1980年代初頭の登場当時にAMAスーパーバイクのベース車とし1990年代のネイキッドブーム時には鈴鹿NK-1参戦車にカタナを選んだヨシムラ。ファイナルエディションを元にした“刀1135R”には登場からの20年分のスープアップとヨシムラレーサー同等の方法論が、わずか5台という製作台数の中に込められた。

空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒のエンジンは、STDの1074.9cc(Φ72×66mm)からΦ74mmのピストンを組み込んで、排気量を1135.4ccへと増大。これが車名へと反映された。カムシャフトはヨシムラST-1に換装。

画像7: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

ヘッドのポート加工、面研も施し、クラッチには強化スプリングを装着。ノーマルの94PSから150PSオーバーまでパワーアップ。クランクケースカバーはマグネシウム製の1135R専用品。

画像8: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

キャブレターはヨシムラミクニTMR-MJNΦ40mmで、エアクリーナーボックスの撤去に伴って、アルミ製のオイルキャッチタンクをドライブスプロケットの脇に装着する。ブラックボディで、各気筒をつなぐピッチパーツまでブラックとした手間のかかった仕上がりになっている。

画像9: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

数々のカタナ用マフラーを開発・販売してきたヨシムラだが、このマフラーは1135R専用の手曲げチタンサイクロンで単品販売はされなかった。ロングサイレンサーが前時代的ではあるが、それがいい。サスペンションはオーリンズ製フルアジャスタブルをレイダウン装着する。

画像10: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

特徴的なカタナメーターは廃され、三角パネルにスタック製ST200クラブマンタコメーターをセット。ステッピングモーターによる特徴的な針の動きがメカメカしく、話題を呼んだ。液晶部分にスピードをデジタル表示し、ファンクション切り替えで最高回転数メモリーやオド&トリップも表示する。

画像11: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

受注生産ながら単品でも購入できたアルミタンクはノーマルとほぼ同形状で、容量もかわらず20L。ノーマルは約6kgのスチール製だが、このアルミタンクは半分以下の2.8kg。わずか3.2kgというなかれ、車両の高い位置にある3200gの軽量化がどれだけ効果が高いことか。

画像12: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

ビトーR&D製のマグネシウム鍛造ホイールにGSX-R600用ローターとキャリパーを装着。正立フロントフォークもGSX-R600用だが、フォーク全長を伸ばし、ディメンションを最適化。

画像13: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

リヤブレーキキャリパーはニッシン製(フロントはトキコ製)で、スイングアームはヨシムラNK-1レーサーのカタナに使用したものをベースに開発された、これも1135R専用品。リヤホイールもマグタンJB2だが、フロントがGSX-R用だったのに対し、リヤは特注品。

画像14: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

リヤサスペンションはオーリンズ製フルアジャスタブルショックをヨシムラがモディファイしたもので、テールアップのために全長の長い製品をベースに、サスペンション内部をチューニング。チェーンはRK製520サイズでチェーンカバーはなし。

画像15: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

選択肢のなさで知られるステップも、ノーマルのボルトオン式タンデムステップステーをカットしてオリジナルを装着。シフトペダル、リヤブレーキペダルとも板材のアッパーエッジを落とし(ナイフエッジ加工)、ペダルワークの誤作動を防ぐ。

画像16: ヨシムラ「KATANA 1135R」各部装備・ディテール解説

数々のレプリカが作られたシートはシートJOY製で、形状こそノーマルに近いものの、5ピースによる表皮の、いわゆる1135Rスタイル。ライダーが座る部分は滑り止め効果の高いディンプル表皮を使用し、ひとり乗り専用ながらタンデム部分もきちんと残してある。

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