ライター
<IQライディング>繊細な操作で習得しよう! メリット2:アイドリング発進
これから先、もしもバイクの大半がAT車になっても、電動式バイクでクラッチ操作不要になっても、基本となるアイドリング発進の考え方は大切だ。バイクが駆動力の変化でバランスを崩しやすい乗り物であることに変わりないからだ。
低速ターンやコーナリング時にふらつく大きな理由はアクセル操作がラフだから。車体バンク中に駆動力の増減で、車体が前後に揺れるピッチングを起こしているのだ。ラフな操作はバランスを崩しやすい。「車体垂直」で触れたアイスバーンに対応できる繊細な操作があってこそ直進や旋回の安全安心=滑らか走行の実現となる。
それはつまり駆動力の繊細な操作だが、クラッチを持つ一般的なバイクはクラッチ操作...
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<IQライディング>転ばないために出来ること! メリット1:車体垂直
安全に走るための第一歩!
車体垂直にこだわる理由は転ばないため。車体垂直なら急ブレーキで前輪や後輪タイヤがロックしてもバランス補正をする時間がある。両足を出したまま時速2㎞/h以下のUターンなら車体垂直が維持できるからエンストしてもラフなブレーキ操作でも転びにくいし、アイスバーンでも発進・加減速・停止が可能になる。車体の垂直維持には両足出しのままで肩、ヒジ、手の力を抜いて上半身をユルユルにして、わずかに車体を左右に振って垂直を引き出す。これをロールバランスという。
ハンドルを小刻みに左右に切ってバランスをとるのをステアバランスという。ステップに両足を乗せて重心移動すればステップバランスも...
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考えることで、ライディングの質は向上する! 単行本『柏秀樹のIQライディング』は2017年7月31日発売!
意識して走れば、走った距離に比例してレベルが上がる!
たとえばのハナシ、もしも貴方が歩き方のレッスンプロに正しい歩き方を習えば、それからは歩き方をちゃんと意識できるようになるだろう。猫背は百害あって一利なしだが、凛とした姿勢なら美しく見えるだけでなく、体に負担をかけない健康的な歩行から、食事など立ち居振る舞いの姿勢までに意識が波及していく。バイクもこれは同じだ。いつまでも安全に楽しくバイクで走り続けるという目的のために、ここで取り上げる「メリット5」という5つのポイントをストリートライディングでも常に意識し、実行すれば無理のない走りが自然に身につく。普段のストリートもワイディング、サーキ...
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漫画『ふたり鷹』にみる80年代の名車たち モト・エルフ
革新独創、奇妙奇天烈! 世界のホンダが目を付けた!
フランス国有の石油会社としてスタートした「エルフ」が、革新的技術のアピールとして開発、製造したのがモト・エルフだ。 1978年、パリで行なわれたモーターショーで姿を現した初号機「エルフX」は、フロント片持ちサスペンションにフルカバードボディという革新的なルックスでオートバイの世界に一大センセーションを巻き起こすことになる。
それは、パイプフレームにエンジンを搭載し、フロントにテレスコピックフォークを、リアにスイングアーム+サスペンションを持つという当時のオートバイの基本概念を大きく逸脱したもので、メインフレームを持たず、エンジンに締結さ...
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『ふたり鷹FANBOOK』7月19日発売!
カラー原画や、作者自身が語る執筆秘話も掲載!
本格レースバイク漫画の草分け的存在である、新谷かおる作の『ふたり鷹』。作中に登場する魅力あるキャラクター、時代を象徴する数々のバイクたち、耐久レースをメインとしたドラマチックなストーリーがFANBOOKシリーズで蘇る! かつての名車も多数登場し、『ふたり鷹』の世界観を感じられる1冊となっている。
内容紹介
The ART Gallery
~カラー原画で愉しむ ふたり鷹ワールド
Story Notes
~エピソードごとに本編を詳細に解説
Character
~オリジナルキャラと実在人物を徹底紹介
Machine
~実車とともに振り返るバイク&ク...
