2020年にデビューして以来、ヒットモデルであり続けているホンダ「CT125・ハンターカブ」。2022年に新エンジンを搭載、2024年12月には一部仕様が変更された。この記事ではその最新モデルの試乗記をお届けしよう。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、南 孝幸

ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(太田安治)

画像: Honda CT125 HUNTER CUB 2025年モデル 総排気量:123cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:800mm 車両重量:118kg 発売日:2024年12月12日 税込価格:47万3000円

Honda
CT125 HUNTER CUB
2025年モデル

総排気量:123cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:800mm
車両重量:118kg

発売日:2024年12月12日
税込価格:47万3000円

原付二種というジャンルを盛り上げた立役者

CT125・ハンターカブは、かつてのハンターカブ、CT50やCT110を知るベテランから、タフなルックスを新鮮と捉える若いライダー、これまでオートバイに乗ってこなかった人まで、幅広い層に支持されて現在も人気となっている。

2022年12月に登場したJA65で初のモデルチェンジを受け、グロムスーパーカブC125が採用したロングストロークエンジンを採用。リアサスもプリロード調整機能付きにグレードアップされた。2024年12月には今回試乗しているパールシュガーケーンベージュと、パールスモーキーグレーがカラバリに加わり、人気のグローイングレッドと合わせ3色ラインアップとなった。車体関係に大きな変更はなかったが、エキパイ部のヒートプロテクターと、ミラーが新形状となった。

初代のエンジンから最大出力/発生回転数ともに変わっているが、正直なところ0.3PSのパワーの差は体感できない。発進する瞬間の押し出し感が薄れた代わりに、動き出しから60km/h程度までの加速がスムーズになり、街乗りでのストレスが減った、というのが僕の体感的な違いだ。

画像: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(太田安治)

変速比がC125よりショート(加速型)なので、最高速はメーター読みで90km/hを越える程度だが、CT125のキャラクターなら不満に感じるライダーはほとんどいないのではないだろうか。

ミッションはAT限定免許で乗れる自動遠心クラッチ+4速リターン。クラッチ操作が不要な反面、変速の回転数と操作リズムに慣れないと「ガチャン!」というショックが出たが、現行型では機械的な硬さが減ってスルッと滑らかに変速でき、ショックも音も軽減された。

モデルチェンジする時にギアポジションインジケーターが純正で採用されないかと、楽しみに待っていたが未採用。2024年12月には純正アクセサリーでようやく用意されたが、スーパーカブ、クロスカブ110のように純正で採用されることを願う。

ロングストロークエンジンのメリットを最も感じるのはクルージング中の快適さが向上したこと。以前は長時間走行で手のしびれを訴えるライダーが少なくなかったが、新型は振動そのものが抑えられたうえに振動の質もマイルド。メカノイズと排気音も静かになり、疲労感も少なくなっている。
 
5段階調整機構付きのリアサスは中間の3段めが標準設定。前モデルは荷物の積載を想定しているのか、空荷だとフロントに対してリアが硬く、ギャップ通過時に突き上げられる感覚があったが、現行モデルは前後バランスが自然になった。

プリロードは体重の軽いライダーが街乗りに使うなら最弱でもいいし、キャンプなどで荷物を満載するなら最強にしてサスの底付きを防ぐこともできる。個人的にはエンジンが改良された時以上に嬉しい変更だ。

人気モデルだけに純正アクセサリー、カスムパーツともに日々リリースされており、通勤通学メインの実用仕様から、荒れた林道まで踏み込めるオフロード仕様、荷物満載のロングツーリング仕様まで「自分だけの一台」に仕立てられることも魅力。

ホンダ「CT125・ハンターカブ」カラー・人気投票

【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?

お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

  • 画像1: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(2025年)現行型の特徴と走りの性格を徹底レビュー
    グローイングレッド
  • 画像2: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(2025年)現行型の特徴と走りの性格を徹底レビュー
    パールシュガーケーンベージュ
  • 画像3: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(2025年)現行型の特徴と走りの性格を徹底レビュー
    パールスモーキーグレー
  • 画像4: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(2025年)現行型の特徴と走りの性格を徹底レビュー
    グローイングレッド
    26
    65
  • 画像5: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(2025年)現行型の特徴と走りの性格を徹底レビュー
    パールシュガーケーンベージュ
    36
    88
  • 画像6: ホンダ「CT125・ハンターカブ」インプレ(2025年)現行型の特徴と走りの性格を徹底レビュー
    パールスモーキーグレー
    38
    93

ご投票ありがとうございました。

This article is a sponsored article by
''.