文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ホンダ「CBR250RR」各部装備・ディテール解説

鋭く印象的なLEDヘッドライトは従来型と同様だが、2023年にこれまでの印象を引き継ぎながら、アッパーカウルはよりシャープなデザインとなった。サイドカウルの前方にはエアインテーク風のレイヤーを備え、ダクトウイング風のデザインに変更されている。

LEDウインカーはエマージェンシーストップシグナル機能付き。写真の「パールグレアホワイト」は4気筒エンジン搭載のCBR250RR・1994年モデルに採用されたブラッシュパターンのグラフィックを再現した仕様。

反転表示液晶を使ったメーターは独特なデザインで、形状そのものは従来通りだが、HSTCの導入により、右上にそのモード表示が追加されている。

利便性を高める装備のひとつがHSTCとハザードスイッチの追加。欲しかったアイテムが2023年から追加され、装備面も充実している。

カムやバルブ形状を見直してシリンダーヘッドを変更するなど、多くの新パーツを投入したエンジンは2気筒ではクラス最強の42PSを発揮。

スチール製のトラス構造フレームに、湾曲タイプのアルミスイングアームを組み合わせるシャシー関係は基本的に引き継いでいる。

Φ310mmのペータルディスクや2ポットのブレーキキャリパー、ABS、細身のスポークを持つホイールといった足まわりの装備は基本的に従来通り。

2022年のカラー変更以降、それまでシルバー塗装だったスイングアームはブラック仕上げに。試乗車のタイヤはダンロップのGPR-300となっている。

シート形状はライダー、タンデム側ともに従来型と同じ。テールカウルは前モデルよりシャープになり、ダクトの形状も変更された。
ホンダ「CBR250RR」主なスペック・燃費・製造国・価格
| 全長×全幅×全高 | 2065×725×1110mm |
| ホイールベース | 1390mm |
| 最低地上高 | 148mm |
| シート高 | 790mm |
| 車両重量 | 168kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
| 総排気量 | 249cc |
| ボア×ストローク | 62.0×41.3mm |
| 圧縮比 | 12.5 |
| 最高出力 | 31kW(42PS)/13500rpm |
| 最大トルク | 25N・m(2.5kgf・m)/10750rpm |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 24°30′ |
| トレール量 | 92mm |
| ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17M/C 54H・140/70R17M/C 66H |
| 乗車定員 | 2人 |
| 燃料消費率 WMTCモード値 | 27.4km/L(クラス3-2)1名乗車時 |
| 製造国 | 日本 |
| メーカー希望小売価格 | 90万2000円/94万500円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

