今回選んだ3台は奇しくも全てがフルカウルとなった「JBOTY2026・ベスト3」。その高いパフォーマンスは魅力だが、今の時代のスポーツバイクの楽しみ方は、操った際のレスポンスの良さと、そのときの振る舞いにある。フルカウルに誘われるように峠へと足を運んだ。

小川 勤CHOICE② スズキ「Hayabusa」

小川 勤の“ココに惚れた!”ポイント

・『隼』をイメージした誕生時のストーリーも魅力的

・ベテラン限定のパワー&車格、そのステイタスに浸る心地よさ

・圧倒的安定性で消えるスピード感、動き出してしまうと消える重量感

画像: SUZUKI Hayabusa

SUZUKI
Hayabusa

骨太なのに走り出せば痛快&軽快。28年舞い続ける、不滅の強さ

隼という鳥は、普段は上昇気流に乗って悠々と飛んでいるけれど、獲物を追う『いざという時』は凄まじい速さを発揮する。

ハヤブサがデビューした1999年は、まだまだ最高速やパワー競争が激しかった時代。『300km/h出るバイク』『ゼロヨンで10秒切るバイク』をつくろう! といってもなかなか良い案が浮かばなかったが、隼みたいなバイクをつくろうとなったら、良い案がたくさん出てきたという。

現在、ライバルの多くは姿を消してしまったものの、ハヤブサは28年もの間、優雅に走り続けている。数々のモデルチェンジを繰り返し、ハヤブサを愛するベテランライダーに相応しい仕上がりを見せる。1339ccの大排気量並列4気筒を搭載する車体は、迫力と同時に貫禄を感じさせる。

その巨体は取り回しや引き起こしでは重量を感じさせるものの、それをスマートに扱うのもベテランの技。キーをオンにするとアナログ式のスピード&タコメーターと、その中間にセットされるデジタルダッシュが華やかに迎えてくれる。このあたりの演出も特別な高級感に溢れている。

走り出せばすぐに上昇気流に乗り、優雅に舞う。巨体を軽々と操る快感は、何にも変えられない。『いざという時に速い』ことは誰にでも直感でわかる。それくらいハヤブサは常に余裕に溢れている。電子制御は速さと同時に快適さも支えてくれる仕上がり。まさに唯一無二の熟成の極みだ。


スズキのロングセラー。ハヤブサこそがフラッグシップの真髄

1999年に発売されたハヤブサ(当時の車名はGSX1300R ハヤブサ)は、2008年に第二世代に、2021年に第三世代へ進化した。もはや伝説のフラッグシップと言っていいだろう。

画像1: 小川 勤CHOICE② スズキ「Hayabusa」

多数のアナログメーターを装備。今では針が踊る光景も新鮮!

豪勢なメーターまわり。センター液晶にモードやシフトインジケーターなど、電子制御の状況を表示。300㎞/hまで刻まれるアナログ式スピードメーターがハヤブサを象徴する。

画像2: 小川 勤CHOICE② スズキ「Hayabusa」

2本出しマフラーをカスタムして軽量化するのもおすすめ

超巨大なサイレンサーは重量もそれなり。実はマフラーをチタンフルエキゾーストにリプレイスして軽量化すると、ハンドリングが激変。その効果は取り回し時から体感できる。

画像3: 小川 勤CHOICE② スズキ「Hayabusa」

ライディングポジション・足つき性

シート高:800mm
ライダーの身長・体重:165cm・68kg

初めて跨った方は大きさに驚き、警戒心さえ抱くはず。ハヤブサは、そのくらい重厚で大きいが、ポジションは自然で、ロングツーリングも快適。巨体の割に足つきは良好。小柄なライダーは両足で支えようとせず、片足でしっかり支えよう。

画像2: ライディングポジション・足つき性

スズキ「Hayabusa」主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2180×735×1165mm
ホイールベース1480mm
最低地上高125mm
シート高800mm
車両重量262kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1339cc
ボア×ストローク81.0×65.0mm
圧縮比12.5
最高出力138kW(188PS)/9700rpm
最大トルク149N・m(15.2kgf・m)/7000rpm
燃料タンク容量20L
変速機形式6速リターン
キャスター角23°
トレール量90mm
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・190/50ZR17M/C(73W)
乗車定員2人
燃料消費率 WMTCモード値15.4km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格229万9000円《238万7000円》(消費税10%込)
※《》はスペシャルエディション

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