング。
潤沢なトルクを低回転域から発揮するが、荒々しさはなく、心地良い鼓動とともに滑るように加速し...
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カフェスタイルを気軽に楽しめる純正キットバイク【HARLEY-DAVIDSON ROADSTER CAFE CUSTOM CORE PACKAGE】(2017年)
ロードスターでもっと熱く走りたい!その要望に応えたセパハン&バックステップ
セパハン&バックステップのハーレー⁉ ビッグツインをイメージしてしまうと違和感を覚える人もいるかもしれないが、スポーツスター・ロードスターならご覧の通り意外と似合う。
これはすべて純正パーツで仕上げられた『カフェカスタム・コアパッケージ』。詳細は公式ホームページにあるパーツリストで確かめて欲しいが、セパレートハンドル、アルミグリップ、バーエンドミラー、ケーブル類、バックステップキットが組み込まれたコンプリートモデルだ。
そもそもスポーツスターは、そのネーミングが示すとおりハーレーの中ではもっとも運動性能に優れるモ...
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カオスな時代だったけれど、人それぞれ何でもアリって認めてもらえたから、バイクも多様性をきわめた【花の90年代組】
16歳でヨンヒャクの免許を取ったのが1989年のことだから、10回目の試験でようやく限定解除できたのは91年の暮れか92年。ボクのバイクライフはレーサーレプリカブームの終焉ムードが漂う80年代の終わりに始まり、多感だったティーンエイジャーから20代のほとんどを90年代で過ごした。
音楽や映画、アニメなど他のジャンルもそうだったように、90年代はたくさんのカテゴリーが生まれ、個々それぞれが好きなものを選べる時代がやってきたという感じがした。聖子ちゃんのような絶対的アイドルは不在だったが、トレンドが目まぐるしく変わるカオスな状況は決して嫌いではない。
もちろん80年代の世界選手権や鈴鹿8耐に...
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ウラル製サイドカー装備でノスタルジックな世界へ【KAWASAKI W650 LEGEND SIDECAR produced by Sakuma Engineering】(2016年)
ハンドルの振れは出ないしコーナリングもスムーズ
スリーホイーラーというと、最近はトライクに注目が集まりがちだが、元祖三輪といえばサイドカーだ。既存のオートバイに「船」や「カー」などと呼ばれる側車を連結すれば、ハイ出来上がり。比較的簡単に、より沢山の荷物や人を乗せられるとあって昔から普及してきた乗り物だが、最近はすっかり見かけなくなった。
思い返せば、昭和のヒーローモノにはずいぶんサイドカーが登場したし、チビッコだったボクらはそれを見て憧れた。交通安全パレードだって、サイドカーのオジサンがいなければ、日曜日夕方の「笑点」がサッカー中継でお休みみたいな感じで、なんだか寂しい。
サイドカーを歌...
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【HARLEY-DAVIDSON STREET ROD[XG750A]】都市ライダーの息抜きにピッタリなニュー・ナナハン・ハーレー【試乗インプレ】(2017年)
「これまでのハーレーとは違う!」跨った瞬間、直感的に感じる〝新世代〟
水冷60度Vツインを搭載する『ストリートロッド』は、既存のクルーザー路線とは一線を画すアーバンスポーツとなっている。
Vツインという伝統を踏襲しつつも、750㏄というハーレーにしては排気量の小さいエンジンを積み、空冷、OHV、別体式ミッション、ドライサンプといったオーソドックスな機構と決別し、スムーズな吹け上がりを見せるSOHC4バルブを採用。足まわりも現代のスポーツバイクがスタンダードとする、前後17インチにラジアルタイヤを組み合わせ、倒立フォークやリザーバータンク別体式リアショックで武装。
そしてライディングポジシ...
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【HARLEY-DAVIDSON FAT BOY】1868㏄搭載車はH-D創業115周年記念車からも2タイプ選べる!【試乗インプレ】(2017年)
歴史的イノベーションとも言える程のフルモデルチェンジを受けた!
メインフレームを含むシャシーを新設計としていて、ハーレーの完全なる新作フレームは1991年のダイナワイドグライドフレーム以来、じつに27年ぶり。ソフテイルフレームに関しては登場が1984年だから、34年を経ての大改革となる。両フレームとももちろん改良を繰り返してきたが、ハーレーは一度プラットホームを作り直すと、長い間それを使い続けて熟成させていく。だからもう納得していただけただろう、今回の新型は将来ハーレー史を振り返ったときも確実にトピックスとなる技術革新である。
新型フレームはどう進化したのか…⁉ まず、これまでネックや後...
