まとめ:岡本 渉/写真:平野輝幸/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
※本記事は2025年7月2日に発売された『レーサーレプリカ伝 4ストローク編』の内容を一部編集して掲載しています。
ヤマハ「FZR750R(3FV1)」(1989年)の各部装備・ディテール解説
フレーム


ヘッドパイプ付近の太さが特徴的なアルミツインスパーフレームはニューデルタボックスと呼ばれる専用品で、FZR750用に比べて40%の軽量化を図りつつ2倍以上の剛性を得ている。左右各3点の懸架部はすべてリジッドで、左右スパー下部でシリンダーヘッドを支持するマウントはYZF750と同形状とされる。
メーターまわり

中央にタコメーター、右側に水温計を配備。撮影車はイタリア仕様で300km/hスケールのスピードメーターを持つが、日本向けモデルは180km/h上限のものを装備。吸気温度を下げて密度を高めた新気をキャブレターに供給するF.A.I.:フレッシュ・エア・インテークを備えるが、FZR1000/750がダクトをハンドル下を通してフレームを貫通させるのに対し、FZR750Rはハンドル上を通し燃料タンク前側に接続する、YZF750と同じ構造を採用。
燃料タンク

クイックフィラー対応の燃料タンクはアルミ製で、ベース部に手を加えることで容量を19Lから24Lに増やすことができる。
エンジン



ショートストローク化された並列4気筒は、シリンダー前傾角をFZR750の45度から40度に立てて搭載され、エンジン本体を小型化したのと相まって小柄な車体を実現。
キャブレターはFZR750より4mm大径、FZR1000と同径のBDST38を4連装。バルブステムはΦ5.0→Φ4.5mmに細くされるが、傘径はIN:Φ21→Φ23mm、EX:Φ23→Φ24.5mmに拡大される。
エキパイは社外製品のように接続部にスプリングを備え、集合部には高回転時にはモーター駆動のバタフライバルブが全開、低中回転時には半開となるデバイス、EXUPを配する。
ブレーキ&サスペンション


ブレーキディスクの外径は、F/R:Φ320/Φ210mmというレーサーに倣った構成で、フロントキャリパーには異径4ピストンを使う。Φ43mm正立フロントフォークはフルアジャスタブル、テーパー形状のメインレールを持ったスイングアームはYZF750と同形状だ。
ヤマハ「FZR750R(3FV1)」(1989年)の主なスペック・当時価格
| 全長×全幅×全高 | 2100×705×1160mm |
| ホイールベース | 1445mm |
| 最低地上高 | 120mm |
| シート高 | 780mm |
| 乾燥重量 | 187kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC5バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 749cc |
| ボア×ストローク | 72.0×46.0mm |
| 圧縮比 | 11.2 |
| 最高出力 | 77PS/9500rpm |
| 最大トルク | 6.7kg-m/7500rpm |
| 燃料供給方式 | キャブレター(BDST38) |
| 燃料タンク容量 | 19L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 24゜30′ |
| トレール量 | 100mm |
| ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70R17 58H・170/60R17 71H |
| 当時価格(1989年) | 200万円(税抜) |
まとめ:岡本 渉/写真:平野輝幸/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
※本記事は2025年7月2日に発売された『レーサーレプリカ伝 4ストローク編』の内容を一部編集して掲載しています。

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