ヨシムラ「TORNADO S-1」各部装備・ディテール解説
ヨシムラ・ストリートコンプリートとして4台目、トルネード呼称として2台目となる50台限定のトルネード S-1。オーナーシリアルナンバープレートが付き、本体以外にS-1プレミアムブック、Snap-Onの専用工具とケース、Daximボディカバー(室内保管用)などが付属された。


外装のデザインやカラーは、Xフォーミュラ用レーサーを踏襲する。リヤウインカーはテールライトの下左右に埋め込まれる。
撮影車はプロトタイプで、細部の仕様などに未確定な部分はあっても、全体像や主要な諸元はこの車両に準ずるという。本来なら上下のこの2カットはカウルを外したいところだったが、ヘッドライトの装着方法が量産モデルとは大きく異なるためこの状態での撮影となった。

メインフレームは完全スタンダードのGSX-R1000(K1)だが、前後足まわりは後述するように大きく改造されており、実測での軸距はスタンダードの142cmより0.5cm長い142.5cm、キャスターは0.5度寝かされた24.5度だった。

なお、ガソリンなしでの191.0kgはスタンダードより0.5kg軽量だが、燃料タンクが6L増の24L容量であるため、満タンでは1.5kg重い207kgとなった。
ヘッドライトは大と小を2個ずつ組み合わせた4灯式で、手前にある2個にHIDを採用してロービームに、奥の2個をプロジェクターないし一般的なハロゲンとしてハイビームに使うなどのアイディアもあるが、撮影当時は前述以外を含めて使う装置や点灯させる方法を検討中ということだった。ウインカーは、カーボン製ボディのバックミラー前面に埋め込まれる。

現状ではヘッドライトはカウルに装着されるが、アルミステーを製作して整備性を高めるとのことだ。12300rpmからがレッドゾーンの回転計と液晶ディスプレイの速度計によるメーターは純正品で、その右上にヨシムラ・デジタルテンプメーターを装着。ハンドルやスイッチはSTDを流用、右スイッチの脇にあるのがEMS(サブコン)の3ウェイスイッチだ。

ステアリングステムAssyはオリジナルに換装。試乗車にはカラーを差し替えることでオフセットが変化(数値は未公表)する機構が盛り込まれていたが、量産型でもこの仕様となるかはこの時点では未定だった。

フロントブレーキのマスターシリンダーは、ニッシンのラジアルポンプに換装される。ワイヤ作動のクラッチ側はSTDをそのまま使用する。


シートレールは、GSX-R1000(K1)のスタンダードを基として、荷かけフックなどを切断したうえ、シートカウルを受けるためのアルミプレートを前側に新設している。

後端の小物入れには燃料噴射のセッティングを変更するためのサブコンピュータ、EMSが装着され、さらに、スイッチの操作でセッティングを瞬時に切り換えられる3ウェイスイッチ(上のメーター周辺写真・右側スイッチの脇にある)や、これをEMSに接続する際に必要なアクセサリーハブなど、本来は別売りとなっている部品も標準装備される。

18L→24Lへと6L容量を拡大したアルミタンクは、クイックチャージャーに対応するレース用フィラーキャップを装着することもできる。

シングルシートのシート部は、スポンジのみではなく緩衝材+表皮の構成だ。

