小川 勤CHOICE③ ヤマハ「YZF-R9 ABS」
小川 勤の“ココに惚れた!”ポイント
・Rの顔をしっかりと継承。R25/R3のステップアップにも!
・もっと上手くなりたいとバイクが気持ちを高揚させる
・熟成の並列3気筒エンジンがついにスポーツバイクに搭載!

YAMAHA
YAF-R9 ABS
ヤマハスポーツの新しいカタチ。走るほどにR9に惹きつけられる
ヤマハスポーツの時代が動こうとしている。そしてヤマハが提示した新しい答えがYZF-R9にある。筆者は以前R9に試乗した際に『近年は、メーカー独自のスタンスを持つ程よいスポーツバイクが面白い。そしてR9はそのバランスをヤマハが究極まで高めた1台』だと評価した。
あれから時間が経ち、その意味はより鮮明になった。ヤマハYZF-Rシリーズの時代を作ってきたR1が、国内は店頭在庫のみとなったからだ。強大なパワー、レースを意識した前傾ポジション、ハードなサスペンション、シビアなハンドリング、そして高価格という方向からの転換は、メーカーとして勇気がいることだ。しかし、その英断にこそ明るい未来があると思うのだ。
R9のエンジンは2013年から熟成される並列3気筒。フレームは剛性バランスを追求した専用品でR1やR6よりも軽量な仕上がり。走り出すと、低い速度域からピュアスポーツを感じられ、しかもヤマハらしさに溢れている。
ヤマハらしさとは、3気筒という独自パッケージを使い、速さと扱う楽しさを綺麗に、そしてちょうど良いところにシンクロさせているところだ。
扱うには相応のスキルが必要だが、ライダーを突き離さずに、スキルを磨くヒントをくれるのもいい。だから、乗るほどに上手くなりたいと思える。R9には、スポーツバイクが本来持つ楽しさと、これからのヤマハスポーツの未来が同居している。
一目でわかるRのマスクに現代風ウイングレットを装備
モノアイと睨み目ポジションライトが個性的。ウイングレットは直進時は6~7%、また旋回中はフロントM字ダクト下部のスポイラーと合わせて10%程度前輪揚力を抑制。

パワーモードの他、クルーズコントロールも搭載
メーターは5インチTFT。視認性が高く、操作は直感的に行える。モードは、スポーツ、ストリート、レインがベース。カスタム1&2やトラックモードではトラクション、スライド、リフト制御を個別設定できる。

トルクフルな並列3気筒をR9専用にアレンジ
着実に熟成を進め、扱いやすさと楽しさを磨き続けているエンジン。近年は、ライダーに届く音の質にもこだわる。官能的なサウンド作りはとてもヤマハらしい試みだ。

ライディングポジション・足つき性
シート高:830mm
ライダーの身長・体重:165cm・68kg
ポジションや足つきは、キャリアによって感じ方は様々。R1やR6と比較すれば比較的楽だが、R25、R3などと比較すれば相応にキツい。タンクは短めで、シートは前後方向に動きやすく、積極的にスポーツライディングを楽しむことができる。

ヤマハ「YZF-R9 ABS」主なスペック・燃費・製造国・価格
| 全長×全幅×全高 | 2070×705×1180mm |
| ホイールベース | 1420mm |
| 最低地上高 | 140mm |
| シート高 | 830mm |
| 車両重量 | 195kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒 |
| 総排気量 | 888cc |
| ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
| 圧縮比 | 11.5 |
| 最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
| 最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
| 燃料タンク容量 | 14L(無鉛プレミアムガソリン指定) |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 22°35′ |
| トレール量 | 94mm |
| ブレーキ形式(前・後) | 油圧式ダブルディスク・油圧式シングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
| 乗車定員 | 2名 |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 20.9km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
| 製造国 | 日本 |
| メーカー希望小売価格 | 149万6000円/159万5000円(70周年記念モデル)(消費税10%込) |
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