横田和彦CHOICE③ ホンダ「CB1000F/SE」
横田和彦の“ココに惚れた!”ポイント
・最新の水冷直列4気筒エンジンなのにザラつき感がある
・スタイリッシュなメガホンマフラーが走りを予感させる
・あの頃の“F”を強烈に感じさせるタンクデザイン

HONDA
CB1000F(右)
CB1000F SE(左)
空冷らしいフィーリングを誰もが味わえる新世代CB-F
3番目に選んだバイクは、現代に甦ったCB1000Fだ。前出の2台に引き続き1980年代に活躍した名車のDNAを受け継ぐモデルを選んだのは、自分が熱中した時代のマシンが、現代レベルの内容で復活したことが嬉しいから。そして、どれもがキャラクターが明確で、熱中できる存在であることも理由だ。
CB1000Fはスタイルのみならず、パワーユニットにもこだわっている。スーパースポーツ由来の水冷並列4気筒エンジンは、ストリート向けに全面的に改良。特筆すべきは左右2気筒ごとに、バルブタイミングを微妙にずらしていること。
さらにエアファンネルの長さを調整することで、低回転域ではバララッと空冷エンジンのように少しざらついたサウンドを響かせる。そんなところからも開発陣の強いこだわりが感じられる。
走り出すと、低中回転域ではトルクがなめらかにつながり、扱いに神経質なところがない。それでいてアクセルを開けていけば、リッターバイクらしい豪快な加速フィーリングをしっかりと味わえる。
サスペンションの動きも印象的。ギャップを優しく越えるしなやかさがあり、車体の挙動も分かりやすい。どれもスーパースポーツのように鋭すぎる反応ではないので、街中でも峠道でも気持ちに余裕を持って楽しめるところがいい。
誰にでも扱える懐の深さを持ちながら、味のあるサウンドやスポーティな走りでライダーを満足させてくれる。その絶妙なバランス感こそが、選んだ大きな理由なのだ。
スーパースポーツベースのエンジンに絶妙な味付け!
水冷のパワーユニットは、ストリートで気持ちよく走れるよう最適化。同時にバルブタイミングを調整し、低回転域で空冷らしさが感じられるよう仕上がっている。

メガホンマフラーから官能的な直4サウンドが響く
内部が3室構造になっているメガホンサイレンサーからは、低中回転域では味わい深く、高回転域では抜けるような並列4気筒サウンドが響く。たまらないねぇ!

タンクからリアカウルに続く流麗なラインが、まさにCB-F
1979年にデビューし、バイクのデザインを新しい時代に導いたCB750Fのフォルムを見事に再現。ツインスパーフレームの影響で幅広だが、雰囲気は十分だ。

ライディングポジション・足つき性
シート高:795mm
ライダーの身長・体重:165cm・72kg
着座位置が低めなので足つき性は良好。対してハンドルが高いので、上体は直立に近くなる。ステップ位置が低いので膝の曲がりはゆるやか。リラックスできるポジションなので、街乗りからツーリングまで幅広く使える。

ホンダ「CB1000F/SE」の主なスペック・価格
| 全長×全幅×全高 | 2135×835×1125《1170》mm |
| ホイールベース | 1455mm |
| 最低地上高 | 135mm |
| シート高 | 795mm |
| 車両重量 | 214《217》kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 999cc |
| ボア×ストローク | 76.0×55.1mm |
| 圧縮比 | 11.7 |
| 最高出力 | 91kW(124PS)/9000rpm |
| 最大トルク | 103N・m(10.5kgf・m)/8000rpm |
| 燃料タンク容量 | 16L(無鉛プレミアムガソリン) |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 25°00′ |
| トレール量 | 98mm |
| 乗車定員 | 2名 |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ240mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C 58W・180/55ZR17M/C 73W |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 17.9km/h(クラス3-2)<1名乗車時> |
| 製造国 | 日本 |
| メーカー希望小売価格 | 139万7000円《159万5000円》(消費税10%込) |
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