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月刊オートバイ最新8月号は6月30日発売! RIDEは生産終了が決まったモンキーを大特集!!
スクープ! ライテク! NEWモデルインプレに外国車オールアルバム2017!!
毎月1日発売でおなじみの『オートバイ』ですが、最新号の8月号は1日早く6月30日に発売。
今回は、ついに詳細がわかってきた次世代「Z900RS」のスクープ続報や、鈴鹿8耐で活躍したレジェンドバイクにその時代を象徴するモデルたちを徹底紹介。さらに、40回記念大会となる今年の8耐情報も詰め込んでます! さらに、先月号からスタートして早くも話題となっている柏秀樹の「IQライディング」に、外国車オールアルバム2017も掲載! 別冊付録の『RIDE』には「ありがとうモンキー」と題して、その50年の歴史を振り返ります。も...
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<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その3 SUZUKI GT750
第9章「緑の墓」でシングルシート&シーシーバーで登場
4スト4気筒エンジンを搭載したCB750FOURに対抗して開発され、1971年にデビューしたスズキ初の750ccマシンであるGT750。堂々たる存在感を感じさせる200kgを越える巨体に、最高出力68PSを発揮し粘り強いパワー特性を備えた738cc2スト水冷3気筒エンジンを搭載。安定感の高さと力強い走りを両立させた大排気量2ストGTスポーツとして高く評価され、1977年まで販売された。このGT750、1972年の実写ドラマ版ワイルド7に登場したことでも知られる。
《INDEX》
●「THE ART GALLERY」
~カラー生原画で愉...
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<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その2 DUCATI 750SPORT
250TRの次に多く搭乗し、ハンドル中央に対戦車ライフルを装備したドゥカティ750スポルトも印象的なオートバイのひとつだ。
1971年に市販されたドゥカティ初の量産Lツインスポーツ・750GTをべースに、さらにスポーツ性を高めたモデルとして1972年に姿を現したのが750Sだ。オーソドックスなGTのスタイルを、シングルシートなどでカフェレーサー的にアレンジ。それだけでなく、空冷Lツインデスモエンジンも圧縮比アップなどの改良を施され、GTの60PSから64PSにまで最高出力が向上され、よりスポーティな走りが可能になった。この750Sもユキが作中で対戦車ライフルを搭載するなど多く使用したマシ...
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<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その1 KAWASAKI 250TR BISON
家族を殺され復讐に燃えるゲリラハンターから、ワイルド7のメンバーとなったユキ。作品中でもっとも多く搭乗したのはカワサキのトレールバイク、250TRバイソンだ。
カワサキ250TRがデビューしたのは1970年6月。350TR、125TRなどが揃っていた当時のカワサキのデュアルパーパスモデル・TRシリーズの250ccバージョンだった。デビュー当初は「バイソン」というペットネームがついていたが、商標の問題で71年以降はその名が消える。メカニズム的に見ると、兄貴分である350TRがベース。エンジンは350の2スト空冷ロータリーディスクバルブ単気筒という基本構造は踏襲し、シリンダーのボアを縮小して...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち HARLEY-DAVIDSON FLH Series
ヘボピーの超絶トライク
ハーレーの車名は、複数のアルファベットを並べたものに排気量やローライダー、スポーツスターといったシリーズ名を組み合わせたものが多いが、そのアルファベットにはそれぞれちゃんと意味がある。ワイルド7の中でヘボピーの駆っている個性的なトライク風マシンのベースとなっているFLHの場合はF=ビッグツインエンジン(年代によって排気量は異なる)、L=ハイコンプレッション、H=ハイパフォーマンスをそれぞれが意味していて(時代によって意味が変わる場合もある)、組み合わせるとおおよそ「高性能ビッグツイン」という意味になる。このFLHが最初に姿を現したのは1955年。それまでのFLに搭...