1974年に発売され、日本のバイクシーンに強烈なインパクトを残したホンダ CB400FOUR(通称:ヨンフォア)。その流麗なスタイリングとスポーティな走りを生み出した開発総責任者(LPL)、寺田五郎氏の人生は、まさにエンジンと工具に捧げられた物語だ。
まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ

ホンダ「ドリームCB400FOUR」ヒストリー

▶CB350FOUR(1972年)

画像: ▶CB350FOUR(1972年)

1972年に登場したホンダ・ドリームCB350FOURは、ホンダが誇る4気筒シリーズの末弟として、CB750FOUR、CB500FOURに続いて開発されたロードスポーツモデル。

世界を席巻した大型4気筒の系譜を忠実に受け継ぎながらも、日本人ライダーの体格や都市部での扱いやすさを重視したコンパクトな4気筒マシンとして誕生した。

●全長×全幅×全高:2070×780×1090mm●ホイールベース:1355mm ●車両重量:184kg●エンジン形式:空冷4ストローク4気筒SOHC2バルブ ●総排気量:347cc●ボア×ストローク】47.0×50.0mm【最高出力:34PS/9500rpm ●最大トルク:2.79kgf・m/8000rpm ●変速機形式:5段リターン ●燃料タンク容量:12L●タイヤサイズ 前・後:3.00-184PR・3.50-184PR ●車体色:カスタムシルバーメタリック、フレークマタドールレッド、キャンディバッカスオリーブグリーン ●発売当時価格:26万5000円


▶CB400FOUR(1974年)

画像1: ライトルビーレッド

ライトルビーレッド

408ccモデルは、タンクと同色のサイドカバーを備え、タンデムステップはスイングアームに直付けされており、ホーンは前向きに設置されている。そのほかに、シート形状や燃料コックの大きさもやや異なっている。

画像: バーニッシュブルー

バーニッシュブルー

●全長×全幅×全高:2050×705×1040mm●ホイールベース:1355mm●車両重量:185kg●エンジン形式:空冷4ストロークOHC2バルブ4気筒 ●総排気量:408cc●ボア×ストローク:51.0×50.0mm ●最高出力:37PS/8500rpm ●最大トルク:3.2kgf・m/7500rpm ●変速機形式:6速リターン ●燃料タンク容量:14L ●タイヤサイズ 前・後:3.00S18・3.50S18●車体色:ライトルビーレッド、バーニッシュブルー●発売当時価格:32万7000円


▶CB400FOUR-I(1976年)セミフラットハンドル仕様

画像2: ライトルビーレッド

ライトルビーレッド

398㏄モデルには、フラットハンドル仕様のFOUR-Iと、アップハンドル仕様のFOUR-IIが存在する。両モデル共に、タンクカラーに関係なくサイドカバーがブラックとなり、タンデムステップは新設されたサブフレームに装着されている。

ホーンは横向きに設置されており、メーター表示は160km/hまで(一部には180km/h表示のモデルも存在する)。

▶CB400FOUR-II(1976年)スタンダードハンドル仕様

画像: パラキートイエロー

パラキートイエロー

●全長×全幅×全高:2050×705〈780〉×1040mm●ホイールベース:1355mm●車両重量:185kg●エンジン形式:空冷4ストロークOHC2バルブ4気筒 ●総排気量:398cc●ボア×ストローク:51.0×48.8mm ●最高出力:36PS/8500rpm ●最大トルク:3.1kgf・m/7500rpm ●変速機形式:6速リターン ●燃料タンク容量:14L ●タイヤサイズ 前・後:3.00S18・3.50S18●車体色:ライトルビーレッド、バーニッシュブルー●発売当時価格:32万7000円※〈〉はFOUR-II

CB400FOUR 輸出仕様と国内仕様の相違点

画像2: 〈インタビュー〉ホンダ「ドリームCB400FOUR」開発総責任者・寺田五郎氏が語る魂のエンジニア人生【空冷4発ヨンヒャク回顧録】

輸出モデルは仕向地により仕様が異なる。主な変更点は、ウインカーやテールランプなどの灯火類、リフレクター、フェンダー、メーター表示など。これらに加え、タンクキャップの形状が異なりキャップカバーが追加され、タンクグラフィックも変更された。

最終型の輸出仕様のタンクグラフィックは、太い黒と細い赤のラインが入ったパラキートイエローと、太いゴールドと細いオレンジのラインが入ったマルーンレッドになった。1977年の北米向けモデル(アップハンドル仕様)はステップ位置が変更されたため、チェンジペダルはリンク式ではなく一般的なタイプが装着されている。

まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ

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