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【Can-Am Ryker(カンナム・ライカー)】意外なほどすばしっこく、ラリーエディションはダートの走破性も上々!!【海外試乗PART.2】
アメリカ・カリフォルニアで開催された「Can-Am Ryker(カンナム・ライカー)」のメディア向け試乗会。昨夜はローンチパーティで、その世界観を堪能しましたが、今日からはいよいよライディングへ出掛けます。
クルマのAT免許で乗れ、経済性にも優れる
まずはカンナム・ライカーをじっくり見てみましょう。フロント2輪、リア1輪のスリーホイーラーは、ヤマハからナイケンが登場し話題となっていますが、カンナム・ライカーは車体をバンクさせることはできません。オートバイのようにシートに跨って、バーハンドルを右に左へ切って操りますが、旋回時に車体は傾かないのでバイクに慣れている人ほど違和感を感じやすいかも...
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【Can-Am Ryker(カンナム・ライカー)】SFアニメに登場しそうな新感覚スリーホイーラー!!【海外試乗PART.1】
ヒップスター集まるイーストLAのクラブスペースでローンチパーティ
フロント2輪の新しいスリーホイーラー「Can-Am Ryker(カンナム・ライカー)」が登場すると聞いて、アメリカ・カルフォルニアへ行ってきました。ローンチパーティは、ロサンジェルスのヒップスターたちが集まってくるウエアハウスでおこなわれました。
そこはミュージックイベントやクラブイベントなどに普段使われるスペースで、パーティは音楽やお酒とともにカンナム・ライカーを眺めつつ、アレコレお話ししましょうというムード。その世界観を表現しているのでしょう、オシャレでカッコよすぎます。
招待してくれたのは、カナダに本社を構えるBRP...
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【試乗インプレ】扱いやすさをさらに増したエンデューロレーサーの最高峰!【YAMAHA YZ450FX】
長時間エンデューロで武器になる乗りやすさの進化
ハのモトクロス用競技モデルの証。しかし、今回紹介するモデルは、FXと後ろに続く。そう、これはモトクロッサーでありながら、モトクロス用バイクではない。ターゲットはクロスカントリー用のレーシングバイクだ。
クロスカントリーとはアメリカで人気のレースで、様々なオフロードエリアを長時間走る競技。日本でいうエンデューロだ。そのレース用に、YZをベースにアレンジしたモデル。スプリントマシンをエンデュランス用にしたものだと思っていい。
そのYZ450FXがフルモデルチェンジした。狙いはズバリ、乗りやすさの追求だ。
長距離系のレースでも、いまやレース内容は...
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【試乗インプレ】小粒でも走りは一人前!本格派ミニモトクロッサー登場!【YAMAHA YZ65】(2018年)
一貫したヤマハライダーを育てるべく本気で造った65
ヤマハのオフロード競技専用車・YZシリーズの最小モデルとして新たに加わったのがYZ65。キッズライダーがMFJのモトクロスレースにエントリーする場合、小学3年生までは「チャイルドクロス」というクラスで、マシンはオートマチックの50㏄を使用する。次に9〜15歳を対象に85/150㏄モデルで競うのが「ジュニアクロス」で、トップライダーの走りはもはや凄まじいレベル。
65㏄のモトクロッサーは7〜8歳から12歳くらいまでが乗れるサイズで、ジュニアクロスの前にエントリーする目的で開発され、レース(オープン65)も盛んに行われている。これまではカワ...
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【試乗インプレ】オフでもストリートでも楽しい本格フルサイズトレール登場!【APRILIA RX 125】(2018年)
好バランスの車体が生み出す抜群の走りと乗り心地!
フルサイズの125㏄オフローダーはかつて各メーカーからリリースされ、ビギナーの入門用として、あるいはベテランたちのセカンドバイクとしても根強い人気のあったクラスだが、昨今はすっかり影を潜めていた。
そんな中、今回試乗したアプリリアのRX125はフロント21/リア18インチというフルサイズで、しかも税込み40万円を切ったモデルで、注目せずにはいられない1台だ。
実はこのモデル、2ストモデルとして長らく販売されてきたが、従来型は2008年のデビューで、吸気が未だキャブレターなど、旧さは否めなかったが、今回のフルモデルチェンジで、ついに4スト化...