48年間にわたり最新モデルから絶版車まで5000台を超えるオートバイに試乗したバイクレポーター界の大御所、太田安治が選ぶベスト3を紹介! ベテランテスターを唸らせた3台とは?

まとめ:オートバイ編集部
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「年齢と経験を重ねスタンダードなロードスポーツに回帰しました」(太田安治)

若い時期はひたすらスポーツ性能の高いオートバイにときめいたが、50歳を過ぎてからは絶対的な速さへの興味が薄れ、街乗りやツーリングといった現実的なシーンでの快適さを重視している。

体力や判断力の衰えを自覚しているシルバーライダーの一人として、安全快適に走れる各種の電子制御技術は大歓迎。季節ごと、場所ごとの空気を感じながら流れる景色を楽しむ余裕を与えてくれるオートバイなら、エンジン形式もタイプも関係なしだ。

太田安治プロフィール

最新モデルから絶版車まで5000台を超える国内外のオートバイに試乗し、webオートバイ、YouTube動画などのメディアにも出ているレポーター歴48年の大ベテラン。元ロードレース国際A級ライダーで、全日本チーム監督、自動車専門学校講師、用品開発アドバイザーなどの経験を活かしたメカニズム解説や用品テストも行う。普段はBMW R1250RSでロングツーリング、YAMAHA Trickerで近所散策を楽しむシルバーライダー。

太田安治CHOICE① カワサキ「Z900RS Black Ball Edition 」

太田安治の“ココに惚れた!”ポイント

・「これ見よがしさ」のないデザインとパワーフィーリング

・スポーツ走行も高速クルージングも快適になったポジション

・大ヒットモデルゆえの豊富に揃っているカスタムパーツ

画像: KAWASAKI Z900RS Black Ball Edition 価格:150万7000円 発売日:2026年8月1日

KAWASAKI
Z900RS Black Ball Edition

価格:150万7000円
発売日:2026年8月1日

感性に寄り添うキャラクターが静かに深化

2018年の発売から8年連続で、小型二輪クラスでの新車販売台数首位をキープ中の人気モデルがZ900RS。それだけに初のフルモデルチェンジでも「レトロスポーツ」というコンセプトはいささかもブレていない。

走り出してすぐに判るのがスロットルを小さく開閉した際の自然な加減速感と低中回転域での軽やかな回転フィーリング。発進加速がスムーズに行え、速めのシフトアップでもグズらない。

加えてアップ/ダウン両対応のシフターも1500回転から使えるようになり、発進/停止時以外はクラッチレバーを握る必要なし。渋滞路走行から高速クルージングまで、ライダーがラフに操作しても優しく応えてくれる。

少し攻めた走りで効果を実感するのが、コーナリング対応のABSと緻密な制御で介入を感じさせないトラクションコントロール。急に障害物が現れる市街地、路面グリップが大きく変化するツーリングでは頼れる存在だ。

デザインがキープコンセプトだけに「代わり映えしない」と声もありそうだが、新旧を乗り比べれば違いは歴然。単なる進化に留まらず、「円熟」の域に達している。

個人的には火の玉カラーのZ900 RS SEにも惹かれるが、「これでもか!」といわんばかりの外装ブラックアウト処理と光の当たり方で表情を変える塗装で、長く乗っても飽きそうにうないブラックボールエディションをイチ推しとする。


1970年代ロードスポーツを彷彿とさせるおおらかなライポジ

従来型のハンドルバーは車格の割に大きめだったが、新型は50mm狭く、38mm低くなり、ごく自然なライディングポジションが取れるようになった。

画像1: 太田安治CHOICE① カワサキ「Z900RS Black Ball Edition 」

上質なカスタム車のように徹底したブラックアウト処理

ハンドルバーと左右レバー、ヘッドライトとメーターのリム、インジェクションカバー、チェーンに至るまで徹底してブラック仕上げされている。

画像2: 太田安治CHOICE① カワサキ「Z900RS Black Ball Edition 」

低中回転域の重低音と高回転での澄んだ排気音は直4エンジンならでは

新型のエンジンは低中回転域での反応が穏やか。加減速でのギクシャク感を減り、スロットルを小さく開閉をする公道での扱いやすさが向上した。

画像3: 太田安治CHOICE① カワサキ「Z900RS Black Ball Edition 」

ライディングポジション・足つき性

シート高:810mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

ハンドルバーは低く短くなり、グリップ部分の垂れ角、絞り角も変更。ライダーとの一体感が増し、積極的な操作がやりやすくなった。シート高の数値は従来型から10mm増えているが、実際の足つき性は変わっていない。

画像1: ライディングポジション・足つき性

カワサキ「Z900RS Black Ball Edition 」主なスペック・製造国・価格

全長×全幅×全高2065×800×1115mm
ホイールベース1405mm
最低地上高125mm
シート高800mm
車両重量188kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量649cc
ボア×ストローク83.0×60.0mm
圧縮比10.8
最高出力50kW(68PS)/8000rpm
最大トルク63N・m(6.4kgf・m)/6700rpm
変速機形式6速リターン
燃料タンク容量12L
キャスター角24.0°
トレール量100mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17(58W)・160/60ZR17(69W)
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
燃料消費率 WMTCモード値23.6km/L(クラス3-2)1名乗車時
製造国タイ
メーカー希望小売価格111万1000円(消費税10%込)

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