MTシリーズの中核を担うモデル「MT-07」が大きく進化した。電子制御スロットル・YCC-Tを搭載しシャシーも一新、加えてY-AMT搭載モデルもラインアップするなど、充実した内容となっている。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
▶▶▶写真はこちら|「MT-07 Y-AMT」の全体・各部・走行シーン(16枚)
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
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ヤマハ「MT-07 Y-AMT」各部装備・ディテール解説

フロントマスクで印象を一新。兄貴分のMT-09に通じる精悍さで、MTシリーズ共通のシャープでモダンなルックスを演出している。

車体まわりも一新、フレームはねじれ剛性を約13%向上させた新作を採用したほか、マニュアル車はアシスト&スリッパークラッチも標準装備となる。

ヘッドライトはMT-09やXSR900GPなどと同タイプで、中央にある、超小型のバイファンクショナルLEDヘッドライトを採用。

メーターは前モデルでも5インチカラーTFTだったが表示内容を一新。画面モードは4種類、ライディングモードは3種類。

Y-AMTのシフト操作は左スイッチボックスに設けられたシーソースイッチで行なう。これで素早い変速を実現する。

エンジンは排気系やエアクリーナーボックスを見直し、今回から電子制御スロットル・YCC-Tも導入。Y-AMT車はシフトペダルを持たない。

待望のΦ41mm倒立フロントフォークを採用。軽量化も入念に行われ、トリプルクランプにはアルミ製のものが採用された。

ヤマハ独自のスピンフォージド製法による前後ホイールを装備。鍛造並みの強度を確保しつつ、前後合わせて480gも軽量化している。

シート座面は広くフラットなデザイン。タンデムシートは小ぶりだが、上面がフラットになっており、荷物の積載もしやすい。
ヤマハ「MT-07 Y-AMT」動画・写真
2025 Yamaha MT-07: Dawn of a New Darkness
www.youtube.comヤマハ「MT-07 Y-AMT」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2065×780×1110mm |
ホイールベース | 1395mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 805mm |
車両重量 | 187kg《183kg》 |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 688cc |
ボア×ストローク | 80.0×68.5mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 54kW(73PS)/8750rpm |
最大トルク | 68N・m(6.9kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 13L(無鉛レギュラーガソリン指定) |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°20′ |
トレール量 | 93mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 25.8km/L《25.4km/L》(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 105万6000円《96万8000円》(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