スズキ「GSX-R750」(1989-1991)解説
1990年型から倒立フォークを採用
1989年式は前期型のショートストローク志向から、ロングストローク系へ戻し、中低速トルクを厚くした。1990年式はそれを継承しつつ、キャブの大径化、4-1マフラー化、倒立フォーク採用、リアタイヤの170化で、扱いやすさと安定性をさらに高めた。
1989年(GR77C/K)

GSX-R750
1990年(GR79C/L)

GSX-R750
1991年(GR7AC/M)
SUZUKI
GSX-R750
1991年
最後の油冷“M”
1991年型GSX-R750(M)は、油冷GSX-Rの最終進化形。外観を一新し、スラントノーズ化と一体感あるカウルで空力を高め、吸排気や動弁系も熟成。国内仕様は77PSを発揮し、油冷最終世代ならではの完成度をさらに磨いたモデル。

吸排気ポートや動弁系が見直され、キャブレターからの吸気効率と高回転域の伸びがさらに洗練された。
GSX-R750でのレース活動
1987年(TT-F1/鈴鹿8時間耐久)
1987年8耐、#45高吉は残り5分で転倒して惜敗。マギーの猛追と“UP”指示の末、ヤマハが土壇場逆転で初優勝した。

1988年(WEC)
世界耐久で2連覇を果たしたエルブ・モアノーは、この年までヨシムラのエンジンで戦っていた。

1988年(デイトナ)
この年からシュワンツはGP500にフル参戦。GPの開幕前に母国のデイトナで念願の優勝を果たす。

1990年(TTF-1/F3)
1989年に全日本TT-F1とTT-F3を制したポーレンは、1990年のテストで大事故に遭うも、4月には復帰してPPを獲得した。

当時のライバル
ホンダ「VFR750R」(RC30)1987年
RVF750の技術を市販化した限定モデル。748cc水冷V4にカムギアトレーン、片持ちスイングアーム、アルミタンクなどを採用し、レース直結の設計思想が徹底された。価格は148万円と高価だった。

●エンジン形式:水冷4スト4バルブV型4気筒 ●排気量:748.1cc
●最高出力:77PS/9500rpm ●最大トルク:7.1kgf・m/7000rpm●車両重量:180kg(乾燥)
ヤマハ「FZR750R 」(OW-01)1989年
1987・1988年の8耐で優勝したYZF750の技術を市販化した500台限定モデル。4気筒5バルブ、チタンコンロッド、アルミデルタボックスフレーム、オーリンズ製サスなどを採用し、200万円ながら即完売した。

●エンジン形式:水冷4スト4バルブ並列4気筒 ●排気量:749.2cc
●最高出力:77PS/9500rpm ●最大トルク:6.7kgf・m/7500rpm●車両重量:187kg(乾燥)
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