文:小川 勤/写真:南 孝幸/まとめ:オートバイ編集部
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スズキ「DR-Z4S」各部装備・ディテール解説

ライダーをどこまでも連れて行ってくれることがDR-Z4Sのプロダクトコンセプト。スキルや好み、路面状況に応じて選択できる電子制御を装備し、エルゴノミクスを重視しつつ、機能美も追求。走る、曲がる、止まるの基本性能を最大限に高めつつ、メンテナンス性や耐久性も考慮。本格的なのに扱いやすい1台に仕上がっている。

LEDを利用した現代のフロントマスクは、アグレッシブなスタイリングに貢献する。旧DR-Z4オーナーが心配する車検も、当然だが簡単にクリアできるとのことだ。

情報量が豊富で視認性の高いメーター。各制御はSとSMで別物となり、SDMCはA、B、Cから、STCSは1、2、Gとオフから選べる。Sは前後のABSをキャンセルできる。

スロットルケーブルを介したライド・バイ・ワイヤ式電子制御式スロットルを採用。自然なスロットル操作を実現しつつ、遊び調整を可能にすることで繊細な操作にも応える。

8000rpmで17%、全域で20%のメカニカルロスを軽減し、パワーと燃費を稼ぐエンジン。燃焼室はツインプラグ化し、IN側バルブはチタン、EX側バルブは中空になっている。ヘッドカバーは軽量なマグネシウム製だ。

ユーロ2からユーロ5への排出ガス&騒音規制に対応させるために容量を増やし、2箇所に触媒コンバーターを導入したマフラー。単気筒ならではの小気味良い音質を奏でる。

アウターチューブの剛性やリーディングアクスルの位置はSとSMで異なり、それぞれに最適な剛性値とトレール量を設定している。

DR-Z4SMよりも30mm低いシートを装備。つまり、SMのシートを装着すればハイトを稼ぐことができ、よりスポーティな走りが可能に。
スズキ「DR-Z4S」主なスペック・燃費・価格
| 全長×全幅×全高 | 2270×885×1230mm | |
| ホイールベース | 1490mm | |
| 最低地上高 | 300mm | |
| シート高 | 890mm | |
| 車両重量 | 154kg | |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 | |
| 総排気量 | 398cc | |
| ボア×ストローク | 90.0×62.6mm | |
| 圧縮比 | 11.1 | |
| 最高出力 | 28kW(38PS)/8000rpm | |
| 最大トルク | 37Nm(3.8kgf・m)/6500rpm | |
| 燃料タンク容量 | 8.7L | |
| 変速機形式 | 5速リターン | |
| キャスター角 | 27°30′ | |
| トレール量 | 109mm | |
| 燃費 | 27.7km/L(WMTCモード、クラス3、サブクラス3-1) | |
| ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク | |
| タイヤサイズ(前・後) | 80/100-21M/C 51P・120/80-18M/C 62P | |
| メーカー希望小売価格 | 119万9000円(消費税10%込) | |
文:小川 勤/写真:南 孝幸/まとめ:オートバイ編集部



